冒頭、

新垣結衣さんの

鬼気せまる

演技がつづく


人間が、

恋愛対象にならない

という、

特殊な性癖で


孤立して

周囲になじめない


その苦しさが

狷のある表情にさせて

しまって

いるのだろうけれど


(ふだんの彼女の

イメージを考えると、

冒険だったろうな、と思う)


やがて

唯一、心を許せる

同級生が帰郷する

(彼も、同じ嗜好を

もっている)


その彼

佳道も、心を病んでいて


(はたから見れば

交際期間を経て)


故郷を出て

「偽装」するための

結婚を選ぶのだが


うぅーん、

何だか、もやもやする😶‍🌫️


自分が

性的マイノリティじゃ

ないからだろうか?


主人公たちの

気持ちに

踏み込めない


(この作品には、

もう、二組主人公が

いるのだが、


不登校の子をもつ家族と、

大学生の男女)


不登校児の母親の

何とか

我が子が

社会に馴染めるように、


なりふり構わず

突進する気持ちの方が

理解できる

気がする


(自分の思う)

「普通」に、

近づこうと、

すればするほど、


思い描いたものから

遠ざかっていく…


それが、

狂気にも見え


それぞれの

「普通」に

開き直れない


ただ、

共に生活を始めた

(新垣さん演じる)

夏生と佳道


ありのまま

安心できる暮らしが

二人を

変えたのだろう


二人でくつろぐ最中

ある人の

話しになる


直接の知人ではないが

自分たちと

共通の性癖を

持っている人間


彼の消息を話しながら

こう言う


「彼も、独りじゃないといいね」

「みんな、独りじゃないといい」


最初の頃とは

うって変わった

穏やかで、明るい

二人の姿に

ほっとする



もっともこのまま、

ハッピーエンド

とはいかないのだが。