ここ数週間
小説 鹿の王 を読みました
本屋さんでよく平積みされているので
何度か手に取っては
登場する地名などがパッと見難しそうかなと思って
読んでいなかったのですが
いざ読んでみたら…
え、どーゆーこと??
と思ったりして
続きが気になってしまい
物語にぐいぐい引き込まれる
本編は 4冊で完結する話と
その後 別編エピソードとして1冊の
計5冊
なかなかのボリュームがあるんですが
夢中になって
さくさく読み進められました
特にテレワーク後 気分転換するのにとってもよかった
本を読む効果って
いろいろあると思うのですが
感受性を豊かにする
想像力を逞しくする
思考能力を鍛える
表現力を養う など
自分の実体験や
これまでに見聞きしていることから
既に知っていることでも
自分の言葉とは違う
作者の言葉で書かれている表現に
ハッとする瞬間がある時とか
面白いし
私は今回
「時がすべてを変えていく」
「人は自分が思いたいように出来事をこじつけるものだ」
なんかにハッとしました
特に 鹿の王 では
人との会話から
何を思い
何を理解して
その言葉の裏に隠された相手の思いや
事情を想像する経緯なんかが
丁寧に描かれているなぁと思いました
私はけっこう
仕事も恋愛も 言葉で明確に伝えてほしいタイプで
想像力とか配慮に欠けるところがあるかなと
思っているのですが
そこの能力を養ってもらえる気がするー
鹿の王 のざっくりしたストーリーは
家族を亡くした男が 死に場を求めて戦い敗れ
奴隷期間を経て
謎の病と それを取り囲む大きな話に巻き込まれていく話なのですが
謎の病に関する謎解きや
その背景にある 国の領土争いの歴史・人々の暮らしや
医療にあたる人の考え方・食べるものと免疫の関係など
いろんな要素が丁寧に描かれていて
絡み合っていく様子が面白いのと
希望を見出せない男が 人々や動物と交流して
温かな関係が広がっていく感じが良かったです
メインテーマは 病気と生死だと思う
▼こちらのシリーズです
2015年 本屋大賞受賞作