大宮さんBL前提のお話です。
苦手な方はご注意を///。
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Side.N
「櫻井さんは文科省の役人さんです。」
「///え・・・。」
「さすがに学校で潜入捜査・・・となると・・・。」
「・・・。」
「念のため文科省も現場に入りますと言われ・・・。」
「・・・。」
「まあ・・・危険はないので・・・。」
「・・・。」
「いてもらいました。」
なんか・・・ね。
なんかもう。
今年の4月から入った三人ともが・・・いわゆる潜入捜査だったなんて。
もう・・・あまりにもスケールが大きくて逆に実感がわかない。
でも・・・気づく。
松本さんが女子高生からの告白をかわしていたことも。
櫻井さんが誰からも何ももらわないことも。
大野さんの身のこなしが尋常じゃないことも。
こうして聞けば全部納得ができる。
って言うか・・・大野さん。
それよりも。
それよりもね。
さっきのキス。
さっきのキスは・・・どういう意味なのよ。
バタバタと・・・公安?の人達がやってきて。
鍵のかかっていた戸棚をイロイロと調べ始めた。
小さな保健室が一気に狭くなる。
そのうち校長がやってきて。
大野さんから説明を受けていて。
って言うか・・・校長も大野さん達の事知らなかったみたいで。
びっくりしていた。
三人は・・・教育委員会からきたってことになっていたから。
校長は何も知らなかったんだって。
ホントに・・・そんな事ってある?
いくら・・・教育委員会の言う事は絶対だからって。
校長すら本当の事を知らないなんて。
そんなのってあるの?
誰か一人くらい・・・この潜入捜査の全容を知っている人が学校にいるはずじゃないの?
・・・と。
「二宮センセ!」
保健室に飛びこんできたその人は。
もう遅い時間なのに・・・朝を思わせる太陽みたいな人。
相葉先生だった。
「無事?大丈夫だった?」
「え・・・と・・・ど・・・して相葉先生?」
「俺が呼んだ。」
そう言うのは松本さん。
なんで。
松本さんが・・・どうして?
「幼馴染なんです・・・こいつと。」
「潤~こいつなんて言わないでよ。」
「こいつ・・・こんなですけど警視総監の甥っこなんで。」
え。
警視総監の・・・甥っこ?
なんか・・・もう凄すぎて。
凄さがよくわかんない。
「・・・え・・・じゃあ・・・。」
「・・・ん?」
「相葉先生は知ってたってこと?」
「そうそう・・・相葉先生はねぇ・・・三人のこと知ってたんだよ。」
自分で自分を相葉先生・・・なんて言う。
警視総監の甥っこなんて・・・驚く事実を知ったけど。
それでも・・・いつも通りの相場先生に。
なんか・・・うん。
ちょっとほっとする。
「ほら・・・最初は校長も怪しまれてたし。職員全員犯人候補だったんだから。俺以外。」
「雅紀・・・声がでかい。」
「大丈夫。聞こえないよ。だからこの相葉先生が手引きをね・・・。」
「・・・手引きって・・・お前はちょっと校内を案内してくれただけだろ。」
「あ~そんな言い方するんだぁ・・・。」
「んだよ。」
いい合う二人。
仲がいいのは・・・わかったけど。
大野さんがいない。
さっきまでいたのに・・・保健室から姿が見えなくなった。
櫻井さんに聞いてもわからなくて。
他の誰かに聞いてもわからなくて。
結局僕は・・・校長に促されるまま家に帰ったんだけど。
それっきり・・・だった。
大野さんは学校には来なくて。
松本さんも来なくて。
櫻井さんだけちょぴっときたけど・・・でも。
1学期の修了式の日に。
大野さん櫻井さん松本さん・・そして教頭が学校を辞めた・・・と。
それだけが校長から伝えられた。
相葉先生から詳しく聞いた話では。
そもそも公安はクスリの摘発とかで動いていたのではなくて。
そのもうけたお金がテロ組織に流れているんじゃないかって疑っていて。
そっちからのいわゆるタレこみで。
別件逮捕でも何でもいいから・・・って。
この学校内で捜査をしていたらしかった。
大野さんや松本さんの本来の仕事は。
テロリストやプロの犯罪集団を相手にする仕事で。
国家規模の危険から政府や国民を守るための警察だ・・・と聞いた。
あまり知られていないけど。
公安警察のおかげで未然に防ぐことのできたテロもたくさんある・・・と聞き。
そんな・・・危ない仕事をしている人たちが警察にいるなんて。
初めて知った。
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つづく
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作者のナツコです。
読んでくださって、ありがとうございました。
お話はまだまだ続きます。
毎日0時8時16時に更新の予定でございます。
最後までお付き合いいただけたら嬉しいです♪