なぜ、ここにいるのか

どこに向かっているのか





目の前にある風景が一瞬コマが途切れ途切れに何重にもなって動いていくのはなぜなのか






「今」を感じる





ふと、時間が流れるのも忘れ、昨日を忘れずっと昔を忘れ、明日を忘れ、未来を忘れ、これを見る






すると、焦りや苛立ちもなにもなく、目の前の風景存在することが、自分がここにたっていることが、当たり前ではなく、この瞬間の今を感じられる






先程の苛立ちがすっと消えた



小さいな




小さいな






バカだな




バカだな






足元のアスファルトを噛み締めて風を感じて色を感じて匂いを感じて







ゆっくり




と、動いていった