奥が深い皮漉き機の話 ② | CRUST DESIGN ROOM

CRUST DESIGN ROOM

天然素材を使って、ガーメント、バッグ、サイフ等を作っています。休日はロードバイクでサイクリングを楽しんでいます。

皮漉き機は見た目は一緒でも

 

海外製品と日本製は違う。

 

違う点は本体の強度と精密度が違うのですが、

 

なぜそこが重要なのか、

 

それは、皮漉き機は丸刃が回転しながら

 

ビヤ樽が革を送り漉いてゆく構造だからです。

 

 

シャフトは写っていませんがメインのシャフトに丸刃

 

 

サブのシャフトにビヤ樽

 

 

この二つの回転物が高速で回転するので

 

本体の強度と精度が求められるのです。

 

 

本体は鋳造で出来た鉄の塊ですが、

 

安物は肉が薄くて動かすと振動で

 

全体が震えて歪むのです。

 

もちろん刃がついているので

 

革を漉く事は出来ますが

 

仕上がりに大きな違いが出てくるし、

 

極薄には漉けない事があります。

 

 

実はニッピと西山にも微妙な差があります。

 

僕も最初はニッピを使っていましたが

 

職人さんが使っていた西山を使わせてもらったら

 

安定感が少し違いました。

 

西山の方がやはり安心感があったので、

 

結局、買い替えてザンビさんでフルオーバーホール。

 

現在に至っています。

 

つづく