あらすじ
安倍晴明から、花山天皇を退位作戦の決行日は6月23日。
それを逃したら機会はないと言われた兼家は、息子たちを集めて当日の段取りを指示する。
帝を内裏から連れ出し、出家させる役目は道兼。
三種の神器のうち、剣と神璽を持ち出して東宮のいる梅壺へと運ぶのは道隆と道綱。
道長はすべてが終わったのを見届けて関白の邸に報告に走る役目を命じられます。
まひろの邸では、惟規の乳母のいとが為時が高倉に住む妻のもとに行きっきりで帰って来ないことを嘆いていました。
まひろが高倉へ様子を見に行くと、高倉の妻は病で明日をも知れぬ容態で為時はその看病につききりになっていました。
まひろは為時に自分に出来ることがあれば何でも言って欲しいと申し出ます。
道長はまひろへの想いを募らせますが、送った恋文にまひろは漢詩で応えます。
姉の詮子から、父兼家だけに頼らない権力を手に入れるために左大臣家の倫子に加えて、亡き源高明の娘、明子を妻に娶るようにと言われた道長。
思いあまった道長は、かつて直秀の手引きで行った廃屋でまひろと忍び逢います。
感想
今回はもうキュンでしたね!
キューーーンでしたよ!!(≧∇≦)
大河に過剰な恋愛描写はいらないとか言っていたかつての自分を殴りたい
「道長と紫式部のカップリング~? 要らないでしょ、それー」
とか言っていた放送前の自分を回し蹴りしたい👣
もうね、もう倫子と明子との結婚こそいらない。
史実、ナニソレ?
いや、倫子さまも明子さまも見たいですけれども。
彰子さまや妍子さま、頼通くん、能信くん、みんな見たいですけれども!!!
道まひこそ至高
道まひに幸あれ
まさか自分が大河見てこんなこと言う日がくるとは。
長生きはするもんだ。
しかし公式の明子さまの六条の御息所設定はマジなのか(゚Д゚;)
永井路子さんの「この世をば」では明子さまは、浮世離れした「風の妖精」で道長に浮世の辛さを忘れさせてくれる癒し系女子でしたが。
倫子さまと明子さまが牛車を破壊し合うシーンがあるのか(ないだろ)
冒頭の息子たち全員集合での謀議のシーン。
道綱くん呼んで貰えて良かったねという気持ちと、そんな汚れ仕事を道綱きゅんに押しつけないであげて、という気持ちが半々…。
寧子ママが聞いたら
「あなたなら出来るわ、頑張りなさい。道綱」
って笑顔で発破をかけるんだろうなあ。
しかし兼家パッパ。
帝を連れ出す実行犯には道兼。
剣璽を運び出すのを万が一目撃された場合、目撃者を始末するのは道綱。
汚れ仕事をさせてもいい息子(道兼、道綱)と、綺麗なままで疵一つつけたくない息子(道隆、道長)を残酷なくらいハッキリ分けてるのね。えぐいなあ(´Д`)
なんで道兼にこんなに冷たいのかとずっと考えてるんだけど、三人兄弟の真ん中の道兼に、自分とめっちゃ仲悪かった兄の兼通を重ねてる?
いとさんは為時パパの召人(使用人兼愛人)なのね。
まひろの前で堂々と嫉妬してたから家じゅう公認なのか。
惟規が婿入りしたらついて行けばと言われて喜んでたけど、婿入り先に乳母がついていくって普通なのかな。
「源氏物語」で、夕霧と雲居雁が結婚後に、それぞれの乳母が一緒にいるみたいな描写があったような…。
でも夫乳母と、妻乳母って絶対揉めそうよね( ̄▽ ̄;)
しかし、まひろはオットコマエだね。
「そなたが男なら…」
ってことあるごとに為時パパが言ってたのは正しかった。
ただ学問が出来るだけじゃない。
志があって行動力がある。
まひろにとって、
愛する人に愛されること < 自分が自分らしくいること
なんですね。
そんなまひろが描く「源氏物語」の本編ヒロインが、理想の男・光源氏に最愛の人として愛されながら最後まで出家も許されなかった=自分の意志で行動することが許されなかった紫の上で。
物語のラストを飾るのが、夢のような貴公子二人に愛されながら出家=自分の意志で生きる道を選ぶ浮舟だというのが感慨深い。
そして、花山天皇の出家…。
これはもう義懐たち側近が悪いよね。
あんなに良くも悪くもピュアで直情的な青年が、最愛の女御の死に傷つき不安定になってるのにほったらかして自分たちは酒宴三昧って…。
「他の女との間に子を儲けろ」
ってやいやい迫ってたけど、あれ、帝がその気になって他の女御に皇子が生まれたとしたら、それはそれで困るんじゃないの?
この時点で忯子の妹たちを入内させるわけにはいかなかったのかと思うけど、まだ幼かったのかな?
そして事が成って超ドヤ顔していた道兼でしたが…。
ここからが彼にとっては、真の地獄ロードのスタートなんだよね
帝を騙して退位させるという究極の汚れ仕事に手を染めた彼が表舞台で輝く道は永遠に閉ざされてしまった。
彼が切り開いた栄華への道を辿るのは、父兼家に愛された長兄・道隆と、三男の道長。つらい…。
今回も時間がないのでさくっと簡易感想でした。
次回はいよいよ我らが高畑定子さまご降臨か
楽しみなような怖いような…。