八月の恋人たち㉒ | ナツコのブログ

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にのちゃんが大好きです。
かわいい大宮さんを愛でております。
大宮さんのお話(腐です///)なども書いております///♪

ヘッダーアイコンはあみんさんよりお借りしております♡

 
 

 

 

大宮さんBL前提のお話です。

 

苦手な方はご注意を///。

 

 

 〜* 〜* 〜* 〜* 〜* 〜* 〜*~

 

 

 

そして。

 

あれから約1年経った今。

 

カレー作りを中断して抱き合った僕達。

 

洗い立てのシーツが少し冷たく感じて。

 

熱く汗 ばんだ大野さんの体をいつも以上に引き寄せて。

 

今日も・・・いつものように大野さんに無言のまま抱 かれた僕。

 

あの日は・・・あの初めての日は・・・ただ抱 かれるだけで終わってしまったけど。

 

今では・・・痛みの中にも快 楽を見つけられ。

 

大野さんと繋 がったまま僕は。

 

イ けるようにまでなった。

 

いつも イ くのは僕が先。

 

大野さんはそんな僕をじっと見つめてから。

 

まだ・・・荒い呼 吸の僕をそっと腕ごと抱きしめ揺 らし。

 

高みへと昇 っていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

いつものように。

 

コ トが終わると大野さんが僕のお世話をしてくれる。

 

今日はシャワーを浴びずに。

 

大野さんも体を拭いただけで僕の隣にねそべった。

 

ひじで頭を支えた姿勢で横向きになると。

 

僕の髪を・・・そっとなでる。

 

目にかかる前髪を。

 

その人差し指でついっと避けられると。

 

明るくなった視界。

 

見慣れた天井が映った。

 

すすっとタオルケットを引っ張る大野さん。

 

ちょっとだけ僕の体の下敷きになっていたから。

 

少し体を浮かせた。

 

全部取り出すと・・・するするっと僕の体にそのタオルケットをかけてくれる。

 

優しいんだ。

 

大野さんは。

 

確かにクーラーが効いていて。

 

汗がひいた体にはちょっとだけ空気が冷たく感じる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「寒い?」

 

「平気です。」

 

「ここ。」

 

「・・・?」

 

「ちょっと・・・痕がついた。」

 

「・・・ぇ///。」

 

 

 

僕の鎖骨のあたりをついっと触っていた大野さん。

 

がばっと起き上がると。

 

すっとベッドから降りて。

 

向こうの部屋から鏡を持ってきてくれた。

 

僕の横に・・・鏡を持ったままコロンと寝転ぶと。

 

上へと鏡の手を伸ばす。

 

自分を・・・上から見下ろすあまりないシチュエーション。

 

寝転ぶ僕が映る。

 

髪が枕に広がっていて。

 

伸びたことを実感する。

 

ぽわん・・・とあいたままの口に気づき恥ずかしくなって。

 

ぐっと口元を結んだ///。

 

 

 

「ここ。」

 

 

 

不意に。

 

大野さんが鏡に入りこんできて。

 

二人で覗き込むこのシチュエーションに・・・ドキッとする。

 

鏡越に目が合えば・・・その高鳴りはさらに増す。

 

そんな僕に気づいているのかいないのか。

 

大野さんは・・・僕の鎖骨のあたりについている赤い痕をその手でなぞった。

 

確かに痕がついている。

 

でも・・・そこは。

 

きっと服に隠れるから。

 

だから大丈夫。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「バーで・・・今日。」

 

「・・・え?」

 

「暑かったから。」

 

「・・・。」

 

「ボタン・・・シャツのボタン。」

 

「・・・。」

 

「和君・・・外してたでしょ・・・2つ。」

 

「・・・。」

 

「屈むと・・・時々鎖骨のこのへんまで見えてて。」

 

「・・・。」

 

「俺・・・落ち着かなかった。」

 

 

 

大野さんは時々・・・仕事がない時は。

 

僕がバーに仕事に行く時も台車を引いてくれる時がある。

 

今日もそうしてくれて。

 

さらには・・・今日はバーの空調が点検中で動かず。

 

ちょっと熱かったから。

 

シャツのボタンを2つあけて。

 

時々風を送り込んだりして仕事をしていた。

 

 

 

「こうすればよかった。最初から。」

 

「・・・こう・・・って?」

 

「痕つけておけば・・・ボタン・・・外せないでしょ。」

 

「・・・。」

 

「いつでも・・・誰にも・・・見られずに済む。」

 

「・・・。」

 

 

 

そう言うと。

 

じっと・・・鏡越しに僕を見つめた。

 

近さに・・・今さらだけどドキドキして・・・でも。

 

もしかしてちょっと責められてる?って思って。

 

あわてた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「誰も・・・見ないと思うんですけど///。」

 

「・・・。」

 

「そんな・・・こんなとこ。」

 

「・・・。」

 

「だ・・・から・・・。」

 

「見るよ。」

 

「・・・。」

 

「俺見るし。」

 

「・・・それは///」

 

「それにあのバーテンダーも・・・。」

 

「ぇ・・・タクミさん///?」

 

「・・・。」

 

「タクミさんは・・・見ないと思うんですけど///。」

 

「見てたよ。」

 

 

 

そう・・・かな?

 

ううん。

 

見ていないと思うんだけど///。

 

だって。

 

男が男の鎖骨なんて・・・見る?

 

すっと鏡を降ろす大野さん。

 

僕は・・・なんだかもう少しこの角度から見ていたくて。

 

そっと大野さんから鏡を取ると。

 

今度は僕が腕を上げ・・・上から鏡で二人を映した。

 

 

 

 

 

つづく

 

〜* 〜* 〜* 〜* 〜* 〜* 〜*~

 

 

 

作者のナツコです。

 

読んでくださって、ありがとうございました。

 

お話はあと少し続きます。

 

最後までお付き合いいただけたら嬉しいです♪