人の欲望のすべてを現したようなものが
触れれば
溶けて
消えてしまう
儚さを持って
その純粋さを
教えてくれる
僕は何も持っていないよ
君たちが
君たちの世界を
僕の中に見てる
そう見てるだけさ
ほら覗いてごらん
世界はそう悪くはないだろう
熱出す日もあるさ
でも、君が笑ってる日の方が圧倒的に多いのも事実だ
どんなに薄く薄く切ったとしても
透明だ
僕の透明は、君の透明だ
蟹座10度
〖完全にカットされていない大きなダイヤモンド〗
☆。.:*・゜
デーカン:蟹座
ドデカテモリー:天秤座
「ダイヤモンド」…とイメージした時に、地球が存在している天の川銀河と類似した銀河の中にある惑星群、というビジョンが湧いてきました。天の川銀河よりももう少し明るい銀河でした。
私たちは「ダイヤモンド」を見る時に、そのどこかにある惑星の輝きをダイヤモンドの中に見るのかもしれません。
それは、地球では感じられないほどの美しさなのかもしれませんね。
ダイヤモンドは炭素です。
炭素のみで構成されています。
カットし、磨きあげることで、透明度が増し、ダイヤモンドにしか出せない唯一の輝きを放ちます。
その混じりっ気のない純度の、限りなく透明で純粋な様は、森の奥深くの湧水のようです。
しかし、水どころか、地球において、最高の硬度を持つのがダイヤモンドです。
この硬さから、「アマダス」(何者にも屈しない強さ)という呼び名が古代にはあったそうです。その強さから戦いの石としての役割もあったようです。
ダイヤモンドは、その純度と硬さゆえ、どこにいても、何が起きても、ダイヤモンドのまま変わらずに存在できます。
無傷でいられます。
カッティングされたダイヤモンドを見つめてみましょう。
複雑に絡み合った光波の渦に吸い込まれるような美しさです。
ありとあらゆるものが映し出されているようで、それは同調し、調和し、「すべて」となって、ひとつの「完全」を作り出しています。
まるでダイヤモンドの中に、「宇宙」があるようです。
もしかしたら、ダイヤモンドは、私たちが未だ知らないどこかの銀河の調和を映し出し、「このような美しい銀河を目指しましょう」と伝えてくれているのかもしれませんね。
この蟹座10度は、蟹座の第一段階のまとめの度数です。
蟹座の純粋な要素を確立し、他の要素が入ってくる次の段階につなげていく度数です。
蟹座9度『水の中の魚へと手を伸ばす小さな裸の少女』で、
幼子は、その純粋さゆえに、水の中で泳ぐ魚たちの世界に、完璧な世界を見出します。
しかし、それを手に取り、誰かに見せようとしても、上手く行きませんでした。
何度も何度も挑戦しましたが、上手く行きませんでした。
そこで、今度は、どんなことが起こっても大丈夫なように、地球で最も硬いダイヤモンドの中にその世界を閉じ込めようと考えました。
香りも手触りも温度も。
強さも儚さも。
未来も過去も。
知恵も感情も。
何もかも。
すべてを。
このなにもかもを閉じ込めた、言い換えれば“完璧な世界“を有する、この大きなダイヤモンドは、まだ磨かれておらず、その世界を覗き込んだものはいません。
ありとあらゆる世界はどれほどのものでしょうか。
揺蕩う水がゆらゆらとすべてを包み込んでいるかもしれません。
いえ、もしかしたら、完璧な調和ゆえに、完全なる「0」の世界かもしれません。
幼子の見た世界は、どのようなものか。
その世界を覗くチャンスが訪れるのはまだまだ先の話です。
覗き込んだ時が、私たちのこの世界での、役目を終える時なのかもしれないとも思えます。
“あの素晴らしく美しい銀河のように、私が生きた天の川銀河もなっただろうか…“と。
それは、占星術の世界では、この後に続く何座の世界になるのでしょうね、楽しみです。
幼子は、その小さな手に、ギュッとダイヤモンドを握りしめました。手に跡がつくほどに。片時も離さないように。
水辺から立ち上がり、歩を進めます。
まずは、身近な人にこの世界を見せてあげようと考えました。
いつか、たくさんの人に伝わればいい、と願いました。
なぜか鼻の奥がつんとするのを感じます。この木に咲く花の匂いがあの岸辺より先に届くような気がして、それは自分の願いと重なるようでした。
(蟹座の世界から→山羊座の世界へ)
ダイヤモンドが有する世界は、蟹座の蟹の硬い甲羅の中の世界と類似しているでしょう。
