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2023年4月からマレーシアに母子留学中の、ういういです。8歳と6歳の娘たちは英国式インターナショナルスクールに通っています。


マレーシア留学とは直接関係ないのですが、自分の子育てや教育の方向性はこれだ!思うプログラムを紹介したいと思います。


VTS(ヴィジュアル・シンキング・ストラテジー)というのを聞いたことがありますか?日本では『対話型鑑賞』とも言われ、子どもにとってだけでなく大人のビジネスにも効果がある教育プログラムとして注目されています。


VTSとは? 



私がこのVTSに出会ったのは2020年、ちょうど新型コロナの緊急事態宣言でステイホームが推奨された時期でした。不定期で通っていた子どもたちのアート教室で対面でのクラスができなくなり、その時の先生がオンラインでできることとして、このVTSプログラムの企画をして下さいました。


VTSをざっくり簡単に説明すると、ファシリテーターはこの3つの問いかけをするだけです。




⚪︎この作品の中でどんな出来事が起きているのでしょう?

⚪︎作品のどこからそう思いましたか?

⚪︎もっと発見はありますか?



絵画に対しての知識はこの場合全く必要としません。例えば、4歳の娘であればその絵がいつの時代のものなのか、どこの国のものなのかなどは分かりません。地理も歴史もまだまだ知識が少ない年頃でしたので。4歳なら4歳の知識と経験からくる推測で充分でした。

いやむしろ、知識や固定観念は必要ありません。


その時は、先生もオンラインでのレッスンが初めてだったこともあり、本当に上手くいくのかどうか不安だったようです。本来のやり方としては正しくはないのですが、なんせ4歳の娘。いきなりオンラインで初めましてのお友達の中で自分の意見が言えるわけがないので、事前にテーマのアートを見せて、私とディスカッションをしてから当日に臨みました。


30分くらいのセッションの中、4歳の娘にとっては事前に用意した意見を言えるだけで充分でした。しかしセッションの中盤、娘が突然、用意していなかった意見を自ら発言したのです。自分が感じたこと、思ったことを言葉にして初対面のお友達の前で(オンラインですが)言えたことだけで私は胸がいっぱい笑い泣き少し自分の自信につながったかな?と思いました。


アメリカ発祥のこのVTSは、アメリカをはじめたくさんの国々の学校の授業に取り入れられているそうです。

その方法と効果がまとまっているのがこちらの本です。




日本の学校でも取り入れていくといいんじゃないかな、と思うプログラムです。

以前は家でもなんちゃってVTSをやっていたのですが、最近は忙しさのあまり遠のいていました。娘たちも成長し、また新しい発見があると思うので、時間を作って家族VTSをやっていこうと思います。

今日も最後までご覧いただきありがとうございました。