あらすじ
石山寺からの帰路、まひろ(吉高由里子)は思いかけず、さわ(野村麻純)を傷つけていることを知り落胆する。
宮中では、後宮に伊周(三浦翔平)や弟の隆家(竜星涼)らが集い賑わう中、詮子(吉田羊)が現れる。
一条天皇(塩野瑛久)らが緊張する中、伊周は・・・
その頃、都で疫病がまん延していた。ある日、たね(竹澤咲子)がまひろを訪ね、悲田院に行った父母が帰って来ないと助けを求める。悲田院でまひろが見たのは・・・
感想
祝・「香炉峰の雪」の場面、大河ドラマで実写化
定子さまの「少納言」っていうお声がけからもうパーフェクトでしたわ
その後の雪遊びの場面のありえない感がどうでも良くなるくらい良かった。
私も定子さまになら雪玉ぶつけられたい(≧∇≦)
しかし、伊周さまは感じ悪いな(-_-;)
なんぼなんでもあんなに分かりやすく調子乗るとかある?
道長の「世直しの志」「庶民の味方」路線との対比なのは分かるけど、中関白家の皆さんが分かりやすくオロカモノに描かれていて悲しい( ;∀;)
「枕草子」に登場する伊周さまはほんとにお美しくて雅やかなリアル光源氏なんですよー。
隆家さまも、のちの「刃伊の入冠」でのご活躍からこういったやんちゃ感じに描かれてるのかもしれないですけど、れっきとした貴公子ですからね。
殿上の、ましてや主上の御前であんなだだらっとした振る舞いとかありえないんですけど(-_-;)
中宮職に費やす公費が多すぎると苦言を呈する道長。
民が生活苦に喘いでいるのに…という意見は至極もっともなんだけど、そういうからには自分の娘たちが入内した時にはちゃんと質素倹約につとめるんでしょうか、道長くん。
史上初の女院となられた詮子さま。
久しぶりに我が子のもとを訪れるも、帝のまわりは摂政道隆の一族ががっちり固めていて、完全に異分子扱い。
詮子が苦言を呈しているのは、息子に対する独占欲だとか定子を妬んでるとかそういう話ではないですよね。
もちろん最初はそういう気持ちもあったとは思うけど、今は帝という至高の存在が、道隆一家の一員みたいになってしまっているのを危うんでいる気がします。
道隆一門にだけ都合がいい、何でもいいなりの帝と思われれば他の貴族たちから疎まれ、それこそ帝位から引きずり降ろそうと考える者も出てこないとは限らない。
それこそ、兼家が円融帝、花山帝にそうしたように。
道隆兄ちゃんが権力の美酒に酔ってダメダメになっているうちに道兼覚醒
一度、地獄を見てきた男は強い。
カッコ良すぎか!!!(≧∇≦)
悲田院で病に罹患し倒れたまひろを邸に連れ帰り、自ら看病する道長。
まひろが絡むと、声も話し方も表情も、妻たちに対するものとは全然違う道長、良き
でも、これでもし道長に何かあったら、まひろの一家もただでは済まないのでは…とハラハラしていたら為時パパがちゃんと言ってくれました。
そして朝帰りの夫を出迎えて、瞬時に「ゆうべは高松殿ではないと思うの」と見抜き、第三の女の存在に気がつく倫子さま、さすが過ぎる( ̄▽ ̄;)
その娘の彰子も、ずっと他の女性(定子)の面影を胸に抱いている一条天皇の后になるのだなぁ…と思うとちょっと切ない。
嫡妻になれば他の妻妾とは一段違う、夫にとっての特別な存在、公的なパートナーとして世に認められることが出来る。
けれど、それは「最愛の人」として愛されることとイコールではないですもんね。
その意味では嫡妻ではなくとも、「蜻蛉日記」という自分にしか書けないものを通じて夫と特別な繋がりを持ち続けた寧子さんは、自分自身の能力で兼家の心の中に居場所を作ったとも言えます。
まひろと道長にとって「源氏物語」がそういった存在になっていったりするのかな~。
しかし、ほんと中関白家(主に男性陣)の描き方だけはもう少しなんとかならんのか(;´Д`)