水の星座である蟹座にも関わらず、サビアンシンボルに「ダイヤモンド」が置かれたことは、なるほど頷けます。
蟹座は、その内側を見せることはほぼありません。
特に、この段階では。
しかし、甲羅を通して漏れ出てくる世界観に、はるかな宇宙の高い純度を、その純粋さを、時折見るかもしれません。
実は、その向かいにある山羊座(社会)には、この「高い純度」が反映されています。
しかし、あまりに硬い甲羅からの情報だからでしょうか。山羊座のシステムがあるからでしょうか。
わずかにふわっとしか感じられないのが現実です。
蟹座はこの後、度数を重ねる度、違う星座の要素を取り入れながら成長していきます。
そして、少しずつダイヤモンドはカッティングされていきます。
もっとわかりやすく、山羊座(社会)、天秤座(相手)に、牡羊座(自我)に、その美しさと純粋さが目に映り、浸透していきます。
この10度のドデカテモリーは、天秤座になります。
パートナーや相対する人などとの関係性に意味を持ちます。
自分のみぞおちに埋め込まれている原石のダイヤモンドからの宇宙の情報を、相手が読み取って、具現化、投影してくれるでしょう。
カッティングされたダイヤモンドの様子を感じとってみましょう。
これからどのように変化していくのか、も。
影響受けず、変わらないもの、も。
この度数に、星や感受点を有する人は、みぞおちあたりに手を当てて、自分のダイヤモンドを感じてみると良さそうですよ。
このカードでは、若い学者が聖なる情報を紐解く仕事に着手しています。これは沈思黙考の時期を示しています。子どもは窓の外に目をやり、船が遠くへ出帆する平和な光景を眺めています。このことは、それが彼の前にある広大な地平線を表すため、象徴的です。
彼のペンはどれも小さいソードの形をしており、彼の孤独から現れる真実や明晰さを記す助けになります。彼の前にある書物は古代の教えの源泉です。神秘主義のシンボルである巻物は時間を表します。巻物の広げられた部分は現在、巻かれた両端の部分は覆い隠された過去とまだ見ぬ未来です。このカードのシンボルは、勉学、啓蒙、コミュニケーションを表します。
新たに勉強を始めたり、特別なプロジェクトや研究分野に対する愛情を甦らせる時期かもしれません。静かな内省の時です。内なるガイダンスが働いています。読書、物を書くこと、イマジネーションの探究といった活動が高まっています。一人で過ごす時間に感謝し、大切にしてください。瞑想、内省、視覚化の手法をもっと学んでみてもいいでしょう。何よりも自分の中に安らげる場所を見つけてください。(インナーチャイルドカードより)
【リーディング】
お気付きでしょうか。
このカードが示すのは、蟹座の始まり、蟹座1度〖船に掲示される巻かれ広げられる旗〗、蟹座2度〖広く平らな場所の上に吊るされた男〗の光景を客観的に見つめているのが蟹座10度であることを。
蟹座は、この蟹座10度で、次のターンへと進む準備が整います。
「ここまで」で、生きている私たちは、自分の内側を見つめ、躊躇なく向き合い、入り込み、その内側に広がる世界を、誰かに伝える準備をしましょうと、カードは伝えているのです。
そのための勉強をし、方法を確立しなさいと。
これから出ていく世界は、思うよりも広く深く果てしないものです。
最初は怖いでしょう。
しかし、これまで学んで来たことが非常に役に立ち、自分のベースとなって生きていくでしょう。
ここまでの人生は「大きなダイヤモンドの原石」。
これからの人生は「大きな美しいダイヤモンド」をどんどん磨いていく。
その磨き方を、このカードは伝えてくれています。(勉学、啓蒙、コミュニケーション)
一見地味な作業の繰り返しです。
孤独です。
内省し、安らげる場所にし、その場所から声を聞き、目に見えるものにしていく。(瞑想、内省、視覚化 )
その繰り返しが、心のダイヤモンドを磨く作業そのものだと。
![音符](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/143.png)
![気づき](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char4/675.png)