あらすじ

 

三郎の正体が右大臣家の御曹司であり、母・ちやはの仇、道兼の弟であることを知って寝込んでしまうまひろ。

為時は改めて事を荒立てないようにまひろに言います。

 

右大臣家に頼るのは、惟規の将来を考えてのことだ、亡きちやはもそれを望んでいるはずだ、と言われまひろは何も言い返すことが出来なくなってしまいます。

 

一方、宮廷では花山天皇が関白や左大臣、右大臣を無視して自分の思うままに政治を行おうとしていました。それを諫めようともしない側近たちに藤原実資は「政は子どもの玩具ではない」と言い放ちます。

 

道隆は詮子に父・兼家との和解するように進言しますが、詮子は「夫である先帝に毒を盛った父上を許すことは出来ない」とそれを拒みます。

さらに我が子・懐仁親王を父たちの野心の犠牲にしない為、自分にも奥の手があると告げます。

 

三郎は、何とかしてまひろと会って話したいと文を送ります。

まひろは直秀に頼み、六条にある廃屋で三郎と会えるようとりはからって貰います。

 

六年前のちやはの死の真相を告げ、泣き崩れるまひろ。

兄・道兼の凶行を知った道長は愕然とし、屋敷に戻るなり道兼を問いただします。

 

 

  明かされた真実

 

今週も見ごたえがありましたね。

ついにお互いの正体と、六年間の因縁の真相を知ったまひろと三郎。

 

まひろは三郎を恨まないと言いましたが、2人の関係はもう二度と以前のようには戻らないんだろうなあ…。

 

しかし道兼は一人だけなんであんな性格になったんや(;´・ω・)

 

兼家パパはともかく時姫ママはちゃんと道兼のことも可愛がってくれていたみたいだったのにね。

 

2人の間の秘密は明かされたけど、直秀が何者なのかは相変わらず謎のまま(・・?

 

最初は右大臣家に恨みを持つ一族の者かと思っていたけれど、それにしては、まひろのことを蔭ながらすごく優しく支えてくれてますよね。

何か理由があるのか、少女マンガや朝ドラでお馴染みのイケメン当て馬キャラなのか。

 

 

  詮子の奥の手とは?

 

詮子さまの父上に対抗する奥の手…って何なんでしょうね~。

 

少なくとも、この先、道隆兄上の娘(定子)が懐仁親王に入内して皇子を産み、道隆が兼家の後継者に…みたいな道筋を詮子は望まないっていうのは分かった。

 

道隆や道兼がトップに立っても父の代と何も変わらない。下手をしたら次は我が子・懐仁が兄たちから毒を盛られないとも限らない。

 

詮子が信頼出来るのは道長だけ。若輩者の道長に力を持たせるために左大臣家との縁組を勧める展開がくるのかな。

 

詮子さまと倫子さまのタッグ…強そう(^▽^;)

 

そう言えば、のちに道兼の妻となる藤原繁子って詮子さまに仕えていて懐仁親王の乳母でもあるんですよね。

道兼が、円融帝に毒を盛らせていた女官ってひょっとして……。

 

  陰謀渦巻く宮廷

 

 

陰謀野心渦巻く宮廷の唯一の良心・藤原実資。

 

チーム花山帝は、せっかくこの人を自陣に引き入れたのに全然活かせていませんねー(-_-;)

 

東宮を擁する右大臣・兼家が虎視眈々と帝位を狙っている状況で、関白さまや左大臣まで敵にまわしてどうするよ(。-`ω-)

 

弘徽殿の女御・忯子さま激ラブな花山帝ですが、この時点で後宮には他にも、承香殿の女御(関白・藤原頼忠の娘)、麗景殿の女御(藤原 朝光の娘)が入内しています。

 

「寵愛が過ぎて倒れるなんてお気の毒」「お幸せ」とささやき合っていた女房たちは、他の女御に仕える女房たちだったのかもしれませんね。

 

忯子の体調不良は妊娠によるものでした。

迷わずお腹の子を呪い殺そうとする兼家パッパ怖い…。

そりゃ帝本人にも毒を盛らせたくらいだから、お腹の子なんてまだ全然怖くもないわなー(-_-;)

 

普段は腹を探り合い、牽制しあっていても、共通の敵には即座に手を組んでことに当たるイケオジTOP3がかっこ良かったです(≧∇≦)

 

 

  有名人登場乙女のトキメキ

 

今回は、「蜻蛉日記」で有名な藤原道綱の母(作中では寧子)と息子の道綱が登場。

 

 

寧子さん、もっと嫉妬深くてキーッみたいなキャラなのかと思ったら、思いのほかしっとりと落ち着いた雰囲気の女性でした。

 

史実だともうこの頃は、「蜻蛉日記」はそこそこ世の中に流布している頃なのかな。

 

実はこの寧子さんの妹が、紫式部の母方の大叔父に嫁いでいるのでまひろと寧子さんも遠縁ということになります。

ちなみに寧子さんのもう一人の姉妹は、「更級日記」の作者の母です。

 

人類みな親戚みたいなこの時代ですが、ここの一族には何か文学的な素養があったのかもしれませんね。

 

 

道綱くん絶対いい子!!

 

実は生まれた順番で行くと彼が次男で道兼はその下なんですね。

 

兼家パッパに露骨に本妻腹の兄弟と差をつけられていましたが…。

それくらいの方がいいかも。

下手に大事にされて道兼にライバル認定されたら、めちゃくちゃ嫌がらせされそうガーン

 

 

  源氏物語オマージュ?

 

今回はイケオジTOP会談の場に、倫子さまが猫の小麻呂ちゃんを追いかけて登場するという場面がありましたね猫

 

当時の常識とか、これまで見てきた倫子さまのご性格とかを見る限り、ちょっとあり得ない場面だったと思うのですが、あれは「敢えて」の演出だったのかなあ…。

 

これが猫を追いかけてきた倫子と道長が出会う、という場面ならまだ分かるのですが。

 

あれを実際にやってたら「なんて素敵にジャパネスク」の瑠璃姫ばりに「とんでもないお転婆姫」だと噂されても仕方ないですよねえ( ̄▽ ̄;)

 

倫子さまは初回登場時から、猫とご一緒のシーンが多くて、そのおっとりとした物腰からも「源氏物語」に登場する女三の宮を連想する方も多かったみたいです。

 

そして今回の猫が原因で、よその男性に姿を見られるというエピソード。

 

やっぱり女三の宮を意識してるのかなあ。

倫子さまにはそんな、うっかりで幼いイメージはないですけど。

 

こうやって源氏物語との繋がりを見つけてみるのも楽しいですね(*´艸`*)

 

次回はいよいよ花山帝のあの事件が起こるのでしょうか。

 

「光る君へ」は画面が美しくて優雅なので、ゆったりと時が流れているように見えますが、実際はすごくテンポが良くて思い切り良くストーリーが進んでいくので見ていてワクワクします。

来週も楽しみです。