六月の二人⑫ | ナツコのブログ

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にのちゃんが大好きです。
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大宮さんのお話(腐です///)なども書いております///♪

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「春嵐」の続編です。

 

大宮さんの腐のお話です。

 

苦手な方は。

 

ご注意を///♪

 

 

 

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かなりの沈黙のあと。

 

俺は・・・テレビでも付けた方がいいのかも・・・と。

 

急に思い立ち。

 

リモコンを取ろう・・・と。

 

少し体を動かした・・・ら。

 

 

 

「あの・・・。」

 

 

 

和君が。

 

小さく俺に言った。

 

 

 

「・・・ん・・・。」

 

「・・・あの・・・ずっと・・・聞きたいと思った事があって・・・。」

 

「・・・ん。」

 

「その・・・僕を・・・僕の・・・こと・・・。」

 

「・・・。」

 

「いつ・・・えと・・・好きって・・・思いました///?」

 

「・・・。」

 

 

 

隣で。

 

さっきよりもかなり潤んだ瞳で。

 

俺を見上げてくる和君。

 

うっすらと開いた唇。

 

赤い頬・・・そして耳。

 

乱れた前髪が。

 

軽く額にかかっている感じが艶めかしくて。

 

俺の。

 

・・・。

 

・・・。

 

体の奥を・・・刺激する。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あ・・・その・・・言いたくないなら・・・。」

 

「・・・。」

 

「聞きませんけど///。」

 

「・・・。」

 

「僕・・・その・・・お花に話しかけるの・・・が・・・。」

 

「・・・。」

 

「クセで・・・って・・・あ・・・知ってますよね///。」

 

「・・・ん・・・。」

 

「だから・・・それを聞かれ・・・」

 

「初めて君を見たのは・・・。」

 

「・・・。」

 

「駐車場で・・・だった。」

 

「・・・。」

 

 

 

そう。

 

あれは・・・多分・・・和君がホテルに来始めてすぐの頃。

 

ちょっとだけ警備室がざわついていた。

 

いつものお花屋さんの飾りつけの担当が。

 

いかつい濃い眉毛のおっさんから・・・かわいい男の子に変わったっ

て・・・。

 

警備室が。

 

ざわついていたんだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それは・・・翔君の耳にも入っていて。

 

花屋の可愛い男の子見た?なんて・・・翔君に言われていた。

 

俺は・・・まだ会ってなかったから。

 

でも・・・その時はまったく興味がなくて。

 

だから・・・その事は忘れていたんだ。

 

でも・・・それから数日たったある日。

 

駐車場でトラックのバック誘導を終えた俺が。

 

警備室に戻ろうと。

 

小さなバンの横を通り抜けた時に。

 

声が聞こえた。

 

 

 

「今日は寒いね。」

 

 

 

少し気の抜けた様な甘えた声。

 

囁くような優しい響き。

 

その声は・・・はっきりと聞こえたのに。

 

それに対しての返事の声が聞こえなくて。

 

ん?・・・と思った俺は。

 

そのバンの後ろに回り込んで。

 

そこで。

 

和君を見つけたんだ。


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一目でわかった。

 

この子が。

 

みんなが噂しているあの・・・かわいい花屋さんか・・・と。

 

両手にいっぱいの花を抱えたその子を。

 

マジマジと覗き込む。

 

うん。

 

確かに・・・かわいい。

 

駐車場の暗い明かりでもわかるくらいその瞳は茶色で。

 

白い肌・・・すっと通った鼻筋。

 

少し幼さの残る顔立ち。

 

急に車の陰から出てきた俺に。

 

驚いたのか。

 

軽くあいた唇も・・・ぷっくりとしていて・・・かわいかった。

 

それは・・・男の俺でも認めた。

 

でも。

 

それよりも俺は。

 

この子が会話していた相手が気になって。

 

周りを・・・クルっと目だけで見回した。

 

でも・・・その子しかいなくて。

 

ん?って思ったんだけど。

 

その子は。

 

俺を見ると。

 

おはようございます・・・と小さく言って。

 

さっきの言葉はまるでなかったかのように。

 

軽く俺に会釈した。

 

その・・・声が。

 

さっき聞いた声とは・・・ちょっと違っていて。

 

少し硬い・・・というか。

 

ピンと張って・・・しっかりとした声だったから。

 

ずごく残念に思った。

 

それが。

 

和君を見た・・・初めての時だったんだ。

 

花に話しかけている・・・と気づいたのは。

 

それから少したってから・・・だった。

 

 

 

 

 

つづく

 

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毎日0時8時16時の更新予定です。

 

楽しんでいただけたら嬉しいです♪