こちらは「暁」「三日月」「Japonesque」の続編でございます。
もしまだ未読の方がいらっしゃるようでしたら。
「暁」「三日月」「Japonesque」を先に読んでいただきますようにお願いいたします♪
↓
大宮さんBL前提のお話です。
苦手な方はご注意を///。
〜* 〜* 〜* 〜* 〜* 〜* 〜*~
O:どう?
N:・・・。
O:・・・和・・・?
N:・・・。
O:・・・フェアリー和也君?
N:・・・zzz。
O:マジか。
ベッドの中で・・・話し始めたのがいけなかったのか。
撮影やらなんやらで疲れている和。
長い話についてこれなかったようだ。
俺の考えた・・・MV企画第四弾。
というよりも・・・最終章なんだけど。
ますますお伽噺感が増しちゃったけど。
やっぱり長かったか。
くいっとかけ布団を引き上げ。
首まで・・・かけなおしてやる。
軽く口をあけたその顔は。
幼く見えて・・・出会った時のままのようだった。
小さく息を吐いて。
枕元に置いた水を飲んだ。
そして・・・今話した内容を。
もう一度・・・思い返していた。
考えた・・・とは言ったけど。
実は・・・この話は。
正確には俺が考えた事じゃない。
俺が夢にみた事だった。
いや・・・夢・・・というよりは。
なんて言ったらいいんだろう・・・その。
いや・・・夢・・・なんだけど。
「暁」のソロを振りつける前に。
ちょっと読んだ本。
あの百人一首の意味を調べようと思って読んだ本に。
その・・・陰陽師の事とか。
精霊のことが・・・書いてあって。
その本に・・・輪廻転生みたいなことが書いてあって。
そういう・・・魂の生まれ変わり・・・みたいなの・・・を。
あるのかな・・・なんて思ったら。
なんか・・・夢に見た。
その夢は。
まるで体験したかのように生々しくて。
少し怖かったけど。
誰かの記憶をなぞっているような。
追体験しているような。
そんな・・・妙な気になった。
今・・・この現代での和との出会いが。
定められたものだったのか。
それとも・・・偶然の出会いだったのか。
どっちなのか・・・わかんないんだけど。
魅かれたのは事実で。
こうして今二人一緒にいるのも事実だ。
でも。
俺は俺で・・・和は和だ。
輪廻転生とかで・・・生まれ変わっているかもしれないけど。
それはもう・・・その・・・どうでもいいっていうか。
いや・・・いいってわけじゃないんだけど。
そもそも・・・前世の記憶とかないし。
だから・・・うん。
なんだろ。
俺にとって。
この目の前の和は。
唯一無二の存在で。
たった一人の大切な宝物なんだ。
今回の話の中の・・・その・・・智様の和也のように。
大事な大事な・・・唯一の存在なんだ。
俺は・・・だから。
来世の事とかも・・・よくわかんないし。
生まれ変わりとか・・・そういうの・・よくわかんないんだけど。
とにかく今。
この目の前の和が。
大事なんだ。
昔の和も・・・未来の和も。
よくわかんない。
でも。
今目の前の和を大事にしないと。
ここで・・・和の。
生まれ変わりが止まるような気がして。
そうなったら・・・来世で出会えないし。
ああ・・・もう。
来世とかあるのかもわかんないし。
前世だってあったのかどうかわかんなんだけど・・・でも。
とにかく・・・さ。
大事なんだよ・・・和の事が。
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つづく