2回仕事に失敗した私は何とか母の邪魔にならないように生きる決断をした。
それこそパパみたいなお金くれるような人を作ったり
姉の子供のベビーシッターをしてお小遣いを貰ったり
【生きてる事で母に迷惑をかけたらいけない】
私の根本はここにあった。
母に言われた言葉は私の存在を否定するにはじゅうぶんで
私は迷惑をかけないように生きなければいけないと
必死にそればかり気にしながら生きた。

辛い事があれば当たり前にリストカットをする癖がつき
それでも母の前ではニコニコしていた。
自傷行為をして泣き腫らした後に
母が帰宅すると
私はニコニコしながら母に料理を振舞った。
それはまるで仮面のようで
ニコニコしている仮面を私は家で装着する事に決めた。

そんなまま私は17歳になった。
17歳の私はいつも心の拠り所を探していた。