お勉強の時間です。その3の続き | うさぴょんの紺田コーチ&ファイターズ大好き日記

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5)記名力や想起力の低下を補う物として次の工夫が考えられる。



短い文章を用いはっきりと伝達する。相手の話が途切れがちになる場合には話の最後の言葉を繰り返し復唱する。相手自身の思考の継続を助ける。ある特定の言葉を思い出せないでいる場合は共感的に予測し伝えたい言葉を補う。話が脈略を失い繰り返しが多くなる場合には話の内容でなくこちらに伝えたい思いに焦点を当て言語化し相手の伝達する。動作および言語表現のモデリングを繰り返す事によって相手に従来から備わっている動作や表現のきっかけを促す事となる。



モデリング・・。何??

>モデリングは心理学用語のひとつ。何かしらの対象物を見本(モデル)に、そのものの動作や行動を見て、同じような動作や行動をするのがモデリングである。



そっかい。



6)判断力や理解力の低下を補う物



重複した質問を用いず1つの内容を聞く時は1つの質問をする。質問をしても返って来ない場合には相手に適した「はい」「いいえ」で応えられるような質問に変える。相手が持っている特有の言葉の使い方や文化的背景を尊重し出来る限りその人の用いる言葉を使う。代名詞は避けて名詞を用いまた、その名詞が具体的に指し示すもの自体と関連付ける。位置的な関係を伝える。(真向かいにいらっしゃる○○さん。お隣の○○さん。等)誰に何を伝えているかを明確にする。その場合非言語的表現を重視し明確なメッセージを的確に強弱をつけて伝える。



7)情緒面を最大限に受け止め言葉を超えて伝わる思いや気持ちを深い共感を持って直接的に把握するものとして次の工夫が考えられる。



認知症の人が話している事がわからないからと言って言葉や単語の把握に執着する事は避ける。相手の言葉は幼い子が用いるような単純である場合もそれは長い生活の場から発せられた深い意味を含んでいる。適当に聞かず、常に襟を正して聞く。



3,レベル別に見たコミュニケーションスキル



1)軽度の認知症の人のコミュニケーション



① 分かりやすくかつ直接的な言葉の使い回しをする。

② 自分が聞き取れる話の長さには限りがある事をしらせる。

③ 思い出せない事がある時は別の言葉を使うように話して見たり他の状況を提供したりする。

④ 話す際、間違った言葉を使わない。

⑤ 自分が話す時は相手のペースに合わせる。

⑥ どのような話題でも相手に話す前にその内容を構造化する。

⑦ 要約したり言い直す事で会話が継続するよう心掛ける。

⑧ 回想してもらう。(思い出深い記憶や過去のエピソードなどについて話してもらう。

⑨ イライラや怒りも含めたすべての感情を表現出来るように働きかける。

⑩ 自分で出来る援助やケアについて伝える。

⑪ 重要な事はもう一度繰り返して言う。

⑫ 必要な事は尋ねられる前に言う。、これにより心配しなくて済む。



2)中等度の認知症の人のコミュニケーション



① 目があった時だけ話す。

② 名前を覚えて貰うようにする。そして気がついてくれた時だけ名前を言う。「私が誰だか分り  

  ますか?」と言うのは避ける。

③ 話す時には向かい合い表情や口の動き等から視覚的な刺激を与えられるようにする。

④ 強調したり、ジェスチャーや表情を使用したり写真の様なものを指さしたりして言葉で言った

  事を補足する。

⑤ 自分は相手に理解されている事を胸にとどめておく。その方が聞く時間、考える時間、答え

  る時間をきちんと持つ事が出来る。私達にとっては長かったり無意味な沈黙であるものが認 

  知症の人にとっては集中し、理解し、答えようとしている必要な時間かもしれない。

⑦ 1~2分間返事がない時は質問を繰り返す。

⑧ 文章や単語を理解できない様子の時は繰り返し同じ事を言うのではなく分かりやすい単語

   で言いかえる。

⑨ 人の事は「彼「「彼女」などではなく、名前で呼ぶ。

⑩ 毎回使う基本的な文章を単語を決めて置く。

⑪ 毎回を同じように進める。

⑫ ともに楽しめる活動を選ぶ。(a 植物の種を鉢に植える。 ガーディニング b 簡単なクラフ

  トを使った鳥小屋を作る。ウッドワーク c 洗濯物を畳んだり、パンを焼いたり、落ち葉を拾

  う等のハウスワーク)

⑬ 読み書きができるのであれば部屋にあるものすべてにその名前が書かれたラベルを貼る。

⑭ 私達の事や私達の関係を忘れたとしてもそれを認知症の人のすべてであると思っては

  ならない。

⑮ 話している事を聞く。考えている事や話している事を理解出来るようキーワードを繰り返した

  り、同じ声の高さで話す。

⑯ 励ましたり、褒めたりする。

⑰ 話している事を理解するために言葉やジェスチャー、表情、ラベル、記憶の手助けなど考え

  られるすべての方法を使う。

⑱ 時間や場所などについて知らせる時は反復して行って貰うようにする。

⑲ 話題を突然変えないようにする。話題が変った時は「今、○○について話している所ですよ

  ね。と伝えて見る。

⑳ 会話の際には複雑で長すぎる文章は使わないようにする、また、何かを示す時にはいくつ

  かの分かりやすい順序に沿う。短い文を使う様に心がける。(4~6の単語)次の別の事柄

  を示す時にはその順序が終わってからにする。





3)高度の認知症の人とのコミュニケーション



① 話す時は必ず目線を合わせる。

② こちらに気がついていない時には名前で相手を呼び、自分の名前を伝える。

③ 笑顔でいる。

④ 低い声で優しく、物腰柔らかく接する。

⑤ 話す時には向かい合い、表情や口の動きなどから視覚的な刺激を受ける事が出来るように

  する。

⑥ 強調したりジェスチャーや表情を使ったり写真の様な物を指差したりして言葉で伝えた事を

  補助する。

⑦ 話す時は通常の2倍くらいの時間を掛けてゆっくり言う。又、出来る限りはっきり発音する。

⑧ いつも自分の話に耳を傾けている事を常に忘れない。

⑨ 反応がなくても話を続ける。

⑩ 話している間、優しく、安心できるようにそっと体に触れる。

⑪ 不明瞭な話し方の時には言葉でしっかりと応答し何を話そうとしているかを理解する。

⑫ 非言語のメッセージを見逃さないようにする。

⑬ 一緒に音楽を聴いたり声を出して本を読んだり昔仲良くされていた事を行って見る。

⑭ 会を終えて変える時にはいつもはっきりと別れを告げ「また、お会いしましょう。」と言う意味 

  で手を振る。

 



ふう~~。



さて次は



応用的コミュニケーションスキルについてです。



今日はこの辺で・・。