一緒に暮らしているリアル妄想の大宮さんのBL物語です。
では・・・どぞ///。
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Side.N
でも一瞬考えて。
翔ちゃんと相葉さんと潤君を見て。
そして思う。
この人達が・・・例えば俺と智に何か隠していたとしても。
俺たちを悪いようにするはずはなくて。
・・・。
・・・。
だって・・・前に。
TOKIO兄さんたちとの収録で。
俺がだまされて・・・クリーム砲あびた時だって。
この人達・・・四人とも。
めっちゃ複雑な顔してたし。
バラエティだから。
あれはあれで正解だったのに。
翔ちゃんは「マジでごめん。」って俺に謝って。
相葉さんなんて「俺があびればよかった。」なんて言ってしょげてて。
潤君にいたっては「ああいう企画はどうかと思う。」なんて・・・軽くキレてて。
智は・・・この人は。
見るからにへこんでた。
クリーム砲をあびた俺よりもへこんでた。
こういう人達なのよ・・・嵐って。
だから・・・まあ・・・今回の俺の違和感も。
別にいいかって・・・思う。
なにかひっかけられたとしても。
本質的な部分で・・・悪いことはないはずだから。
ただ。
相葉さんだけは。
あのことを相談していたから・・・だから。
なんか変なこと言いださないよね?・・・と。
ちょっとそこを気にしていた。
打ち合わせが終わり・・・到着した軽井沢。
俺と智は・・・マネージャーの運転するバンで移動。
辺りはもう・・・すでに暗くなり始めていて。
もう・・・夜に近い時間。
他の三人は打ち合わせの後に少し仕事があるらしく。
それが終わり次第合流する形になるらしい。
五人そろったらカメラを回す・・・と言われ。
それまでは与えられたコテージで休憩。
とりあえず軽く1時間は・・・確実に自由にできますと言われたけど
当然・・・外へは出られずに部屋の中で待機だ。
まあ俺たちからしてみたら・・・1時間なんてあっという間だけどね。
智は・・・部屋の中を見てまわってる。
置かれている調度品とか・・・壁にかけられた絵とか。
手に取れるものは手に取って。
じっくりと見ている。
これは・・・いつものこと。
この人は・・・ね。
全部見ないと気が済まない人で。
いつもは・・・そんな時間的余裕がないことが多いから。
あきらめているみたいなんだけど。
今だって・・・壁に飾ってある絵を。
もうじっと・・・微動だにせずに見ているし。
ホントはね・・・いろんなことに興味のある人なのよ。
俺は・・・たいていテーブルの上に置いてある施設案内みたいなのを見て。
wi-fiが飛んでるか確認して。
んで・・・接続したら。
手近なとこに座ってさ。
すぐゲームやり始める。
それもいつものこと。
しばらく・・・ゲームをやっていたけど。
「・・・和・・・。」
向こうの部屋から俺を呼ぶ智の声が聞こえ。
ゲーム画面を開いたままのスマホを持って・・・声のする方に移動する。
智がいたのは・・・薄暗い寝室。
キレイにセットされたベッドが二つ並んでいて。
電気もつけず・・・智はその部屋の窓のところにいた。
「どしたの?」
「見て・・・外。」
「・・・ぁ・・・へぇ・・・。」
「・・・。」
少しだけあけたカーテンから覗く窓の外は・・・木々がうっそうと生い茂っていて。
このコテージから・・・奥へと細い道が続いている。
どこへ続いているのか・・・道が曲がっているのでよくは見えないんだけど・・・でも。
その道添いに。
小さなランプが・・・多分街灯代わりなんだろうけど・・・転々と置かれていて。
そのオレンジの明かりが幻想的で。
あたたかな・・・神秘的な風景が広がっている。
「ランタン・・・かな。」
「・・・へぇ・・・きれいだね。」
「・・・ん。」
「さすが軽井沢・・・ロマンチックだよね。」
「・・・。」
智はじっと。
窓辺に立って。
微動だにせずに見つめているから。
俺は。
すすっと・・・下がり。
ベッドにぽん・・・と座って。
ゲームをちょっと・・・操作して終え。
改めて・・・智の後ろ姿をじっと見つめた。
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つづく
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ありがとうございました。
毎日20時に更新予定です///♡
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