夕凪

沈み惑う夕日こそが

時をきざんでいるあかし



なのに

永遠さえ感じてしまう

心が静かになるね



この瞬間を

全身に焼き付けたい

迷わない様に

舞台裏

いつもの自分でいるのだって

ホントはね

頑張っちゃってるんだ


俯きたい時にも笑っちゃって

少しだけ

頑張っちゃってるんだ



だからもっと楽しくなれるよね？

今日よりほんの少しだけ優しくなれたら

好きになれない自分でも

嫌いじゃないって受け入れられるよ

そしたらきっと明日が嬉しくなる

そんな追い風を心でつかまえて

これからも一緒に続いていきたいね

やくそく

心地良い潮風に洗い流される喧騒

海がエメラルドグリーンだって伝えてね

だれともなしにあなたがいった

初夏の風

覚えたての指笛で

君を呼びに行くから

飾らないままで良いよ

駆け出して来て

くらげ

まとめ髪をおろしたら

アナタの声が聞きたくなった

little

ホントは気付いてたんだ

おそわれる非現実感の中で

気付かないふりしてごめん

私が置き去りにしてた自分

見つかりたいって。。。

見つけて欲しかったよね

一歩

新緑の薫りが鼻腔をくすぐる

少し強めの陽射しに軽い目眩を感じて

どこまでも突き抜けそうな青空を見上げた

ずっとその先にまで届いてみたくなる

うつしよ

この手のひらに掴める

ほんの一握りのものだけあればいい

僕はそれを幸せと呼ぶのかな

当たり前の昨日と不確かな明日

騒がしい世の中だけど

僕らはあるがままでいたいね

君にありがとう

さき

君の笑顔をいくつ数えただろう

また桜が芽吹いたよ

暖かい日差しと強い風が

少し時を急かしている様な気がして

空を仰いだり俯いたり

なんだか落ち着かない日々だね







刹那の花びらが大きく揺れて

桜吹雪に景色が変わる

桃色の破片が優しく舞い降りた

気配

昨日の雨もやんで空はこんなにも青いよって
あなたにも見せたいんだ
ただ見せたいんだ

今朝開いた蕾の名前を
咲いたばかりの花の薫りを
あなたにも伝えたいんだ
ただ伝えたいんだ

春一番の嵐が過ぎたら
気持ちも少しは軽くなれるかな
哀しみや苦しみや辛いおもいも
一緒に吹き飛ばしてくれたら良いのにね

あなたを信じてる
あと少しだけ待ってるから
はにかんだ笑顔でも良い
ちゃんとここへおいでよ
あなたの言葉全部持ってね