大宮さんBL前提のお話です。
苦手な方はご注意を///。
あちらで書かせていただいたShortStoryです。
「over」のアンサーストーリーです。
「over」はこちらからどうぞ///→「over」
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～Ｓｉｄｅ.N～
そして今。
道の上で。
季節を呼ぶ風が止まる。
立ち止まる僕。
見上げる空。
キレイな桜が咲いている。
「すげ・・・満開だ。」
「ね・・・。」
隣の智が。
口をあけて上を見るから。
その口の中に。
桜の花びらが入った。
「ちょっと///今花びら入ったでしょ///。」
「ぶぇ///ぁ・・・出た///でもこれ・・・食えるんじゃない？」
「ぇ・・・食べれるっけ・・・？」
「だってケーキとかに乗ってるじゃん。」
「あれは・・・なんか加工してるんじゃないの？」
「そうなの？」
「わかんない。」
笑いながら言う智。
また桜を見上げた智の。
今度は唇に・・・花びらがついた。
とって・・・と言いたげに。
ん・・・っと僕に唇を差し出す智。
はいはい・・・と言いながら。
僕はその花びらを取った。
ドイツから日本に戻ってきて・・・二度目の春。
今日はお花見。
５人で外で飲む。
僕と智はお酒の買い出し。
相葉さんは場所取り。
潤君と翔ちゃんは食べ物の買い出し。
久しぶりの・・・飲み。
しかも昼間から。
やっぱり・・・こういうのは楽しい。
テンションが上がる。
「相葉君・・・ここ・・・桜遠いじゃん。」
「そう言わないでよ松潤・・・来たらもうここしかあいてなかったんだよ。」
「いいよいいよ・・・目的は桜じゃないし。」
「翔ちゃんそれ言っちゃう///？」
「いいんだよニノ・・・智君だってそう言ってたし。」
「花見の定義が///。」
「ニノほら・・・いいから飲みなよ！」
ワイワイと。
桜とは少し離れた場所で///花見が始まった。
男五人で。
買って来たお惣菜を広げ。
昼間っから・・・飲んでいる。
相：来週は・・・ピアノの発表会だね。
櫻：：うん・・・うちの娘はお姫様みたいな衣装にご機嫌だよ。
相：：翔ちゃんとこいくつになったの？
櫻：４つ。
松：うちの１コ上か。
相：松潤とこの息子ちゃんも発表会で弾くんでしょ？
松：うちのはやっとこ両手だよ。ね・・・和センセ。
二：フフ・・・まだ日が浅いからね・・・でもリズム感はいいよ。
松：そう？
櫻：うちのは？
二：指がよく動くよ。なんかやってる？
櫻：・・・ゲーム・・・かなぁ。
二：なるほどね。
松：そうそう・・・うちの坊主がさ・・・昨日言ってたよ。
二：なんて？
松：和先生のピアノすごいって。弾いたの？
二：ぅん・・・ちょっとね・・・聞きたいって言うから・・・。
松：なんか・・・和先生と結婚するって・・・言ってた。
二：ぇ///。
松：和先生かわいいって・・・言ってたよ。
二：///。
相：三歳児にかわいいって言われるって///。
櫻：どうする？智君・・・まさかの恋敵だよ。
大：フフ・・・。
相：わ・・・余裕の笑み。
大：言っといてよ松潤。和は俺のだからって。
松：いや俺は息子の味方だから。
大：え？
松：ニノ・・・うちのがそれなりの男になったら・・・ちゃんと考えてやってくれよな。
櫻：松潤・・・なんかいろんな意味ですごいね///。
相：うわ・・・グチャグチャの三角関係。
二：もう・・・からかわないでよ。
大：失恋させたくなければあきらめさせてね・・・和は俺を選ぶから。
松：すごい自信だね。
大：確信だよ。
相葉さんと翔ちゃんが。
ひやかす。
潤君は。
あきらめさせるか・・・と。
わざと残念そうに言っている。
智は。
静かに笑っていた。
幸せそうに・・・笑っていたんだ。
あの日。
ドイツから帰ってきたあの日。
空港に智が迎えに来てくれて。
結局・・・笑って再会・・・ではなくて。
僕は泣いてしまったんだけど。
智に。
言われた言葉。
俺と一緒に新しい夢探さないか
・・・と。
智がそう僕に言ってくれた。
そして。
もう待てないから・・・と智に言われ。
そのまま空港のすぐ近くのホテルで。
体を重ねた。
ただそれだけで。
たったそれだけで。
触れることのできなかった3年間を。
取り戻したんだ。
多分あの時僕らは歩き出したんだ。
互いに違う道を歩いてきたけど。
でも。
二人会った意味が分かったんだ。
二人の旅は。
あの時からまた始まった。
今度こそ僕は。
はぐれないように・・・と。
すべての過去を・・・そっと抱きしめた。
来月。
タツヤさんが・・・日本に戻ってくる。
あの人もまた。
夢破れて戻ってくるんだけど・・・でも。
伝えたい。
きっと新しい夢が。
絶対に探せるから・・・って。
そして。
会って欲しいんだ。
僕の・・・夢そのものの。
智に。
これからもずっと。
いつもの暮らしは続いていく。
何もかもが輝いていたあの日から・・・そう。
ずっと続いていくんだ。
あの日の。
智と僕の「いつか」が。
きっと今日であり。
これからずっと続いていく二人の未来でもあるんだ・・・と。
今なら。
わかる気がする。
ね・・・智。
そうでしょ。
舞い散る花びらの中。
僕は。
隣で静かに微笑む智の。
その手を握った。
もう。
心がはぐれないように・・・と。
そんな思いをこめて。
still...
FIN
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この「still...」もあちらでご紹介させていただいたShortStoryです。
「over」とあわせて。
楽しんでいただけたら嬉しいです♪
こちらにもリクエスト企画のリンクを貼らせていただきますね。
みなさまからのご参加。
お待ちしております♪
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あちらの専用拍手欄からいただいたリクエストから集計させていただきますね。
ではでは。
怒涛のお話アップでございましたが//。
お付き合いいただき、ありがとうございました。
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