【超嵐】~大宮~シルバーリング③ | ナツコのブログ

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にのちゃんが大好きです。
かわいい大宮さんを愛でております。
大宮さんのお話(腐です///)なども書いております///♪

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大宮さんBL物語です。

 

~*~*~*~*~*~*~*~*~

 

 

 

「わかる?大野さん。」

 

 

潤君が名指しで大野さんを指名する。

 

大野さんは。

 

チラ・・・と潤君を見つめ。

 

そして・・・コクン・・・ともう一度おつゆを飲んで。

 

それから言った。

 

 

「ファミレスの店員。」

 

「正解。」

 

「ええ!?」

 

 

なんで。

 

大野さん・・・なんでわかったの///?

 

確かに勘のいい人だけど・・・。

 

って言うか。

 

ファミレスの店員・・・って・・・もしかして。

 

 

「ぇ・・・潤君もしかして。」

 

「・・・。」

 

「ええ!?あのJK!?いっつも一度にお皿全部運んでくるあの・・・めっちゃマイペースな子!?」

 

 

僕よりも先に・・・相葉さんが・・・大きな声を出す。

 

櫻井さんも・・・その子を知ってるみたいで。

 

目を見開いて驚いている。

 

 

「そう。」

 

「え・・・相手がJKって犯罪・・・」

 

「18の誕生日まで待った。」

 

「・・・。」

 

「卒業までは手もださない。」

 

「・・・。」

 

「そう決めてる。」

 

「・・・。」

 

 

しん・・・となる。

 

だって。

 

潤君がかっこよすぎて。

 

だから。

 

・・・。

 

・・・。

 

なんか・・・ドキドキする。

 

知っていたけど・・・あまりにも潤君が「男」で。

 

だから。

 

かっこいいなって・・・そう思った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

相葉さんが。

 

すすっと・・・櫻井さんに近づく。

 

僕も

 

チラ・・・と大野さんを見つめ。

 

そして・・・すすっと近づいた。

 

 

 

「潤ちゃん。おめでとう。」

 

「ん。」

 

「いやめでたいね。」

 

「ありがとう櫻井さん。」

 

「潤君・・・よかったね。」

 

「和。ありがとう。」

 

「・・・。」

 

「まあ・・・そういうことだから。」

 

 

そういうと。

 

少しだけ・・・照れたように笑い。

 

そして言った。

 

 

「そのうちちゃんと紹介するよ。」

 

「・・・ぅん///。」

 

 

 

なんか。

 

まだ・・・ドキドキしていて。

 

これから・・・あのファミレス。

 

どんな顔していけばいいのか・・・とか。

 

会ったらなんて言えばいいのか・・・とか。

 

そんなことばかりが頭をグルグルしていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「これで・・・みんな幸せ君だね。」

 

「なんだよ雅紀・・・幸せ君って///。」

 

「だってそうじゃん///幸せ君でしょ?」

 

「まあな///。」

 

「俺たちも負けずに幸せにならなくちゃね。翔ちゃん。」

 

「もう十分幸せだわ。」

 

 

ぐいっ・・・と。

 

櫻井さんが相葉さんの顎を少し乱暴になでた。

 

それが。

 

うん・・・なんか///。

 

すごく愛情いっぱいで。

 

逆に優しさを感じて。

 

なんか・・・見ている僕の方が。

 

ちょっと・・・照れてしまったんだ///。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

潤君が・・・締めのラーメンを作ってくれて。

 

それを食べたら・・・みんなお腹いっぱい。

 

ささっと片付けて。

 

あとは・・・飲みだけ。

 

・・・と。

 

大野さんが・・・そのタイミングで急に立ち上がり。

 

戸棚の引出しから・・・何かを取り出すと。

 

僕の前・・・テーブルに。

 

それを置いた。

 

 

「・・・ぇ・・・なに・・・?」

 

「・・・。」

 

 

あきらかにそれは。

 

指輪。

 

ケースにも入っていない。

 

むき出しの。

 

シルバーリング。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「大野さん・・・?」

 

「・・・ぅん。」

 

 

みんなが。

 

僕たちを見ている。

 

僕は。

 

ちょっとドキドキしてしまって。

 

だって・・・これは。

 

これ・・・

 

 

 

「あ~大野さん。俺たち帰った方がいい・・・?」

 

 

相葉さんが言う。

 

でもすぐに櫻井さんが。

 

 

「いや逆だよ雅紀。俺たちがいた方がいいんでしょ?智君。」

 

 

コクン・・・と。

 

大野さんがうなづく。

 

さすが・・・長い付き合いの同級生。

 

大野さんのことよくわかっている。

 

・・・じゃなくて///。

 

えと・・・これは・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

高価なものはまだ買えないけど

いま俺にできる精一杯のこと

 

 

「・・・ぇ///大野さん・・・?」

 

「シルバーリング。」

 

「・・・。」

 

「これが今の俺の精一杯なんだ。」

 

「・・・。」

 

「高価なものはまだ買えないけど。」

 

「・・・。」

 

「受け取ってほしい。」

 

「・・・。」

 

 

 

大野さんは。

 

すっと。

 

何の躊躇もなく。

 

僕の左手をとると。

 

僕の返事も待たずに。

 

当然のように・・・薬指にシルバーリングをはめた。

 

そして。

 

こうすればもう絶対に抜けないと思っているかのように。

 

くくっと・・・ぐいっと・・・奥の奥までその指輪をはめる。

 

硬質の・・・冷たい感触が指に纏いつく。

 

でもこれは。

 

・・・。

 

・・・。

 

大野さんからの愛の証。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

大野さんからのシルバーリング。

 

じっと見つめる。

 

照れよりも。

 

驚きよりも。

 

嬉しさが勝る。

 

大野さんはこんなにも僕を・・・

 

 

 

 

将来なんてどうにかなると思ってた

君とめぐり逢うまでは

 

 

 

 

「大野さん。僕・・・」

 

「あと・・・何ができる?」

 

「・・・え・・・?」

 

「俺が和君にしてあげられること。」

 

「・・・。」

 

「あとは何が・・・俺にできる・・・?」

 

「・・・。」

 

 

くっと小首を傾げ。

 

すっと細められた瞳。

 

僕を真剣に見つめる・・・その深い瞳に射貫かれ。

 

大野さんの本気を感じて。

 

目頭が・・・熱くなる。

 

あとは何ができる?・・・って。

 

もう充分すぎるくらい充分だと思ってる。

 

愛し合い。

 

二人で一緒に。

 

毎日幸せに暮らしている。

 

男同士・・・だから。

 

いろいろと叶わないこともあるけど・・・でも。

 

僕はこうして大野さんと一緒にいられるだけで・・・

 

 

 

「結婚はできないけどさ。」

 

 

急に。

 

櫻井さんが言う。

 

大野さんと僕を。

 

交互に見つめ・・・そして言葉を続けた。

 

 

 

 

つづく

 

 

 

 

..