八月の恋人たち⑭ | ナツコのブログ

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にのちゃんが大好きです。
かわいい大宮さんを愛でております。
大宮さんのお話(腐です///)なども書いております///♪

ヘッダーアイコンはあみんさんよりお借りしております♡

 
 

 

 

大宮さんBL前提のお話です。

 

苦手な方はご注意を///。

 

 

 〜* 〜* 〜* 〜* 〜* 〜* 〜*~

 

 

 

 

「それに・・・君に痛みを与えるなんて・・・。」

 

「・・・。」

 

「俺にはできない。」

 

「・・・。」

 

「だから俺は・・・」

 

「大野さん。」

 

 

 

抱 きしめた。

 

膝立ちになり。

 

その頭を・・・抱 え込むようにして・・・ぎゅっと抱 きしめた。

 

どれほど深く愛されているか。

 

今・・・初めて知ったような気がする。

 

男とか女とか・・・そういうの。

 

僕とは全然違う次元で。

 

大野さんも考えていてくれてたってこと。

 

僕に痛みを与えたくないって思ってくれてたってこと。

 

それが嬉しくて。

 

抱きついた。

 

そっと・・・大野さんが僕の腰に手を添え。

 

緩く抱きしめ返してくれる。

 

大野さんにしては・・・遠慮がちなその仕草に。

 

じれったくなる。

 

なんで?

 

もっともっと。

 

強く抱きしめていいのに。

 

僕に・・・遠慮なんてしないで。

 

しないでよ大野さん。

 

愛してるんだよ?

 

僕は大野さんの事。

 

愛してるんだから。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「大野さん・・・ホントは?」

 

「・・・?」

 

「ホントは・・・どう思ってるんですか?」

 

「・・・どう・・・って・・・?」

 

「僕は・・・大野さんと同じ男だけど・・・。」

 

「・・・。」

 

「例えば僕に・・・その・・・い・・・ 挿 れたい///とか。」

 

「・・・。」

 

「そう・・・思いますか?」

 

 

 

見下ろす。

 

抱きしめた腕を緩め・・・大野さんを見下ろす。

 

どうしてだろう。

 

僕が大野さんに挿 れるなんて。

 

なんか・・・ね。

 

想像ができなくて。

 

ずっとずっと・・・今まで僕が抱 かれる想像ばかりしてきて。

 

だから今・・・こうして。

 

大野さんにそんな風に言われても・・・まだ僕は。

 

抱かれるのは僕の方って・・・そう思ってる。

 

今まで・・・大野さんが付き合ってきた女性。

 

何人いるか・・・わからないけど。

 

知りたくないけど。

 

あの・・・白井さんだけじゃないって思いたいけど。

 

かと言ってあんまり多いのも・・・ヤだけど。

 

え・・・多いのかな。

 

白井さん・・・大野さんの事もてるって言ってた。

 

って言うか・・・何人くらいだったら僕は・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

違う違う///今大事なのはそういう事じゃなくて。

 

そういう・・・そういう人達が見てきた大野さんを。

 

大野さんの本能的な男の部分を僕だって知りたいし。

 

何よりも・・・一番になりたい。

 

一番僕が。

 

大野さんを気持ちよくさせたい。

 

誰にも負けたくない。

 

黙って・・・僕を見上げている大野さん。

 

その・・・力の入った瞳に。

 

少し怒ったようなその表情に。

 

いろんな意味で体が震える。

 

何も言わない大野さんに。

 

もう一度・・・聞く。

 

 

 

「大野さん・・・僕に・・・挿 れたいって・・・。」

 

「・・・。」

 

「・・・思う?」

 

「当然だろ。」

 

 

 

言うと。

 

ぎゅっと・・・すごく強く抱きしめられた。

 

・・・。

 

・・・。

 

あ・・・もう。

 

どうしよう。

 

男なのに。

 

僕・・・男なのに。

 

この人に。

 

抱 かれたくてたまらなくなってる。

 

抱 かれる・・・なんて。

 

経験もないし。

 

どうなるのかも知らないのに。

 

・・・。

 

・・・。

 

なのに。

 

抱 かれたいって思うなんて。

 

これって。

 

・・・。

 

・・・。

 

どういう感情なんだろう。

 

わかんない・・・けど。

 

でも。

 

そう。

 

愛してる・・・って。

 

そう思ってるってことは・・・わかった。

 

僕がこの人を愛してるってこと。

 

それは・・・今のこの僕の感情でよくわかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「大野さん。」

 

「・・・。」

 

「挿 れて・・・いいです。」

 

「・・・。」

 

「僕に。」

 

「・・・でも・・・」

 

「多分痛いと思うけど・・・。」

 

「・・・。」

 

「それでもいい。」

 

「・・・。」

 

「僕・・・。」

 

「・・・。」

 

「大野さんに抱 かれたい。」

 

「・・・。」

 

 

 

歌うように・・・甘えるように言う。

 

言いたくてもずっと言えなかった言葉が。

 

すんなりと・・・口から零れた。

 

抱きしめた腕を緩め。

 

見下ろし。

 

その・・・額に口づける。

 

じっと。

 

下を向いたまま・・・何か考えているような大野さん。

 

でも・・・なんとなくわかる。

 

きっとこのまま。

 

大野さんは僕を抱 いてくれるって。

 

 

 

「わかった。」

 

 

 

そう言うと・・・大野さんは。

 

テーブルの上に手を伸ばし。

 

僕が買って来た箱を・・・ローションの箱の後ろをじっと見始めた。

 

 

 

「シャワー浴びてきます。」

 

 

 

僕はそう言って・・・立ち上がった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

.

つづく

 

〜* 〜* 〜* 〜* 〜* 〜* 〜*~

 

 

 

作者のナツコです。

 

読んでくださって、ありがとうございました。

 

お話はまだまだ続きます。

 

毎日0時8時16時に更新の予定でございます。

 

最後までお付き合いいただけたら嬉しいです♪