八月の恋人たち⑪ | ナツコのブログ

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にのちゃんが大好きです。
かわいい大宮さんを愛でております。
大宮さんのお話(腐です///)なども書いております///♪

ヘッダーアイコンはあみんさんよりお借りしております♡

 
 

 

 

大宮さんBL前提のお話です。

 

苦手な方はご注意を///。

 

 

 〜* 〜* 〜* 〜* 〜* 〜* 〜*~

 

 

 

 

「ぁ・・・例えば!」

 

「・・・。」

 

「例えば俺がね・・・白人になりたいとするでしょ?」

 

「・・・はい・・・。」

 

「でもなれないよね。」

 

「はい・・・。」

 

「つまりさ・・・そういうこと・・・でしょ。」

 

「・・・。」

 

 

うん。

 

そういうこと・・・だと・・・思う。

 

100%無理って。

 

そういうこと。

 

 

 

「あのね。」

 

「・・・。」

 

 

 

ぐいっと近づくコウさん。

 

ふわっと香るのは。

 

男性用のムスク。

 

男臭さが・・・全開で。

 

同じ男の僕でも・・・その色気にちょっとむせ返りそうになる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「そんなところで・・・・戦わなくていいから。」

 

「・・・。」

 

「100%無理なことなんて・・・忘れて。」

 

「・・・。」

 

「その嫉妬を糧に・・・。」

 

「・・・。」

 

「相手にぶつかればいい。」

 

「・・・。」

 

「って言うか・・・。」

 

「・・・。」

 

「お花屋さんをそこまで惚れさせる相手に・・・。」

 

「・・・。」

 

「ちょっと会ってみたいけどね・・・。」

 

「・・・。」

 

 

 

惚れさせる相手・・・とか言われて。

 

なんか・・・イロイロとばれているみたいで。

 

さすがに相手が誰か・・・まではばれていないと思うんだけど///。

 

恋の相談をしたってことがばれていて。

 

ちょっと・・・恥ずかしい。

 

でも・・・うん。

 

ぶつかればいい。

 

そう・・・だね。

 

うん。

 

戦うところは。

 

そこかもしれない。

 

思ってる事。

 

聞いて。

 

言って。

 

抱いて・・・もらう///?

 

そうしたら。

 

僕は・・・落ち着ける?

 

大野さんがどう考えてるのかわからないけど・・・でも。

 

大事にしてくれてるって思ってるけど。

 

・・・うん。

 

僕の思いも・・・わかってもらいたい。

 

戦うのは。

 

そこかも。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ありがとうございます・・・なんか元気でました。」

 

「・・・よかった・・・。」

 

「ただの線・・・区別・・・なんですもんね。」

 

「・・・。」

 

「ご馳走様でしたコウさん・・・僕・・・」

 

「ぁ・・・あの・・・さ。」

 

「・・・?」

 

「俺ね・・・コウ・・・じゃないんだ・・・名前。」

 

「・・・ぇ///?」

 

「いやほら・・・斎藤が・・・このバーに三人いるでしょ?だから下の名前で呼んでって・・・そう言ったけど・・・。」

 

「え・・・でも・・・いただいた名刺には・・・。」

 

「うん・・・確かに「工事」の「工」だけど・・・。」

 

「・・・。」

 

「これでね・・・『たくみ』って読むんだ。」

 

「・・・ぇ///。」

 

「ほら・・・名刺の裏・・・ローマ字では・・・・」

 

「・・・。」

 

 

 

見せてもらった名刺の裏には。

 

ちゃんと・・・ローマ字で「TAKUMI」・・・と書いてあった。

 

・・・。

 

・・・。

 

え///。

 

僕ずっと///。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ご・・・ごめんなさい///。」

 

「いや・・・わかりにくいよね・・・だから全然・・・」

 

「ホント・・・僕ずっとコウさんって///。」

 

「いや言わなかった俺も悪いし。」

 

「どうしよ///や・・・ご・・・ごめんなさい///。」

 

「いいから。」

 

 

 

すっと。

 

腕に手を添えられる。

 

 

 

「ホントはね。」

 

「・・・。」

 

「このまま・・・コウって呼ばれててもいいかなって思ったんだけど。」

 

「・・・。」

 

「なんか・・・お花屋さんの口から・・・本当の名前呼んで欲しくなっちゃって・・・。」

 

「・・・。」

 

「だから・・・。」

 

「タクミって呼んでくれる?」

 

「・・・タクミ・・・さん・・・。」

 

「・・・。」

 

「・・・。」

 

「あ~///照れるね・・・すごく・・・。」

 

「///。」

 

 

 

言いながら・・・笑うタクミさん。

 

僕もつられて笑った。

 

人の名前をずっと間違えたままだった・・・なんて。

 

失礼な話だけど。

 

こんな風に笑って言ってくれるタクミさんを。

 

素敵な人だなって・・・そう・・・思った。

 

そして・・・すごく大人な人。

 

おかげで・・・何かが吹っ切れた僕は。

 

今日。

 

そう・・・今日。

 

戦おう・・・と。

 

決めて。

 

もう一度・・・ハーブティのお礼を言って。

 

バーを後にした。

 

 

 

 

 

 

 

.

 

 

つづく

 

〜* 〜* 〜* 〜* 〜* 〜* 〜*~

 

 

 

作者のナツコです。

 

読んでくださって、ありがとうございました。

 

お話はまだまだ続きます。

 

毎日0時8時16時に更新の予定でございます。

 

最後までお付き合いいただけたら嬉しいです♪