【超嵐】~大宮~affection㉑ FIN | ナツコのブログ

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にのちゃんが大好きです。
かわいい大宮さんを愛でております。
大宮さんのお話(腐です///)なども書いております///♪

ヘッダーアイコンはあみんさんよりお借りしております♡


大宮さんのBL物語です。

 

苦手な方はご注意を・・・。

 

 

 

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夜。

 

三人が眠る部屋の外・・・縁側で。

 

智様と二人・・・お酒を飲む。

 

翔が寺子屋で褒められた話とか。

 

雅紀が武術を習いたいと言っている話。

 

潤は・・・夕方縁側から落ちたけど泣かなかった・・・という話。

 

他愛もない話が。

 

二人の間で・・・語られる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「和也。」

 

「・・・はい?」

 

「父上と母上が戻ってきたら・・・。」

 

「・・・。」

 

「隣町の呉服屋に一緒に行こう。」

 

「・・・呉服屋?」

 

「そうだ。着物をお前に買ってやる。」

 

「・・・そんな・・・新しい着物なんて・・・いいです。それに呉服屋なら何も隣町まで行かなくても・・・」

 

「あの呉服屋からは絶対に買わないぞ。いいんだ隣町で。その帰り・・・そばでも食って・・・。」

 

「・・・そば・・・?」

 

「あ・・・やっぱり朝から出かけよう。午前中に呉服屋に行ってそば食って・・・で午後は・・・。」

 

「・・・。」

 

「久しぶりに行くか。あの宿場町の宿へ。」

 

「・・・ぇ・・・。」

 

「・・・な。」

 

 

 

 

のぞき込むと。

 

ちょっと・・・意味ありげな笑みを返す智様。

 

なるほど・・・と合点がいく。

 

最近・・・ご無沙汰で。

 

ご主人さまと奥様が伊勢へと旅立たれてからは特に。

 

子どもたちが心配で・・・智様とそういうことを・・・いたしてなかったから。

 

特に潤は・・・まだ小さくて。

 

寝る時は一緒に寝てあげなくてはいけなくて。

 

・・・だから。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「和也。」

 

「・・・。」

 

「俺も・・・寂しいんだよ。」

 

「・・・。」

 

 

 

そっと。

 

膝に触れる智様の手。

 

いやらしくて・・・なんだか笑ってしまう///。

 

 

 

「では・・・今晩。」

 

「・・・え///。」

 

「今日はずいぶんと子どもたち三人とも遊びましたので。」

 

「・・・。」

 

「眠りが深いかと。」

 

「・・・そうか///。」

 

「ええ。」

 

「じゃあ・・・早速。な。」

 

「・・・ふふ・・・。」

 

 

 

お酒も途中で。

 

立ち上がる智様。

 

私の腕をとり・・・立ち上がらせると。

 

そのままの勢いで・・・私を抱きしめ。

 

口づけられる。

 

 

 

「ん///智様。」

 

「・・・ん?」

 

「でもいつ子供たちが起きるかわからないですから。」

 

「・・・ああ。」

 

「ですから・・・」

 

「早急に・・・だろ?」

 

「・・・はい。」

 

「急ぐのは慣れている。」

 

「・・・。」

 

「あの頃も・・・そうだったからな。」

 

「・・・そう・・・でしたね。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一瞬・・・あの頃を思い出す。

 

夜に紛れ。

 

暗闇に隠れ。

 

二人・・・早急に交わった日々。

 

でも・・・今は。

 

早急に交わる必要はあっても。

 

あの頃とは・・その理由が違う。

 

意味が違う。

 

幸せな・・・焦りだ///。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

三人が眠る部屋の隣へ・・・そっと入ると。

 

 

 

「おいで。」

 

 

 

あの頃と同じように手を引かれる。

 

私は・・・倒れこむように。

 

愛しい人の胸に・・・顔をうずめた。

 

 

 

「幸せ・・・。」

 

「ん?何か言ったか?」

 

「いいえ・・・何も。」

 

「寒くないか?」

 

「大丈夫です。」

 

「和也。」

 

「智様。」

 

 

 

しゅる・・・と帯をとき。

 

そして・・・智様に身をゆだねた。

 

愛しい人。

 

その命を懸け。

 

私に・・・変わらぬ明日をくれた人。

 

もう迷わない決して。

 

離れない何があっても。

 

あなたのそばで・・・命尽きるまで愛しぬくと誓い。

 

その熱い体を・・・私から引き寄せた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あなたと紡いでゆく季節は 

まぶしく光満ちて

変わらぬ明日を祈るように 

夜の果てを見つめて もう迷わない

 

 

 

 

 

 

 

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作者のナツコです。

 

読んでくださってありがとうございました。

 

ちょぴっと後書きあります///。