こんにちは♪
先日のMD。
まーちゃんと智さんの素敵な歌声にしびれましたね。
「あなたが望むなら」のお話を思い出してくださった方々がたくさんいらして。
嬉しかったです。
ありがとうございます///。
そして・・・是非お話書いてください・・・と。
たくさんのコメントメッセージいただきました。
ありがとうございます。
続編のリクエストは・・・ありがたいことに時々いただくのですが。
ここまでたくさんの方に言っていただくことはあまりなくて・・・。
なので・・・読みたいと思っていただけるのだな・・・ととても感激いたしました///。
そしてそんなみなさまのお声に応えるべく。
短いお話ですが書かせていただきました///。
二つのお話連載中で。
その更新の合間をぬって書きましたので。
ちょっと時間がかかってしまいましたが///。
なんとか今日のMステまでには・・・と思い必死で書きました///。
そんな事情がありましたので。
こちらとあちらのメッセージのお返事が今ストップしておりまして・・・ごめんなさい///。
お話は全3話です。
17時19時のアップで・・・本日完結です///。
ただただ・・・楽しんでいただけたら嬉しいです♪
では・・・どぞ///。
あちらの「あなたが望むなら」の続編です。
大宮さんのBL物語です。
苦手な方はご注意を。
~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~
翔君が司会の大型音楽番組の当日。
小さな部屋でシャッフルメドレーのリハーサル。
今は俺と坂本先輩の時間。
さっきから・・・もうずっと。
目の前で念入りにストレッチをしている先輩。
だから俺も。
コンサートならともかく・・・歌番組ではあんまりやらないんだけど。
俺もなんとなく・・・ストレッチを始めた。
この人を見ると。
いつも蘇る苦い記憶。
もう何年も前の話なのに。
忘れられないのは・・・それほど強烈なインパクトがあったから。
あいつの。
和の隣にいたこの人。
確かに一時期・・・この人は俺よりも和の近くにいた。
それは・・・間違いのない事実で。
それが・・・俺には衝撃で。
だから・・・これほど時間が経ってもなお。
この人の存在は・・・俺の心をザワつかせる。
時計をチラと見た先輩が俺に言いながら立ち上がる。
「歌・・・2,3回合わせとけば大丈夫だろ?」
「そう・・・ですね。」
俺がそう言うと。
今度は・・・手慣れた様子で発声練習を始めた先輩。
この人は・・・本当にすごい人だ。
こうして準備も怠らずきっと・・・努力も惜しまないんだろう。
歌はうまいし・・・ダンスもうまい。
スタイルもよくて顔もよくて・・・優しくて・・・そして大人。
何から何まで完璧で。
ホントに・・・マジで。
俺が勝てるものなど一つもないように思えて。
この人に会うと。
いつも感じる・・・少しの劣等感と羨望・・・そして嫉妬。
和がこの人に心を許したのも無理は・・・
・・・。
・・・。
・・・ん?
部屋の入口の方が・・・騒がしい。
一瞬先輩と目を合わせてから。
俺は・・・入口の方へと向かった。
・・・とそこには。
「なに///ぁ・・・ちょっとぉ・・・///。」
「何っ・・・してたんスか・・・二宮く・・・ぁ・・・あぶなっ///。」
「ちょ///やぁ・・・シゲ・・・ぁ///痛・・・いよぉ///。」
「あぶな///いから・・・ちょ///わっ・・・。」
「離し・・・てよ・・・ぁ///やぁ///。」
和とシゲが。
もみ合っていた。
「何・・・してんの・・・?」
「ぁ///大野君・・・や・・・これは・・・たまたま俺通りかかって・・・。」
「智///ちょ・・・ぁ・・・何でもないし///。」
「二宮君///何でもなくないじゃないですか。部屋覗いて・・・なんか動きが不審なンすよ。だから俺・・・」
「シゲ。まずその手離せや。」
「ぁ・・・すいません///。」
思ったよりも強い口調になってしまって。
若干あせったけど。
シゲは気にした風もなく・・・握っていた和の手首を・・・ぱっと離した。
シゲは・・・俺と和の仲を知っている数少ない後輩で。
だから何も隠すことはないんだけど・・・。
それにしてもどうしてこんなところで二人・・・
「もぅ~手首折れたよ絶対。」
「折れてませんって///。」
「今日もう俺マイク持てない。」
「んなことないでしょ///。」
「ぁ・・・智リハ中でしょ?俺もう行くからさ。」
「二宮君///だからどうしてスマホ・・・」
「いいから///!シゲ。チャンカパーナのフリ教えてよ。ね?」
「いいですけど・・・。」
「さっきマッスーに教わったんだけどさぁ。間違ってるような気がするのよ俺。」
「合ってますって///あいつもNEWSですよ?」
「そうだっけ?」
そんなこと言いながら。
シゲの腕に腕をからめ引っ張るようにして。
じゃあね///・・・なんて手をフリフリしながら。
向こうへと行ってしまった和。
いったい何だったんだ?
