大宮さんBL前提のお話です。
苦手な方はご注意を///。
〜* 〜* 〜* 〜* 〜* 〜* 〜*~
Side.N
じゅりちゃんは・・・まいちゃんをクールに見つめている。
じゅりちゃんはいつも冷静で。
「でもさぁまい・・・もしホントに嘘ついてたら・・・ちょっと許せないよね。」
「でしょ?」
「女なめんなよって感じだよね。」
「ちょっとじゅり・・・怖い///。」
でも・・・熱い部分もあって。
そう・・・じゅりちゃんは・・・もう一人の大事な僕の同い年の幼馴染に似ていた///。
さらにじゅりちゃんが・・・まいちゃんと話をする。
「あの聡って人・・・まいに愛してるとか言ってくれるの?」
「うん・・・言ってくれる。」
「まぁ・・・口では何とでも言えるけどね。」
「ちょっとじゅり・・・私は本心だと思ってるんだから。」
「それにしては浮気を疑って・・・」
「もうすぐね・・・二人の記念日があるの。」
「記念日?」
「そう・・・二人の記念日///。」
「初めてキスした日・・・的な?」
「フフ・・・そう///でも何の記念日かは・・・ひ・み・つ///♪」
「あっそ・・・で?」
「それもね・・・その日の事もちゃんと考えてるからって言ってくれたし。」
「じゃあ・・・信じればいいじゃない。」
「・・・そう・・・なんだけど・・・。」
今の僕と智の状況に似すぎていて。
ちょっと・・・ドキドキする。
記念日・・・ではないけど。
僕の誕生日がもうすぐだし。
「愛してる」って言葉も・・・言ってくれるし。
でも・・・聡と智は別人で。
今はそう。
聡君の方の話だから・・・だから。
・・・。
・・・。
黙り込む僕の隣で・・・男子二人がまいちゃんをなだめるように話を進める。
「浮気って訳じゃないんじゃないかなぁ・・・。」
「そうだよ・・・もし嘘だったとしてもさ・・・。」
「そうそう。いきなり浮気に結び付けるのは乱暴だよ。」
「何かほら・・・何か考えてるとか・・・さ。」
二人とも優しいんだよね。
ふてくされたように口をとがらせて。
そうかな・・・なんて言ってるまいちゃん。
まいちゃんと聡君は高1の時からずっと付き合っていて。
大学は離れ離れになってしまっていて。
そんなところも僕と智に似ていた。
だからこそ余計に。
まいちゃんと聡君には上手くいっていて欲しかった。
でも・・・うん。
眉根を寄せたまいちゃんを見て思う。
まいちゃんの気持ち・・・わからなくもなかった。
もちろん僕は智の浮気とか疑ってないし・・・嘘もつかれてない。
だから・・・完全にまいちゃんの気持ちわかるかって言われれば・・・わからないけど・・・でも。
まいちゃんはちょっと今寂しいだけだと思う。
きっと・・ね。
たくさん会って。
その・・・愛情を確かめ合えれば。
あっという間に笑い合えるから。
だってそうでしょ?
愛し合ってるんだから。
きっと今。
僕もまいちゃんも聡君も。
大人の階段を昇ってるんだと思う。
環境が変わったことでの・・・付き合い方の変化。
高校生の時みたく・・・いつもいつも一緒にいられなくなって。
お互いの・・・お互いだけの時間みたいなのが増えて。
相手がどんな風に過ごしているのか知らない時間があって。
それは寂しいことだけど・・・でも。
きっとそれはいい変化のはずなんだ。
ただ・・・大学生になって2度目の春を迎えると。
1年の時はただただ一生懸命だったのが。
2年になると学校に慣れた分・・・心に余裕ができて。
余裕ができると・・・ね。
やっぱりこの会えない環境を寂しく思っちゃうんだよね。
大学はそれなりに楽しいけど・・・でも。
やっぱり。
愛する人のそばにいたい。
そう思うのは当たり前のことだもんね。
「本人にハッキリ聞けば?」
じゅりちゃんが・・・またまた冷静な声で言う。
きりっとした眉毛が・・・意志の強さを表しているようで。
そんなところも・・・そう・・・潤君に似ていた。
「え~・・・なんて聞くの?」
「嘘ついてるでしょって。」
「もう聞いたもん。ついてないって言ってた。」
「じゃあそれを信じるしかないでしょ。」
そう。
言われたらそれを信じるしかない。
まいちゃんだってきっと。
信じたいんだよね。
二人・・・早く落ち着けばいいのにな。
僕と智みたいに・・・なんて///。
そんな事思っていた。
.
つづく
〜* 〜* 〜* 〜* 〜* 〜* 〜*~
作者のナツコです。
読んでくださって、ありがとうございました。
お話はまだまだ続きます。
毎日0時8時16時に更新の予定でございます。
最後までお付き合いいただけたら嬉しいです♪