明日は君の旅立ちの日⑲ | ナツコのブログ

ナツコのブログ

にのちゃんが大好きです。
かわいい大宮さんを愛でております。
大宮さんのお話(腐です///)なども書いております///♪

ヘッダーアイコンはあみんさんよりお借りしております♡

 

 

 

大宮さんBL物語です。

 

苦手な方はご注意を・・・。

 

 

~*~*~*~*~*~*~*~

 

 

 

 

 

「翔ちゃん今回はどこ行ったの?」

 

「タージ・マハル。」

 

「有名どこだね。」

 

「ん・・・ちょっとマニアックなとこ多かったからさ。たまにはね。」

 

「どうだった?」

 

「やっぱ感動するよ。門とかさ・・・くぐった時とか。」

 

「・・・。」

 

「歴史感じるもんな。」

 

「確か・・・広いんだよね?」

 

「そう。たっぷり滞在してじっくり書いてきたよ。」

 

「インドいいよな。」

 

「ああ・・・智君も行ったよね。去年だっけ?」

 

「うん。でもタージマハル行かなかった。」

 

「そういうとこさぁ・・・大野さんらしいよね。」

 

「そうかぁ?」

 

「カレーばっか食ってたんでしょ?」

 

「そう。カレー食ってガンジス河見て。」

 

「・・・変なもの買ってきたよね。」

 

「変なものって言うなよ・・・ガンジーだぞ。」

 

「今回は?お土産。あれ?どこ行ったんだっけ大野さん。」

 

「トルコ。」

 

「またマニアックな///・・・。」

 

「宮殿見てきた・・・すごかったぞ。」

 

「へぇ・・・。」

 

「これ仕入れてきた。」

 

「なにこれ。」

 

「オリーブ石鹸。」

 

「石鹸・・・?」

 

「赤ちゃんや敏感肌の人でも大丈夫なんだって。『今月の掘り出し物』コーナーでも売ってもらう。」

 

「なんか・・・カラフルだね。お菓子みたい。」

 

「相葉君のそのTシャツもめっちゃカラフルだよね。」

 

「でしょ?すごいんだよこれ。手染めなの。」

 

 

 

 

仕入れの品物を並べみんなで見ながら会議室で話が飛び交う。

 

これもいつものこと。

 

女子かっていうくらい・・・おしゃべりな俺たち///。

 

ホント・・・いつも会社の女子に「楽しそうですね」って言われるくらいにぎやかだ///。


俺たちは・・・こんな感じで繋がっていて。

五人の会社はなくなってしまったけど。

思うほど寂しくなくて。

いつも絆を感じられている。

 

そうそう・・・三人には。

 

付き合い始めてすぐに智と俺の関係のこと伝えたんだけど。

 

すごい驚かれた。

 

え・・・付き合ってなかったんだ・・・って///。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

どうして俺が。

 

この会社を辞めることになったのか。

 

それは。

 

先月のこと。

 

約2週間ぶりに帰ってきた智が。

 

昨晩のようにむさぼるようにして俺を抱いた後。

 

俺の髪をなでながらこう言った。

 

 

 

「なあ。」

 

「・・・。」

 

「お前。今の仕事・・・辞めちゃえよ。」

 

「・・・え?」

 

「1年仕事したんだからもう義理は果たしただろ。」

 

「・・・。」

 

「仕事辞めてさ。」

 

「・・・。」

 

「俺と一緒に旅しない?」

 

「・・・。」

 

「どこ行ってもさ。お前のこと考えんだよ俺。」

 

「・・・。」

 

「この景色一緒に見たい・・・とか。」

 

「・・・。」

 

「お前にこれ食わせたい・・・とか。」

 

「・・・。」

 

「もう・・・一人旅が寂しくなった。」

 

「・・・。」

 

「お前のせいだからな。」

 

「・・・。」

 

 

 

不意に本音を聞かされて。

 

この人の深い愛情を知る。

 

 

 

「じゃ・・・あ・・・俺は何の仕事するのよ。今のとこ辞めたとして。」

 

「いいんだよ。俺と一緒に旅してれば。仕事なんかしなくたって・・・」

 

「そういう訳にはいかないでしょ。あなたお金持ちだからいいけど俺はお金稼がなくちゃ・・・」

 

「じゃあ考えればいい。」

 

「・・・。」

 

「俺と一緒に旅してさ。何か稼げる方法を考えればいいじゃん。」

 

「・・・。」

 

「な。俺と一緒にいることを優先してよ。」

 

「・・・。」

 

 

 

そっち方向から仕事を考えるなんて。

 

思いもしなかった。

 

そんなこと。

 

できるのかな・・・と。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして・・・結局。

 

さんざん悩んだ挙句。

 

俺は・・・智の希望通り。

 

会社を辞めて。

 

智と一緒に旅をするこれからを選んだ。

 

不安は確かにあったけど・・・でも。

 

どうせ離れていても俺の中心は智なんだから。

 

ならば・・・一緒にいることを我慢しないで。


待つのはもう終わりにして。

 

二人でいればいい。

 

それが・・・結論だった。

 

一番の決め手は。

 

智がそれを強く望んでくれたってこと。

 

それだけでもう。

 

俺の心が決まったようなものだった。

 

もうすでに。

 

明日の出発が決まっていて。

 

早朝便だから・・・家からでは間に合わなくて。

 

それで・・・空港近くのホテルを予約していて。

 

今夜は飲み会の後そこに泊まる。

 

智は今朝帰ってきて・・・明日の朝また出発なんだけど。

 

二人で早く旅行したいみたいで。

 

それでこんな強行軍になったんだ。

 

 

 

.

 

つづく

 

~*~*~*~*~*~*~*~

 

 

ありがとうございました。

 

毎日20時更新予定です。

 

楽しんでいただけたら・・・。

 

 

.