僕らの日々 6 | ナツコのブログ

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にのちゃんが大好きです。
かわいい大宮さんを愛でております。
大宮さんのお話(腐です///)なども書いております///♪

ヘッダーアイコンはあみんさんよりお借りしております♡

 

 

大宮さんの恋物語です。

 

嵐さんのとある曲をモチーフにしております。

 

タイトルは7話時に変更させていただきますね。

 

毎日20時up予定です。

 

ではでは・・・どぞ・・・。

 

*************************

 

Side.O



「今回は・・・二人の自然な演技を期待してるんだ。」

「・・・。」

「もちろん二人とも演技派で・・・申し分ないのは承知しているんだけど。」

「・・・。」

「今見ても・・・仲もよさそうで安心してるんだけどね。」

「・・・。」

「・・・その・・・つまり・・・。」

「・・・。」

「二人の関係を・・・言葉じゃなくて仕草や視線なんかで表現したいと思ってるんだ。」

「・・・。」

「極端な話・・・こう・・・すっと交わす視線とか。」

「・・・。」

「二人の距離とか。」

「・・・。」

「そういうのでね・・・本当に付き合っている二人のように見せたいんだ。」

「・・・。」

「しかも自然に・・・だから演技やバーチャルじゃなくて・・・」

「おーのさんと僕の仲を・・・リアルでも深めてほしいってことですか?」


言いにくそうにしている監督の代わりに。

ニノが・・・はっきりと言った。

ああ・・・うん。

そういうことか。














「そう///そういうこと。」

「・・・もちろんそうします。」

「・・・うん・・・そう・・・だよね。」

「はい。」

「・・・ぅん・・・わかってる。ちゃんと二人ならやってくれるって・・・。」

「・・・。」

「・・・わかってるよ・・・。」

「・・・。」

「・・・わかってる。」

「・・・何か。監督の中で作戦があるんですね?」

「///・・・ああぅん///そうなんだよ。」



言い淀む監督に。

意図を察し・・・助け舟を出すニノ。

こういうとこ・・・ホントすごい。

人の心を読む力もそうだし。

的確な誘導もできて。

ちゃんと的を得ている。

こういうの・・・俺はホント真似できなくて。

そういえば・・・翔君もニノとよく似ている。

言葉にできていない奥深くの本音に迫る感じ。

助けられたことが・・・何度あったことか。




















「・・・どんなことですか?」

「・・・まあその・・・イヤなら断ってもらっていいんだけど。」

「・・・。」

「二人。一緒に暮らしてくれないかな。しばらくの間。恋人として。」

「・・・。」

「・・・。」



理解。

できなくて。

いや・・・できたけど。

あまりのことに・・・上手く反応できなかった。

え・・・一緒に暮らす?

ニノと・・・俺が・・・///?

そ・・・それは。

同棲・・・///?

いや違う・・・同居か///。

・・・。

・・・。

俺は。

そりゃ・・・いいけど。

って言うか・・・願ってもないことだけど。

いや大丈夫か?俺///。

一緒になんか暮らして。

いやでも。

でも・・・こんなチャンス。

こういう時でもないと一生訪れない。

例え・・・疑似でも。

ニノと一緒に・・・恋人同士として暮らせるなんて。

 

一番近くでニノを感じられるなんて。

そんな。

そんな・・・幸せなこと。

あっていいのか?

多分今。

表情も体もぴくりとも動いていないはずの俺。

 

逆に動かな過ぎて不自然なくらいかもしれない。

でも・・・頭の中はこんがらがってぐちゃぐちゃで。

上手く整理できず・・・どう返事をしたらいいのかわからない。


















ぁ。

でも。

イヤなら断っていいって。

そう言われた。

ああ・・・もしかして今。

俺。

断られるかもしれない。

ニノにふられるかも・・・



「僕はいいですけど・・・おーのさんは?」

「全然いい。」



ああ。

早く答えすぎたか///?

若干かぶせたかも。

しかも「全然いい」とか・・・答えが前のめり過ぎるだろ///。

チラ・・・と隣を見ると。

 

案の定・・・ニノが笑っている。

 

そんな・・・息を弾ませて笑うあどけない顔も。

 

かわいくてたまらなくて・・・この胸騒がせる。

 

 



















「・・・だそうです///監督。」

「よかった・・・二人ともありがとう。」

「・・・いつからの予定ですか?」

「クランクインしてしばらくは・・・付き合うまでの二人を撮る予定だから。」

「・・・。」

「逆にそこは・・・仲いいと困るくらいで・・・。」

「じゃあ・・・映画の撮影に合わせて仲を深めていくって感じですか?」

「そうそう。そんな感じ。だからクランクインして少ししたら・・・一緒に暮らし始めて欲しいんだ。」

「わかりました。おーのさん。よろしくお願いしますね。」

「・・・ぁ///ぅん。こちらこそ。」

「よかった///相手役がおーのさんで。」

「///・・・。」



ニノのその言葉に。

一瞬・・・どきっとして。

チラ・・・と。

監督を見る・・・けど。

特に何も言いそうになかったから。

ほっとする。


.

 

つづく