【春嵐】~大宮~1 | ナツコのブログ

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にのちゃんが大好きです。
かわいい大宮さんを愛でております。
大宮さんのお話(腐です///)なども書いております///♪

ヘッダーアイコンはあみんさんよりお借りしております♡

 

 

こんばんは。

 

 

 

 

コラボに参加させていただきました。 

 

 
 
涼ちゃんさん、りみたん*さん。
 
ありがとうございました♪
 
 
 
みなみなさま。
 

よろしくお願いいたします♪

 

 

 

大宮さんのBLのお話です。

苦手な方はご注意を///。

 

 

 〜* 〜* 〜* 〜* 〜* 〜* 〜*

 

 

「花言葉」

 

 

 


いつものように・・・地下の駐車場に車を停める。

 

紙に包まれたたくさんの花たちを。

 

大事に大事に・・・荷台からいくつも降ろし。

 

台車に乗せる。

 

窮屈だったよね・・・と。

 

キレイにしてあげるから・・・待っててね・・・と。

 

小さく・・・花たちに話しかけた。

 

花に話しかけるのは昔からの僕の癖で。

 

でも・・・なるべく声に出さないように気を付けている。

 

だって・・・これ。

 

ただの変な人だもんね。

 

女子ならまだいいけど。

 

もう成人をとっくに超えた男がすることじゃないしね。

 

ここは取引先の大きなホテル。

 

その裏口の駐車場。

 

今日は婚礼が多いから。

 

花も多い。

 

急がないと・・・と思いながら準備をしていると。

 

店の潤君から電話が入った。

 

 

 

 

「・・・どうしたの?」

 

『和ごめん・・・あのイタリアンのオープン記念の花って今日だっけ?』

 

「違うよ・・・最初は今日って言ってたけど・・・結局明日になったんでしょ?」

 

『やっぱ・・・そうだよな。』

 

「うん。」

 

 

 

電話を耳に挟み。

 

少しずつ・・・花を台車に積みながら答える。

 

変な格好で積んでいたからちょっとバランスを崩しちゃって。

 

一応制服として着ている白のシャツに。

 

花粉がついてしまった。

 

それを・・・ささっとタオルで払う。

 

 

 

『新井さんは今日取りに来るんだよな。』

 

「そう・・・あの人せっかちだから・・・10分前にはもう包んでおいた方がいいと思うよ。」

 

『わかった。』

 

 

 

じゃあね・・・と言って電話を切る。

 

本当は・・・こういう小さな花屋さんでは。

 

こんな大きなホテルとの取引なんて。

 

普通はないんだけど。

 

潤君のおじいさんの代から契約しているらしくて。

 

その・・・信頼みたいなのがあるから・・・だから。

 

やらせてもらってるって言ってた。

 

幼馴染の花屋さんの潤君。

 

その潤君よりも僕は花が好きで。

 

子供の頃から潤君の家に入り浸っていた。

 

そして学校を卒業後・・・そのまま・・・ここで当たり前のように仕事をし始めた。

 

もうずっと・・・俺より似合うよ・・・って潤君に言われてる。

 

時々花に話しかけているのを。

 

潤君は聞こえているみたいなんだけど。

 

聞こえないフリをしてくれている。

 

僕はずっと店頭で花を売っていたんだけど。

 

最近・・・潤君のお父さんの外回りの負担がちょと増えちゃったから。

 

思いきって担当を変えようって事になって。

 

それで。

 

半年くらい前から。

 

ここのホテルは僕の担当になった。

 

平日はほぼ1日おきくらいに来ていて。

 

土日とかの婚礼がある日は。

 

朝からこうして来ている。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

花を積み終えて。

 

台車で警備室まで行く。

 

大きな警備室で・・・いつも数人の警備員さんがいるんだけど。

 

そこで。

 

サインして・・・入館証とか・・・そういうのを毎回来るたびにもらう。

 

でも・・・今はもう・・・ね。

 

僕は顔パスみたいになっていて。

 

おはようございま~すって言うだけで。

 

そこにいる警備員さんが入館証くれて。

 

台帳に・・・代筆までしてくれるんだ。

 

で・・・ね。

 

それだけじゃなくて。

 

この人。

 

大野さん。

 

ここの警備員の中では一番偉い・・・主任なんだけど。

 

この人が・・・ね。

 

いつも。

 

ほぼ・・・毎回。

 

僕が行くと。

 

必ずと言っていいほど警備室から出て来て。

 

僕の台車を代わりに押してくれる。

 

すごく助かるし。

 

これ・・・重いからありがたいんだけど。

 

でも・・・ね。

 

この人。

 

とんでもなく無口なんだよね。

 

 

 
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

チン・・・と音が鳴って。

 

エレベーターが来て・・・二人で乗り込む。

 

 

 

「今日は何階。」

 

「えと・・・B2です。」

 

「・・・。」

 

 

 

乗り込んだエレベーター。

 

二人きりで。

 

でも・・・世間話とかいつもしない。

 

前は頑張って話しかけてたんだけど。

 

話がね・・・全然広がらないんだよね///。

 

だから。

 

ただひたすらに階数表示板を二人で見上げている。

 

ちらっと。

 

横目で・・・大野さんを見る。

 

キレイな顔をしている。

 

目・・・かな。

 

キレイなのは。

 

あ・・・口元も。

 

うん・・・キレイだ。

 

ホント・・・いつもこの人だけが。

 

こうやって手伝ってくれる。

 

なのに。

 

無口。

 

愛想がいいようには見えなくて。

 

すごい親切って言う風にも見えないのに。

 

手伝ってくれるんだよね。

 

何かおしゃべりするって訳でもないのに。

 

一緒にいて楽しそうって訳でもないのに。

 

・・・。

 

・・・。

 

ちょっと・・・不思議な人だった。

 

 

 

 

 

つづく

 

 

 〜* 〜* 〜* 〜* 〜* 〜* 〜*

 

 

 

 

 

 

 

 

 

作者のナツコです。

 

読んでくださって、ありがとうございました。

 

お話はまだまだ続きます。

 

毎日0時8時16時に更新の予定でございます。

 

最後までお付き合いいただけたら嬉しいです♪

 

 

 

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