大宮さんBL前提のお話です。
苦手な方はご注意を///。
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案内された席は。
角のスペースで・・・他の窓際の席よりも少し広い作りになっている。
ありがとうございます・・・と斉藤さんにお礼を言い。
大野さんがビールを頼むから。
僕も同じ物を頼んだ。
座ろうとした僕は。
その・・・ソファの柔らかに体が埋まり。
バランスを崩して大野さんに寄りかかってしまった///。
「わ・・・ぁ・・・フカフカ///。」
「ん。」
大野さんの膝の上に軽く崩れた僕を。
甘く優しい瞳で見つめてくれて。
起こしてくれると同時に・・・するりとその唇が僕の頬をかすめた。
甘い時間が・・・もう始まっていることに。
ドキドキする。
窓ガラスには角度がついていて。
僕達の姿は映らない。
ただただ・・・眼の前には夜景が広がっていて。
ソファの上の手は・・・つながれていて。
しばらくその夜景を2人で見ていた。
少しして・・・背が高くて細いグラスに注がれたビールが運ばれてくる。
それをもって乾杯する。
「大野さん。」
「・・・。」
「お誕生日・・・おめでとうございます。」
「ありがとう。」
そう言うと・・・キレイなビールグラスを軽くあて。
そして・・・見つめ合ったまま・・・コクンと飲んだ。
「プレゼントなんですけど・・・。」
「・・・ん。」
チラリと思いだす。
大野さんが・・・僕が買ったカーテンを知ってるって。
昨夜相葉さんから聞いたこと・・・思いだす。
でも・・・知らないフリをし通す。
「家に・・・大野さんの家に置いてあるので・・・。」
「・・・。」
「帰ったら渡しますね。」
「・・・うん・・・ありがとう。」
「・・・いえ・・・。」
「・・・。」
すっと・・・腕時計を見る。
大野さんに買ってもらった時計。
相葉さんの言葉を思い出す。
普通プレゼントは身に着ける物を買う・・・ってこと。
僕が買って来た今までの大野さんへのプレゼントは。
ちょっと的外れだったのかもしれない。
でもホント・・・一緒に暮したいから買った訳じゃなくて///。
あ・・・一緒には暮らしたいけど。
それとこれとは別で。
だからあのプレゼントを選んだ訳じゃなくて・・・。
・・・。
・・・。
大野さんは・・・そのことに気づいてないみたいだけど。
僕だって・・・ゆくゆくはそうなったらいいなって思ってるだけで。
今すぐどうこうとか・・・は考えてるわけじゃなくて・・・。
もうね。
僕達・・・2年半も付き合ってるんだけど。
前に潤君が予想した通り・・・いろんなことがスローで///。
・・・あ。
潤君。
「あ・・・。」
「・・・ん?」
「そう言えば今日・・・会ってますよね三人で。」
「ぁ・・・うん・・・。」
「今日潤君に会えてないんです。だから・・・何も話ができなくて・・・。」
「相葉はずっとソワソワしてたよ。」
「なんか・・・想像できる///。」
「翔君と二人で何か相談してた。」
「仲いいですね・・・本来なら恋敵なのに。」
「お互いがんばろうって握手してたよ。」
「変な関係///今もう・・・とっくに話してますよね三人できっと。」
「そうだね。」
「・・・どうなったんだろう。」
なんて。
三人の事考えていたら。
ブブ ブブ
・・・と。
ポケットのスマホが鳴る。
え・・・と思って取り出すと。
相葉さんからの着信だった。
ここのラブチェアは・・・・スマホでの通話がOKになっている。
周りの人とは距離があって声が聞こえないから。
だから・・・この場で話ができる。
でも。
今は大野さんと・・・。
・・・。
・・・。
え。
大野さんがポケットからスマホを取り出す。
大野さんにも電話がかかってきたみたいで・・・。
「翔君からだ。」
「僕は相葉さんから・・・。」
「出よう。」
「はい。」
ほぼ同時に。
通話を押し。
大きなソファーの端と端へ体を向け・・・僕は大野さんに背を向けた。
他の席に聞こえない・・・とはいえ。
ちょっとヒソヒソ声で話す。
.
つづく
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作者のナツコです。
読んでくださって、ありがとうございました。
お話はまだまだ続きます。
毎日8時20時に更新の予定でございます。
あちらへは終話後に一気にアップさせていただきますね。
最後までお付き合いいただけたら嬉しいです♪
また今後・・・ですが。
お話更新中のコメントにつきましては。
お返事お休みさせていただきたいと思っております。
ネタバレの危険と///。
お返事が時差になってしまう可能性がありますので///。
ご了承いただけたら・・・と思ってます。
もちろん。
頂けるコメントはとても嬉しく拝見いたします♡