ひとつ前に「春のパンデスマッチ①」がございます。
そちらからの続きの物語です♪
大宮さんBLのお話です。
どぞ♪
~☆~☆~☆~☆~☆~☆~
バン・・・と扉を開けて入ってきたニノ。
お疲れ~・・・と部屋の中へ和やかに声をかける。
俺は。
ニノが・・・智君の怒りに気づいているのかいないのかがわからなくて。
ちょっとあせっちゃって。
お疲れ・・・と急に返事しようとして咳き込んだ。
「お・・・ケホ・・・ゴホ・・・疲れ・・・ケッホ。」
「大丈夫?翔ちゃん。」
「ん///へ・・・いき・・・。」
膝の上に新聞紙を置いて。
眼の前の水を飲む俺。
飲みながら智君に視線を投げる。
まだ。
智君は怒りのオーラをまとったままだ。
ニノは。
多分気づいているはずなのに・・・おかまいなしにその隣にポスンと腰を下ろした。
「はぁ・・・おいしかったよね・・・パン。」
「・・・ぅ・・・ん・・・。」
「お腹いっぱいなった。」
「・・・食ったもんな。」
「うん。マジ食った。」
「・・・。」
俺に・・・俺だけに話かけるニノ。
もう・・・確信した。
ニノは智君の怒りに気づいてる。
気づいていて・・・とぼけている。
だって俺にしか話かけてないし。
それ・・・おかしいでしょ。
「二人・・・次あるんだよねぇ。」
「ぅ・・・ん・・・智君と俺でテレビ誌の取材がある。」
「じゃあ俺帰るね。」
「・・・ぇ・・・。」
そう言いながら立ち上がるニノ。
隣の智君は微動だにしない。
や・・・ちょっとニノ///。
この智君をこのままはないでしょ。
頼むよ。
なんとかしてくれ。
って言うかまだ。
行かないでくれ///。
・・・と思っていたら。
「じゃあね・・・二人ともあと少しがんば・・・ぁ・・・ちょ///。」
「・・・。」
智君が無言でニノの腕を引っ張ると。
そのまま・・・器用にニノの腰を抱 き。
あっという間に。
ソファに座る自分の上に向かい合うようにしてニノを跨 らせて座らせた。
どこをどうしたのかわからないくらいの早業で。
俺には。
くるん・・・となったニノが。
ぐらん・・・となったとこしか見えなかった。
「ちょっと///危ないじゃない・・・なによ///。」
「・・・。」
「ちょ・・・ぁ・・・や・・・だ///。」
「・・・。」
そこからも。
マジで一瞬の出来事。
智君は片手で。
自分の上にま たがって座るニノの手首を後ろで一つにまとめつかみ。
もう片方の手を・・・そのニノの後頭部に添えくいっと引き寄せている。
完全にホールドの状態。
その・・・格好が・・・さ。
ニノの格好が。
や・・・なんとも・・・さ///。
エ ロいんだよね。
拘 束されてモゾモゾするニノが。
ニノの後ろ姿が。
・・・。
・・・。
艶 っぽい///。
くしゃ・・・っと。
膝の上の新聞を握る手に力がこもる。
「お前・・・。」
「・・・な・・・によ・・・。」
「あんな食い方しやがって。」
「・・・はぁ?」
「・・・。」
「あれはさ・・・あなたでしょ。発端は。」
「・・・んでだよ。」
「あなたが食べかけをあんな中途半端な形で翔ちゃんに渡すからでしょうよ。」
「・・・。」
「困ってたじゃない翔ちゃん。あんな変な渡し方するから。」
いや・・・困ってない。
困ってないよ俺は。
あ・・・困ってたけど。
でも全然困ってないから。
だから。
頼むから俺を。
その痴 話ゲンカに巻き込まないでくれ///。
本当は・・・ここ・・・楽屋から出て行きたいくらいなのに。
智君から逃れようとクネクネと蠢 くニノの腰と背中から目が離せなくて。
身動きできない。
「あれはね。あなた翔ちゃんに救われたんだよ?あとよしむーね。」
「・・・。」
「たくみんにだって助けてもらってさぁ。バラエティ慣れてるから勘がよくて助かったけど。」
「・・・。」
少し饒舌なニノ。
智君の返事を待たずにたたみかけるようにしてしゃべっている。
言葉はニノの方が上手いから・・・完全に口では負けちゃう智君。
だからこそ。
ずっとああしてニノの体を拘 束しているんだろうけど。
って言うか。
どっちが勝っててどっちが負けてるのか。
ずっと口では責めているニノとその体をつかんで離さない智君と。
視覚と聴覚のそのミスマッチさに。
俺の脳内が軽く混乱する。
「大体回し食いなんて今までだってずっとしてるし。ちょっとたくみんの手から食べたくらいで『あんな食い方』とか言われてもあれはバラエティだしテレビ的にも・・・」
「その事じゃない。」
「・・・え?」
え?
