大宮さんの恋物語です。
フォ〇ストでアップしておりました過去作です。
どぞ・・・。
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Side.O
智:俺・・・。
坂:・・・。
智:ニノが・・・好きです。
坂:・・・。
智:ください・・・チャンス・・・もう一度だけ。
坂:・・・。
智:お願いしますっ!
ダメかもなって・・・思いながら。
俺はこれ以上はないっていうくらい・・・。
丁寧に頭を下げた。
どれくらい・・・そうしていたか。
小さなため息のあとに・・・坂本君の静かな声が聞こえた。
坂:・・・最後だぞ。
智:え?
坂:最後のチャンスをやる。
智:・・・。
坂:今日は俺。自分の家に帰るから。
智:・・・。
坂:今晩一晩だけ・・・チャンスやる。
智:・・・。
坂:マジでこれが最後だぞ。
智:ありがとうございます・・・でも。どうして・・・俺にチャンスを?
坂:いらないのか?
智:いりますけど・・・。
坂:理由は・・・言いたくない。
智:え?
坂:まぁ・・・俺も本気で和を愛してるって・・・そういう事だよ。
智:・・・。
坂:ああ・・・和の為に一応言っておくけど。
智:はい?
坂:俺と和・・・そういうの・・・ないから・・・。
智:は?
坂:・・・。
智:・・・あ・・・え?
坂:まだ・・・ヤってないから。
智:ヤってって・・・?・・・え///?
坂:偉いだろ?俺。
智:ええ?だって・・・え?え?痕が・・・。
坂:ああ・・・。たまにな・・・暴走しちゃうんだよ///。
智:・・・。
坂:しかたないだろ?好きなんだから。
智:・・・。
坂:好きでたまんないヤツがさ。手の届くところにいれば・・・手・・・のばしちゃうだろ?
智:・・・。
坂:俺の理性を褒めてくれよ。
智:・・・。
坂:それに・・・さ。気持ちもきちんと通ってないのに・・・普通はそういう事しないぜ?
智:・・・。
坂:まぁ・・・でも・・・気持ちが通い合ってれば・・・いいんだろうけど・・・。
智:・・・。
坂:とにかく・・・そういう訳だよ。
智:・・・はあ・・・。
坂:それだけ・・・大切で。大事な存在なんだ・・・俺にとって。
智:・・・。
坂:これから和と飯食って・・・家に送るからそうしたら連絡する。
智:・・・。
坂:それでいいな。
智:はい。
じゃあな・・・と手をあげると。
坂本君が楽屋を出て行った。
正直・・・二人の間に何もないって事が驚いたと同時にほっとした。
まだニノが。
坂本君のモノではないってそう思えて。
でも・・・その事実で逆に。
ニノを思う坂本君の気持ちが伝わってくる。
俺もちゃんと自分の気持ちと向き合いたいけど。
でも俺はどうするべきなんだ?
いやどうしたい・・・?
したい事は決まってる。
ただ気持ちを伝えたい。
もし。
少しでもまだ俺を想ってくれてるならその心を引き戻したい。
でも・・・どうやって?
ちゃんと伝わるのか・・・伝えられるのか。
2年もの間ただ自分勝手に体を重ねてきて。
今更・・・だし。
小細工はできないし。
口ではうまく言えるか自信がない。
でもやるしかない。
思いを伝える。
聞きたい事だってたくさんある。
そうだよ俺・・・聞きたい事あるんだよ。
よし。
決めたよニノ。
待ってろよ。
俺を・・・。
拒まないでくれ。
つづく