あらすじ
一命をとりとめたまひろ(吉高由里子)。乙丸(矢部太郎)から道長(柄本佑)が夜通し看病してくれたことを知らされる。道長は民を救うべく疫病患者を収容する小屋を建てようとしていた。その頃、道隆(井浦新)は体調を崩し衰弱し始める。定子(高畑充希)は兄・伊周(三浦翔平)が関白に準ずる職につけるよう一条天皇(塩野瑛久)に働きかける。対する詮子(吉田羊)は…。そんな中、意外な人物がまひろを訪ねてくる。
感想
たねの両親をはじめ多くの人の命を奪ったこの流行り病は疱瘡(天然痘)でしょうか。
この時の疱瘡の流行は、光明皇后の兄の藤原四兄弟がこぞって亡くなった時以来の大規模なものだったと言われており、市中の路頭には人々の亡骸が溢れ、野犬や鳥がそれを食い荒らすという地獄のような光景が広がっていました。
この流行病に際し、道隆は何もせず自分の子息たちの出世と定子が男皇子を産むことにしか関心がなかった…
みたいに描かれていましたが、その辺は当たらずとも遠からずなのかな。
「枕草子」では同時期の出来事として華やかな積善寺供養の様子などが描かれており、都が地獄絵図と化す一方で、中関白家とそれをとりまく宮廷の人々の間では別世界のような王朝絵巻が繰り広げられていたことが分かります。
かといって、その時期に道兼、道長が積極的に民の救済に乗り出していたという記録も特にないので、そのあたりのストーリーはフィクションですね。
道隆の病は糖尿病だと言われていますね。
お酒の飲みすぎです( ;∀;)
でも「大鏡」なんかに出てくる道隆さまのお酒絡みのエピソードは陽キャ全開で微笑ましいものが多いです。
飲み仲間の藤原済時、朝光とひとつ牛車で出かけて車の中で飲んでいるうちに、暑くなったのか、車の簾の前後を巻きあげてしまって、冠も脱いだあられもない姿になっていたとか。
賀茂祭りに供奉した時に牛車の中で泥酔して眠りこんでしまって道長に服を引っ張って起こされるエピソードとか。
そしてそれだけ深酒しても酔い覚めするのが早くて、さっきまで酔いつぶれて寝ていたとは思えないスッキリとした端正な様子で車から降りてきたとか。
↑
このエピソード、井浦さんの道隆と柄本さんの道長で見たかったな~(´・ω・`)
中関白家に不穏な気配が忍び寄る中、2人の為に世界はある状態の帝と定子さま
もうリアル源氏物語
まさかここまで丁寧に一条天皇と定子さまが惹かれあい、愛し合っていく過程を見せていただけるとは
感無量だけれど、のちのちダメージすごそう
絵のようにお美しいお二人。
天にありては比翼の鳥
地にありては連理の枝
光源氏と藤壺の宮
藤壺の宮を失った光源氏は、その面影を求めて恋愛遍歴を繰り返す
そう言えば定子さまの妹で、東宮(のちの三条帝)に入内している原子はこのまま登場しないのかしら(・・?
定子そっくりだと言われた御匣殿は出てきて欲しいなぁ。
出て来ないといえば東宮とその周辺はまだ全然出て来ないですね。
道隆、伊周が皇子誕生を焦っているのは、東宮にすでに男皇子が生まれているっていうのも大きいと思うんですけど、その辺を描かずに「皇子を産め、皇子を産め」とか言わせるから何かおかしな空気になる( ̄▽ ̄;)
ファーストサマーウイカさんの清少納言は完っ壁なんだけどなぁ。
柄本さんの道長はカッコいいですけどね。
道長って権力握ってからは、やること結構えぐいですよね。
どんな風に描かれるのか、その時まひろがどんな風に彼と関わっていくのか。
先を見るのが楽しみです。