夏疾風~21 | ナツコのブログ

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にのちゃんが大好きです。
かわいい大宮さんを愛でております。
大宮さんのお話(腐です///)なども書いております///♪

ヘッダーアイコンはあみんさんよりお借りしております♡

 
 

 

 

大宮さんBL前提のお話です。

 

苦手な方はご注意を///。

 

 

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 Side.N

 

 

 

 

 

 

「潜入して・・・さぐっていました。」

 

「・・・。」

 

「そこで浮上してきたのが・・・教頭で・・・。」

 

「・・・。」

 

 

 

どうやって浮上してきたのか・・・は。

 

僕が知るところではないけれど。

 

潜入・・・なんて。

 

ホントにこんな・・・映画みたいなことがあるんだ・・・って。

 

驚いた。

 

 

 

「二宮先生も・・・実は共犯者ではないかと・・・疑っていました。」

 

「え。」

 

「この間も繁華街に出向いていましたし。」

 

「・・・。」

 

「先月も行ってますよね・・・あのキャバクラに。」

 

「いや・・・あれはその・・・。」

 

「暴力団とつながっているのかと思いましたが・・・オーナーに話を聞いて裏はとれました。」

 

「・・・。」

 

「少なくとも・・・暴力団とはつながっていない。」

 

「そうですよ・・・僕が暴力団とだなんて・・・」

 

「でも教頭とここで・・・保健室で一緒にいる機会が多かったので・・・。」

 

「それは・・・」

 

「ええ・・・あの戸棚が教頭の目的だったとわかりました。保管していたんですね・・・あそこにクスリを。」

 

「・・・。」

 

「あの小瓶がクスリだということはもう確認済みです。」

 

「・・・確認済みって・・・いつのまに・・・」

 

「目的はクスリの回収ではなくて所持での逮捕でしたので。」

 

「・・・。」

 

「教頭を泳がせていました。」

 

「って言うか・・・どうして今日・・・?」

 

「明日が棚卸と聞いて・・・もしかしたらブツを移動させるのかと思ったんです。」

 

「・・・。」

 

「棚卸の時だけ別の場所に移動させていたんでしょう。」

 

「じゃあ僕への誤解は・・・」

 

「完全にとけました。」

 

「・・・。」

 

「・・・。」

 

「じゃあ・・・。」

 

「・・・。」

 

「ちょっとここ・・・出ませんか///?」

 

 

 

そう・・・ここは・・・ベッドの下。

 

まだ・・・大野さんに半分覆いかぶさられたままで。

 

こんなに冷静に話をしていた僕達。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

もしここがベッドの上なら・・・なんて想像すると顔がにやけるけど。

 

残念ながらここはベッドの下。

 

固い固い床の上。

 

耳元で囁かれてはいるけど・・・色気とは全然縁遠い話。

 

それでも・・・大野さんの体を感じられるこの格好は。

 

僕は・・・うん///それでも全然構わないんだけど・・・でも。

 

そろそろ。

 

大野さんの顔が見たい。

 

って言うか・・・疑われていたなんて・・・ちょっとショック。

 

あのキャバクラ帰りに助けてもらったのも偶然ではなくて・・・尾行されていたなんて。

 

さらには・・・さっき鍵を取りにきたのだって。

 

タイミングがよすぎてやっぱり疑われたんだろうし。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

でも・・・これで全部説明がついた。

 

清掃員らしくないあの身のこなしは。

 

公安警察だったから・・・・だったんだ。

 

くいっと。

 

大野さんが・・・体をちょっと浮かせたから。

 

首だけ振り返る・・・と。

 

大野さんが灯してくれた明かりで・・・ほんのりと見える大野さんの顔。

 

大野さんからも・・・僕が見えている?

 

ていうか・・・ほんのりでも見えると・・・この近い距離に・・・心臓が跳ねる。

 

ここ・・・でませんか?って言ったのは僕だけど。

 

まだ・・・もう少しこのままでいたい。

 

何か話しをしなくちゃ・・・と思って僕は・・・見切り発車で話かけた。

 

 

 

「ぁ・・・の///。」

 

「はい。」

 

「あの・・・あ・・・えと・・・。」

 

「・・・。」

 

「あっ・・・ああ・・・だ・・・だから・・・この間保健室に来たんですか?」

 

「・・・。」

 

「あの・・・教頭と二人で居た時・・・窓ガラスの掃除って言って・・・保健室に入ってきたじゃないですか。」

 

「・・・。」

 

「あれは・・・僕と教頭が何を話しているのか探るために・・・?」

 

「・・・。」

 

「・・・。」

 

「・・・自分・・・は・・・から・・・。」

 

「はい?」

 

 

 

聞こえなくて。

 

振り返りながら・・・上目づかいに斜め下から大野さんを見上げた。

 

目が合う。

 

・・・と。

 

ゆっくりと細まる大野さんの瞳。

 

瞳の色が濃くなり。

 

くいっと・・・僕の顎に伸びて来た指。

 

顎をぐっと固定され・・・大野さんが後ろからぐぐっと僕に体重をかけると。

 

すっと・・・近づいてくる大野さんの顔。

 

気付いたら。

 

唇が・・・触れていた。

 

 

 

 

.

 

 

 

つづく

 

〜* 〜* 〜* 〜* 〜* 〜* 〜*~

 

 

 

作者のナツコです。

 

読んでくださって、ありがとうございました。

 

お話はまだまだ続きます。

 

毎日0時8時16時に更新の予定でございます。

 

最後までお付き合いいただけたら嬉しいです♪