害虫対策はラップでグルグル | ひこばえの森から

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二度目の命をいただいた時、「自然と関わり合って生きる」と、決めた。農業、自然観察、サステイナブルな暮らし、自然素材のクラフト、自然食、天然酵母のパン、そして心と体の癒し・・・遊び心も尽きない。

 

これはネ、防寒対策ではなくて、”害虫対策”の為に

庭の周囲に植えてあるクヌギたちをラップでグルグル巻き

にしておるのです。

 

”カシノナガキクイムシ”という害虫に幹に穴を開けられ、

一番左の大木はとうとう枯れてしまいました。

主に”ナラ系”の大木を食い荒らす体長が僅か5㎜程の小さな

甲虫なんだけど、1本のクヌギに数千匹という大群で取りついて

穴を開けて、そこに”ナラ菌”というカビのような菌を植え付けて

それを幼虫が食べるのだけれど、そのナラ菌が水や養分を

吸い上げる木の導管を詰まらせるもんで、木は水や養分を

補給できずに枯れてしまうのだ。

 

穴の大きさはと言えば、こんなもんだ。

これだけじゃ分からんよね。

これが、その穴のおおきさ。

1ミリあるかないか・・・。

根回り部から約5mくらいのところまでびっしりと開けられた穴

からは、木くずが木の根元が真っ白になるくらいに噴き出して

いるのだ。大木がやられ易いらしく、一番端の大木が真っ先に

やられたようです。

 

実は、ラップを巻いた3本もやられているんだけど、

枯れるほどの数ではなかったのと、早く気づいたんで、

開けられた穴に防虫剤を入れて、多少は防除できた

のかもしれない。枯れた大木は近々切り倒して

処分(焼却)するので、ラップは巻いていない。

 

ラップを巻いたのは、”防除”では無くて、その木から

ふ化したキクイムシが飛び出さないようにするためだ。

まもなく、5,6月ころになると、ふ化したキクイムシが

今の木から一斉に飛び出して新しい木にとりつくのだ。

それを防ぐために取り敢えず、ラップで穴が開いてる付近

をグルグル巻きにしているのだ。

 

まあ、これで防げるかどうかは、ネットで調べてやってる

だけなので、ようわからんのやけどね。

旨く行ってくれることを祈るだけだね。

 

このクヌギたちは、この土地を手に入れて、

カミさんと二人で雑木林を伐採して、更地にした後、

ログハウスの建設に取り掛かる前に記念に植えたのだ。

もう30年になるのだな。

まさかこんなに大きくなるとは思ってなかった。

そうだね、我が家のシンボルみたいなもんかな。

この木の下でのコンサートや、ヨガ教室、そして

フリーマーケット・・・

ぼくらはもちろん、お出でになったお客様たちも

きっと癒されて、心地よく過ごしてくれたことでしょう。

 

こいつらが枯れちゃったら、また植えてもさ、

こんなになるまで、あと30年だよ。

       待てない・・・かもなぁ・・・。

 

どうか上手くいきますように・・・。

神様、どうかクヌギたちを守ってください・・・まし。