ひとつ前に「小さな夏休み~おまけ①♪」がございます。
あっという間に。
智はハンバーガーを半分以上食べた。
すっと・・・手を出し。
俺はそれを奪い。
代わりに・・・俺の。
ちょっとかじっただけのハンバーガーを・・・渡した。
お腹いっぱいになってきたよ・・・と言いながら。
それでも俺の・・・食いかけのハンバーガーをモクモクと食べる智。
そんな智を見て思う。
どうしてこの人は。
俺に・・・幸せ?なんて聞いたんだろう。
当たり前の事なのに。
ああ・・・そっか。
多分・・・あの・・・アルバムのタイトルの事かも。
次の俺達のアルバムタイトルは。
「Are You Happy?」だった。
直訳すると。
あなたは幸せですか?・・・だ。
だから。
聞いたのかな。
っていうかさ。
俺は・・・ね。
あなたが幸せなら。
それでいいんだよ。
俺も幸せなんだよ。
そりゃ・・・ね。
イロイロと・・・制限もあるし。
なかなか自由には・・・できない事もあるし。
忙しいし。
まあ・・・それは。
うん・・・ありがたい事だし。
思うようにはいかない事も多いけど。
そもそもが・・・その。
男同士ってことで・・・まあ。
おおっぴらにはね・・・できない事も多いけど。
でも・・・さ。
はたから見てどう・・・とかじゃなくて。
あなたがさ。
あなた自身が。
「幸せ」を感じていさえすれば。
俺はそれでいいんだ。
「幸せ」の尺度は人それぞれでしょ?
だから・・・あなたさえ幸せなら俺は・・・。
・・・。
・・・。
あ。
そういうこと?
あなたも。
俺と同じ?
俺が・・・幸せなら。
あなたも・・・幸せ・・・とか。
そういうこと?
だから。
・・・。
・・・。
聞いたの?
お店にBGMがかかりだす。
これは・・・オーナーのいつもの合図。
もう間もなく営業時間ですよ・・・って。
そういう合図だった。
目の前の智を見つめる・・・と。
智が。
和・・・早く食っちゃえよ
と。
俺を優しく見つめながら言った。
うん・・・と頷きながら・・・思う。
どれだけ長くこの人を思っていただろう・・・と。
片思いが長すぎて。
未だに。
この人との関係が。
夢なんじゃないか・・・って。
思う時がある。
ある日・・・目が覚めたら。
今までの事が全部夢で。
あなたが俺のモノじゃなくて。
他の誰かのモノになっている・・・なんて。
そんな事思う時がある。
その笑顔が。
俺じゃなくて。
他の誰かに・・・なんて。
そんな事思う時がある。
そんな時は不安になるけど。
でも。
あなたの。
俺を見るその優しい瞳で。
ほっとするんだ。
俺を呼ぶその甘い声で。
安心する。
俺は愛されてるって。
確信するんだ。
そんな俺がさ。
あなたと一緒にいて。
幸せじゃないわけないじゃん。
俺達の始まりは。
まあ・・・ね。
あんまり・・・キレイな始まりではなかったけど。
でも。
あの日々があってこその今だと思ってる。
体だけのつながりが哀しくて。
数えきれないほど流した涙。
あなたから本気で離れようとした時もあったし。
ただただ苦しくて。
あなたとは違うあの人に・・・すがった時もあった。
でも。
それもこれも全部・・・みんな。
今思えば。
俺が過ごしてきた大事な時間で。
そして・・・これからの時間も。
きっと大事な時間になるんだ・・・と思ってる。
もちろん。
隣にあなたが・・・いるからだけど。
こういうのを・・・さ。
幸せ
・・・っていうんだろうね。
っていうか・・・もう。
俺にとっては。
あなたが幸せのかたまりみたいなもんなんだけどね。
.
