もうね、今回は色々ショック過ぎたのと、あんまり時間がないのとでさっくりいきます。

 

あらすじ

 

道長は、直秀たち散楽一座を盗賊として検非違使に引き渡します。

 

何も知らずにいつものように散楽一座の住処を乙丸と訪ねたまひろは、盗賊団の一員だと勘違いされ、獄に連行されてしまいます。

 

兼家の意識不明と弘徽殿の女御の怨霊の噂は、安倍晴明と一緒に仕組んだ策でした。

その一方で、兼家は次男の道兼を「父に疎まれ虐待されている息子」を装わせて花山天皇に接近させます。

 

叔父の義懐らに亡き忯子のことは忘れて他のきさきとの間に皇子をつくるようにと言われ深く傷ついていた花山天皇は、気持ちに寄り添って慰めてくれた道兼に心を許すようになります。

 

散楽一座の処分に温情をかけるようにと獄の役人に賄賂を渡す道長。

そこに捕らわれたまひろが引き立てられてきます。

驚いた道長は、自分の知り合いだからと言って強引にまひろを解放させます。

 

直秀らは本来は腕の一本もへし折られて解放されるところを流罪となることに決まりました。

出発の朝、見送りにと獄へと出向いた道長とまひろでしたがそこで彼らが向かったのは「鳥辺野」だという事実を知り…。

 

 

 

感想

 

これは予想してなかった…。オリキャラの怖いところが凝縮された回でした。

 

「遠くの国」ってそこかよー( ;∀;)

 

放送後、Xでは道長が渡した賄賂が、

「我が右大臣家をかねがね愚弄していた散楽の一座だ。

本来ならば腕一本追って放免というところだろうが…分かっているな?」

という意味にとられただとか、

 

「盗賊の一味に自分のオンナがいるっていうのが広まったらまずいから口封じしろ」

っていう意味にとられただとか

 

「ただ単に、貴族のボンボンが金に物言わせて

自分の女を特別扱いさせたのが面白くないので腹いせに殺された」

 

だとか

 

「道長の父の兼家に対する忖度」

だとか

 

もういろーーんな説が出てましたけど、公式ガイドブック(?)によると

 

どうやら庶民の小悪党をその場でむち打ちならともかく

わざわざ費用と人手をかけて流罪にするのがめんどくさかった

 

っていうのが正解っぽい?

 

いずれにせよ、道長があそこで

「手荒な真似はしないでくれ」

って言わなければ、少なくとも命まではとられなかった、

っていうのは間違いないのか…キツイな笑い泣き

 

 

しかし、毎熊克哉さんの直秀。

 

 

爪痕残したねーーー!!

 

ここ数年の大河オリキャラでは、屈指の人気ぶりではなかろうか。

 

もともと大河のオリキャラ枠って諸刃の剣というか

 

大河になるくらいの人物の周辺って

史実>>>>創作

みたいな感じで、そのまま描けば面白いみたいな実在の人物が

ひしめいているので、そこを削ってまでオリキャラの出番を作るっていうのは

わりと批判されがちなんですよ

 

典型的なのが、「麒麟がくる」の東庵先生と駒ちゃんのパート。

 

創作としてはなかなか面白い設定だとは思ったけど、

なんせ主人公が明智光秀で、そのまわりにいるのが三英傑なものだから

 

彼らのエピソードを削ってまでこの人たちの話を見る意味あるのか?

と、どうしても思ってしまう

 

直秀の場合は、主人公の紫式部自体が前半生は

あまり知られていない人物だということと

 

他のキャラの見せ場を奪うわけではない、

ストーリーの進行を妨げるレベルで活躍しない

けれど絶妙に存在感がある

 

というので、オリキャラの良さが凝縮した感じでしたね。

 

その一方で、オリキャラはいつどこでどんな風に死んでしまうのかが分からない

 

という怖さをまざまざと思い知らされた回でした。

 

いや、ほんとにまさか今回で退場とは夢にも思っていなかった。

 

この後間もなく、道長は左大臣家の倫子と結婚することが

史実で決まっています。

 

いくら身分違うと割り切ったつもりでも、

それを目の当たりにするまひろはつらい。

 

彼への想いを断ち切るために父の赴任先の越前に同行

 

そこで都を離れて流離ってきていた直秀との再会

 

道長も宣孝さまもいない越前で

直秀のターン!!

 

って本気で思っていたのに( ;∀;)

 

「まだ、あいつのこと忘れられないのかよ。

……俺じゃダメか?」(後ろからハグ)

「…え?」

 

みたいな展開を妄想していたのに!!

 

もうね、あれだね。

こうなったらね。

 

「源氏物語」名物、故人に瓜二つの形代として復活して貰うしかないね。

 

桐壺の更衣と藤壺の宮

藤壺の宮と紫の上

宇治の大君と浮舟

 

源氏物語といえば、亡き恋しい人にそっくりの別人登場展開ですよ

 

直秀本人が退場するのは仕方ないとして、

これまで散々、

 

「ただの散楽芸人じゃない、

貴族の若君としても通用する立ち居振る舞いが出来る」

 

「貴族という立場を憎んでいる」

 

っていう設定をチラ見せしておいて、

 

「何もなかった。ただの芸人だった」

 

っていうことはないと思うんだけどなー。

 

この先、名のある貴族として

まひろと道長の前にさらっと再登場してくると予想

 

 

っていうか切望!!

 

もちろん、直秀の異母兄弟という設定ですよ。

彼は当然、まひろのことも道長のことも知らない。

けれど、道長とまひろは直秀そっくりの彼に心を揺さぶられる…!

という…。

 

誰か道長の心を激しく揺さぶるポジションで、

藤原北家に微妙な感情もってそうな血筋の貴族いないかね

 

あれ?

でもそういえば道長のもう一人の妻の明子って

源高明の娘だったよね…

 

もし、最初に予想してた通り、直秀が高明の縁者だったとしたら

 

明子との間に生まれてくる息子が

直秀(毎熊克哉さん)っていうのもありなのでは(≧∇≦)

 

能信くんとかどうよ

結果的に藤原家の最盛期を終焉に導き、

白河法皇による院政の礎を築いたとされる道長の息子…

 

え、これほんとにありじゃないですか?

 

 

道兼のこととか、他にもいろいろ書きたいことはあるんですが、

今週は時間がないのでここまで!

 

次回は花山天皇がいよいよ…。

 

そしてそのあとは、我らが定子さまのターンなのか。