・・・と思っていたら。
「相変わらずだなぁ・・・あいつは。」
そっと。
後ろから優しい声が聞こえた。
振り返ると。
坂本先輩が・・・目じりを下げ。
和の後姿をまぶしそうに見ていた。
その声が。
その瞳が。
・・・。
・・・。
あまりにも甘くて。
・・・。
・・・。
もしかしてまだ先輩は和を・・・と思うと。
俺は・・・はいともええとも言えず。
ただただ・・・立ち尽くしていた。
リハが終わり。
楽屋に戻ったけど・・・和がいない。
松潤はソファでスマホをいじっていて。
相葉ちゃんは・・・鏡の前でフリの確認をしている。
「ねぇ・・・和は・・・?」
どちらに・・・とは明確な相手を決めずに聞くと。
「取材。別室。」
松潤が・・・スマホを見たまま答えてくれた。
「そう・・・。」
言いながら・・・ソファに座る。
でも・・・落ち着かず・・・すぐ立ち上がり。
壁際のポットからコーヒーをついだ。
紙コップを持って・・・ソファに座って。
せっかく持ってきたコーヒーに一口も口をつけず。
テーブルに置くと・・・スマホを開いた。
釣り情報を見ようと思ったけど・・・気が乗らずすぐにやめて。
ドン・・・とソファの背に寄りかかる。
目の前のテーブルの上にあるお菓子。
それをしばらく見つめ。
今度はぐん・・・と背をソファの背に押し付け。
その反動で前屈みになると手を伸ばし。
個包装されたチョコやらクッキーやらをいくつか手に取ってみるけど。
さほど食欲もなく・・・またテーブルの上に戻した。
テーブルの上のコーヒー。
ゆらっと・・・湯気が上っている。
見つめながら。
はぁ・・・と小さく吐いたため息。
それが聞こえたのか・・・松潤がチラ・・・と俺を見て。
そして言った。
「ニノ・・・ちょっと取材に時間かかるみたいだけど。」
「・・・そう・・・。」
「呼んでくる?急用だって言って。」
「いや・・・いい。」
何も言っていないのに。
察する松潤。
こういうとこ・・・さすがだよなって思う。
と同時に。
何やってんだ俺・・・って。
しっかりしなくちゃ・・・て・・・そう思った。
結局そのまま。
和は・・・戻らないままに。
今度はカメリハに呼ばれる。
音合わせとともに・・・マイクを通して歌い。
カメラ割りの指示がでる。
この曲は俺と先輩の二人。
ほぼほぼ交互に映るからタイミングはわかりやすいし。
さらには・・・ダンスがないから。
そこを合わせる必要もない。
だからこそ。
歌で聞かせなくちゃいけないんだけど。
俺は・・・自分でもやばいなって思うくらい高音が出なくて。
喉が絞まっているような感じ。
なんとか軽く歌うようにして・・・最後まで歌い切る。
もう一度いきま~す・・・のスタッフさんの声に。
咳ばらいをしながら階段上のスタート地点へと戻るけど。
そこだと・・・俺から坂本先輩が見えて。
・・・。
・・・。
横並びとかなら・・・視界にも入らないのに。
これでは・・・視界に入れないのが難しくて。
っていうか別に。
視界に入れない必要とかなくて。
・・・。
・・・。
とにかく俺は・・・少しソワソワしたままでカメリハが終わってしまった。
歌い終わりに。
先輩にじっと・・・見つめられたけど。
わかっていたけど・・・視線を合わせられなくて。
俺は・・・下を向いたままだった。
先輩は何も言わず。
俺の声の調子がおかしいことわかったはずなのに。
でも何も言わないのは。
これは先輩の優しさなんだろうな・・・と。
そう思った。
ちらりと見えた「チャンカパーナ」のカメリハ。
和はいなく・・・代役のスタッフさんが立っていた。
映画公開があるから。
忙しくしている和。
ああ・・・そういうことか。
なんとなく調子が狂うのは。
和との時間が減っているから・・・。
そのせいもあるのかもな・・・なんて。
そんなこと思いながら楽屋へ戻った。
つづく
.