手・・・洗ってくる
そう言って俺は。
食べかけの・・・あとちょっとのハンバーガーを。
智のお皿にポトンと置いて。
席を立った。
店の奥の・・・洗面所。
そこで。
手を洗いながら・・・思う。
付き合いが始まってからも。
その前からとずっと俺達は変わらないな・・・と。
そんな事思う。
ちょっと心配していたけど。
メンバーも・・・みんな。
今まで通り接してくれている。
あ。
今まで通り・・・とは必ずしもいえないけど・・・でも。
それは。
自然な変化のように・・・思えて。
うん。
そう思わせてくれたりするから。
感謝している。
だからこそ。
俺も智も。
ずっと同じようにいられる。
店内に戻る。
まだ・・・ハンバーガーを食べている智を。
遠くから見つめた。
柔らかい空気の中。
窓からの光で。
輝いている智。
そこの・・・空間だけが。
まるで写真のようにして。
俺の心に刻まれる。
キレイだな・・・と。
そんな事・・・不意に思ったら。
何かが・・・こみあげてきて。
泣きそうになる自分にびっくりする。
あなたといるこの世界は。
間違いなく。
輝きたたえた世界。
幸せな世界だ。
静かに・・・席に戻ると。
口の端にソースをつけて。
ちょっと・・・もう。
苦しそうにしながら。
前かがみになって。
頑張ってハンバーガーを食べている智がいた。
そんな姿見たら。
ちょっとなんかおかしくなっちゃって。
少し笑った。
笑った・・・ら。
なんか俺・・・声に出して笑ってたみたいで。
智が。
ん?・・・って。
顔をちょっとあげた。
その。
そんな智を見たら。
なんか・・・ね。
心が。
素直になったんだ。
幸せが溢れて。
思いを。
伝えたくなったんだ。
この世界にあなたといる事。
何に感謝しようか。
ねぇ・・・智・・・と小さく言うと。
無言で智が俺を見つめるから。
俺・・・幸せだよ
そう言った。
智は・・・ちょっと驚いたように目をまん丸にしたけど。
でも・・・すぐに。
んだよ・・・起きてたのかよ
なんて。
その・・・ちょっと乱暴な言い方の割には。
照れくさそうに笑いながら俺に言う・・・から。
そんな智を見て。
俺も・・・小さく笑った。
窓の外。
通りを歩く人が・・・少し多くなってきた。
もう。
早朝とは・・・呼べない時間になってきている。
ここでの。
二人だけの時間も・・・ソロソロ終わり。
俺は料理人に。
この人は・・・忍者にならなくちゃいけない。
それでも。
この・・・二人で過ごした短い夏休みは。
決して。
忘れることはない大事な時間になった。
幸せな時間・・・ってヤツ・・・だね。
これからも。
翔ちゃんと。
相葉さんと。
潤君と。
そして・・・あなたと。
一緒に・・・過ごしていく時間は。
きっと。
きっと。
幸せな時間に違いないんだ。
そう・・・でしょ?智
もう・・・そろそろここを出なくちゃいけないけど。
あと。
もうちょっと。
この人が食べ終わるまでの・・・あと数分でいい。
この幸せな空間を。
二人占め・・・したい。
早く食べちゃいなよ
俺が言うと。
一瞬。
お前が言うか・・・って顔をしたけど・・・でも。
食ってるよ
そう言いながら笑う智。
そんな智を見つめながら。
俺は。
大きく深呼吸をして。
コーヒーに手を伸ばした。
ほんの・・・ひとときの。
二人の夏休み。
でも。
かけがえのない・・・大事な時間。
夏の思い出が。
また・・・一つ増えたね。
ありがと。
智。
Are You Happy?
Yes I'm happy.
FIN
2016年9月のお話でした。
ラストレシピと・・・忍びの国の頃ですね。
なつかしいです。
大宮さんに会いたいなぁ。゚(゚´ω`゚)゚。・・・
智さん。
改めまして・・・お誕生日おめでとうございます。
あなたが。
幸せを感じていられるように・・・と。
願っています。
ではでは。
来てくださってありがとうございました。

















