言わずと知れた、

ニューマン&レッドフォード

の、西部劇


と言っても、

こてこての、それではない


ユーモラスで

イカした会話と

テンポの良い話し運び


強盗団を

率いての銀行、

列車強盗

(人に危害は加えない)


襲った列車の金庫番に、

「なぁ、ドアを開けてくれよ」

友人みたいに交渉する

シーンは

愉快でおおらか

牧歌的ですらある


が、

彼らを追跡する

一団が現れてからは、

世界が一転する


大平原を越え

河を渡り、

岩山に隠れても、

どこまでも追ってくる


いよいよ

追いつめられた崖っぷち

飢えて死ぬか、

撃たれて死ぬか、


「河に飛び込もう」

と誘うブッチ(ニューマン)に、

頑なに拒否する

サンダンス(レッドフォード)

苦渋の表情で、

「泳げないんだ、俺は!」

一番、好きなシーンだ😂✨💖


この映画は、

主演の二人の

カッコ良さに尽きる‼


けれど、

繰返し見ているうち、

見方も変わってくる


逃亡をつづける二人に落ちる

焦燥と深い影


確かに、

追跡者は、手練れの

人間たちだが、


彼らを追ってくるのは、

もっと別のものだ


年齢か、

無限につづくように

見えた未来か、

それとも、時代か………


「こんな生活はやめて、

兵隊にでも志願しないか」

繰り返すブッチの

顔には疲れが滲む


結局、

それまでの生き方を

変えられるはずもなく、


逃れたボリビアで、

警察に囲まれるラスト


傷を負いながら、

「今度は、

オーストラリアにしようぜ」

「女はいるか?」

「いっぱいさ」


減らず口をたたきながら、

銃弾の雨の中へ

打って出るのだ


映画は、

駆け出した二人の

ストップモーションで

終わる


つづく、

一斉射撃の音は、

一つの時代のピリオドのようだ


今の若い人には、

受けないかもしれないが、


残ってほしい映画だ