愛情注ぐ理由はいらない~番外編16 | ナツコのブログ

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にのちゃんが大好きです。
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大宮さんのお話(腐です///)なども書いております///♪

ヘッダーアイコンはあみんさんよりお借りしております♡

 
 

 

 

大宮さんBL前提のお話です。

 

苦手な方はご注意を///。

 

 

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Side.N

 

 


どれくらい・・・泣いていたか。

 

あまりにも静かすぎて。

 

父さんがいること・・・忘れるくらいで。

 

だって。

 

智がもし・・・僕から離れてしまったら。

 

ホントに僕は・・・。

 

 

 

「和也。」

 

「・・・う・・・ひっく・・・ぅうう・・・。」

 

「お前は・・・。」

 

「・・・っ・・・ぅ・・・。」

 

「そんな・・・そんな愛し方をするんだな。」

 

「・・・っ・・・ひっく・・・。」

 

 

 

すっと。

 

髪をなでられる。

 

まだ・・・ひっくひく言いながら泣く僕の。

 

顎をぐいっとつかんで・・・父さんの方へと顔を無理矢理向かされた。

 

 

 

「聞きたいことは・・・たくさんある。」

 

「・・・ひっく・・・っ・・・。」

 

「言いたいこともだ。」

 

「・・・ひっく・・・。」

 

「でもそれは・・・全部・・・大野先生に聞いてもらう。」

 

「・・・。」

 

「電話しなさい。大野先生に。今すぐに。」

 

「・・・で・・・も・・・。」

 

「言う事を聞きなさい。」

 

「・・・。」

 

 

 

怒っている。

 

父さんの目が・・・怖い。

 

急に。

 

現実に引き戻される。

 

このままじゃ。

 

智が悪者になっちゃう。

 

 

 

「違うの父さん・・・僕が・・・」

 

「いいから電話をしなさい。」

 

「・・・。」

 

「・・・。」

 

 

 

真剣なその顔と声。

 

もう・・・刃向かえない。

 

そう・・・気づいて僕は。

 

ゆっくりと起き上がり・・・ポケットからスマホを取り出し。

 

ちょっと躊躇したけど・・・でも。

 

智に電話をかけた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

どうしよう。

 

僕が・・・二人の事言っちゃって。

 

今・・・父さんはすごく怒ってて。

 

智は悪くないのに。

 

ドキドキしすぎて。

 

口から心臓が飛び出しそうになる。

 

伝えなくちゃ・・・智に。

 

言っちゃったって・・・僕が・・・二人の事。

 

・・・。

 

・・・。

 

2回のコールで。

 

智が電話に出た。

 

 

 

『和?』

 

「智・・・僕・・・ぁっ!」

 

「二宮です。大野先生。」

 

 

 

父さんが・・・僕から電話を奪って智に話かけた。

 

あわてて父さんから奪おうとしたけど・・・でも。

 

ぐいっと・・・体を押され。

 

と言うよりも・・・その目で制され。

 

もう・・・抵抗ができなくなった。

 

 

 

「お話があります。」

 

『・・・。』

 

「そちらに伺いますので。」

 

『・・・。』

 

「お話はその時に。」

 

 

 

智の返事を待たずに電話を切った父さん。

 

急に・・・寒気がして。

 

僕は・・・腕を抱えた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「父さんが帰って来るまで・・・大野先生と連絡を取らないように。」

 

「・・・。」

 

「LINEもメールも電話もダメだ。いいな。」

 

「・・・でも・・・」

 

「言う事聞けないなら・・・お前のスマホを持って行く。」

 

「・・・わかった・・・連絡取らない。」

 

「・・・ん。」

 

「・・・。」

 

 

 

車で行くという父さんに聞かれ・・・僕は・・・智の家の場所を伝えた。

 

一応住所を伝え・・・一番近いコインパーキングの場所を言う。


いつも櫻井先生が来るときに使うパーキングだ。

 

でも今・・・そのあたりは工事中で。

 

夜間は大通りから入る細い道が通行止めになるから。

 

迂回しないと・・・と言うと。

 

複雑な顔をする父さん。

 

 

 

「和也。」

 

「・・・。」

 

「お前は本当に大野先生と・・・。」

 

「・・・。」

 

「・・・。」

 

「・・・。」

 

「・・・いや・・・いい。」

 

「父さん僕・・・」

 

「行ってくる。」

 

 

 

そう言うと。

 

父さんは部屋を・・・出て行った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

つづく

 

 

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作者のナツコです。

 

読んでくださって、ありがとうございました。

 

お話はまだまだ続きます。

 

毎日0時8時16時に更新の予定でございます。

 

最後までお付き合いいただけたら嬉しいです♪