俺も軽くえ?って声が出た。
違うの?
あんなに怒っててさ。
あれじゃないの?
工君との間接キ ス・・・じゃない回し食いが原因じゃないの?
「・・・ピーナッツパン。」
「・・・は?」
「お前が最初に一人で食った・・・パン。」
「・・・。」
「なんであんな食い方したんだよ、」
「・・・。」
あ・・・ああ・・・。
あっち。
あっちね。
ああ・・・そうそう。
あれも・・・ちょっとさ。
なんか・・・エ ロかったんだよニノ。
そう言えば智君・・・珍しく腕なんか組んじゃって。
ムッとしてた。
ニノがおっ ぱいパンした時も。
一人だけ真顔だったし。
あっちか。
あっちの食い方の方か。
なんだ・・・じゃあ。
俺完全無実じゃん。
全然大丈夫じゃん。
もう・・・飛び火しないとわかったら。
ゲンキンなもので・・・少し心に余裕が出てきた俺。
ほっとしながら軽く腰を浮かせ・・・ソファに座り直した。
「な///あれは・・・だって・・・」
「あんな喉に押し込みやがって。」
「・・・押し込んだ訳じゃ///」
「前髪乱れてエ ロかったぞ。」
うん。
エ ロかった。
「///知らないよ。」
「ちょっと涙目だったろ。」
「・・・んなことな・・・」
いや。
涙目だった。
「あれじゃぁ・・・。」
「・・・な・・・によ・・・。」
「・・・を・・・の・・・みたく・・・」
「え?なに?聞こえな・・・」
「俺の・・・を・・・の・・・に押し込・・・たくなるだろ。」
「バカ///翔ちゃんいるんだからね///。」
くぅ~。
肝心なとこが。
大事なとこが聞こえない。
ニノ。
俺残念ながら聞こえてないよ。
聞こえなかったよ大事なとこが。
あ~残念無念。
俺は今。
何が欲しい?って聞かれたら迷わず答えるね。
イルカなみの聴覚って。
「お前があんな顔するから。」
「なによ///。」
「啼 かせたくなる。」
「エッ チな言い方しないでよ///あのね。自分じゃわかんないし。どんな顔してるか・・・。」
「タチが悪いな。」
「ちょっと・・・なによその言い方。」
「あんな顔見たらなぁ・・・早く帰りたくなるんだよ。」
「あなたはいつもそうじゃん。早く帰りたいって言うじゃん。」
「・・・。」
「今日に限ったことじゃないでしょ。いつだって早く帰りたい病でしょうよ。」
「早く・・・。」
「なに?」
「お前と二人きりになりたいから。」
「もう・・・バカじゃないの///?」
ニノの声が上ずっている。
甘くなり始めた会話に。
俺は気配を消した。
いや・・・消さない方がいいのか?
いや消した方がいいだろ。
ん?どっちだ?
何が正しいのかわからなくなってきた///。
「和・・・。」
「・・・ん・・・ちょ・・・ん///。」
「ん・・・動くなって。」
「ぁ・・・ん///んぅ・・・っ・・・。」
「・・・。」
「・・・。」
「・・・。」
「・・・。」
あ~。
俺います。
気配消してますけど俺います。
いや。
いないことにしなくちゃいけないのか?
ってか気配消した俺が悪いのか?
キ ス///している二人から目が離せない。
って言うか正確には。
俺からは二人の顔は全然見えないんだけど。
智君に掴 まれた手首の先のニノの指がピ クピ ク動いていて。
(って言うかいつまで拘 束してるんだ?そういうプレイなのか///?)
ニノの後頭部にまわった智君の指がそのニノの髪の毛を愛おしそうにま さぐっていて。
さらには・・・智君の上でクネクネと蠢 くニノの身体。
多分・・・いつもより抑えめのキス。
でも時折聞こえる吐 息と粘 着質の音が。
俺を刺激する。
全部が丸見えじゃなくて想像できる部分を残している分。
余計にエ ロく感じる。
想像力の賜物ってやつなのか?
自分の唾を飲み込む音がやけに脳内に響く。
体が・・・熱くなってきて。
俺は・・・。
・・・あ。
ポタン・・・と。
膝に置いた新聞に何かが落ちる。
・・・。
・・・。
あ。
鼻血だ///。
やべっ。
新聞紙をめくると・・・うっすらと洋服に血の跡がついていた。
やばい。
俺は・・・テーブルの上のティッシュを鼻に突っ込むと。
慌てて立ち上がり奥の洗面へと向かった。
とにかく衣装は汚しちゃまずい。
水を出して・・・ゴシゴシこする。
いやこすっちゃいけないんだっけ?
叩くんだっけ?
うろ覚えの記憶を頼りにゴシゴシからパンパンと服の裾を叩く方へとシフトチェンジする。
しばらくそうしていると。
完全に赤色が・・・あとかたもなく消えた。
はぁ・・・。
マジあせった///。
一応服の裏も見て・・・赤がないことを確認して。
ぎゅっとぞうきんを絞るようにして服の裾を絞り。
ついでに・・・濡らした手で首筋を冷やすようにして軽く拭い。
まだ・・・鼻には念のためティッシュをつめたままで振り向くと。
そこには・・・もう。
ニノはいなくて智君しかいなかった。
ちょっとだけ気まずく感じたけど・・・ソファに戻り。
ちらっと・・・智君を見ると。
「和・・・帰ったから。」
「ぁ///うん。」
「お疲れ様って・・・翔君に言っといてって。」
「・・・ん。」
恥ずかしいよね多分。
だからきっと逃げるように帰ったんだよね。
って言うか・・・その声を発する智君の唇に目がいく。
ぬめっと光っている唇。
そこが・・・つい今までニノと・・・。
俺の視線に気づいたのか。
智君が・・・くいっと・・・軽く手の甲で唇をぬぐった。
そして。
ふ・・・と俺に笑いかけた。
その・・・笑みがさ。
男前でドキッとした訳。
なんか余裕の笑みでさ。
愛されてる男って感じでさ。
幸せそうな訳よ。
ああ・・・なんかね。
よかった・・・って思ったよ。
ついさっきまで感じていたトゲトゲしていた空気はもう智君からは感じられない。
ん・・・と一度伸びをした智君が。
コロン・・・と寝転がりスマホを見始めた。
穏やかな表情。
俺の心も。
安堵と安らぎで満ちて行く。
やっぱさ・・・うん。
そういうことなんだよな。
メンバーの気持ちがそのまま俺の気持ちを左右するって事なんだよな。
だから・・・そう。
二人には。
笑っていて欲しい。
もちろん。
この二人にも。
いつまでも笑顔でいて欲しい。
これから先もずっと。
ずっと・・・だ。
だってそれがそのまま。
俺の笑顔・・・幸せにつながるんだから。
ってことで。
こんな俺達だけど。
これからも・・・よろしくお願いしまっす。
以上。
櫻井翔でしたぁ。
(いいのか?こんな締め方で///)
おしまい♡
嵐さん結成記念日の今日。
こうしてここでお話をアップできてよかったです///。
来年もその次もその先もずっと。
みなさんとこうしてお祝いできたらいいな・・・と思ってます♪
ではでは。
読んでくださって、ありがとうございました♪
翔ちゃん。
お大事に・・・(´;ω;`)ウッ…
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