Netflixで。

 

濃い16話でした。

 

 

見終わったときはもう少しあっても良かったんじゃないかとか

14話で終わってても良かったんじゃないかとか思ったりもしたけど

 

眠れなくなると思ったのにぐっすり眠って

朝起きたらすっきり納得してる自分に驚いてます。

 

 

ラストまでの道筋 最後2話に主題がすべて集約されていたように思います。

 

 

 

 

 

「私の解放日誌」  全16話

 


 

台詞が抽象的なことも多く

ちょっと哲学ちっくで難しい雰囲気もあるから好き嫌いも分かれると思います。

 

 

ふつーの人たちの淡々とした日常なので

刺激を求める人には不向き。

 

 

 

重いっていうより深いのほうが正しい気がします。

気軽に楽しいのが見たい人にも不向きです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あぜ道

 

ぼっさぼさの手入れされてない草木

 

電車から見る夕日

 

真っ暗な家から見る月

 

登場人物の心情を表すような雨・雷・雪・虹

 

 

 

それらの背景に入る人物の配置

 

 

映像がとにかく素晴らしかったです。

 

 

 

その後ろで流れるしっとり目のたくさんの音楽

OSTも素敵でエンドレスで聴いています。

 

 

 


 

のどかな片田舎 自営業の両親の元から

電車で一時間半かけてソウルまで通勤する3姉弟と

父の下で働く素性不明の寡黙な男

 

家族、職場、友人、恋人

さまざまな人間関係の中での

大なり小なりの生きづらさからの解放を目指す人たちの日常のお話。。

 

 

 

 

 

 

みんな「解放」されてそれぞれが幸せになって終わったらいいのにと祈っていたら

そんな単純なお話じゃなかったです。

 

 

 

少し解放されて でもまた問題が生じて苦悩して

そしてまた自分なりの解放を探していく

 

そうやって人生 でこぼこしながら 続いていくんだなって

当たり前だけど そういうことを描いたドラマだったように思います。

 

 

 

メインカップルの口数が少ないので出だしかなり静かな雰囲気ですが

その分 長女長男がよくしゃべりコミカルにバランスをとってくれます。

 

 

 

 

 

ヨム家の姉弟の愛情深さと芯の強さがこのドラマのすべてだったような。

 

 

自分の心の声に耳を傾けてくれる人に「解放」されていく人たち

 

そして人を「解放」することで自分も「解放」していく

 

 

解放される側のゆっくりほどけていく表情と

見てるこちらにもしみ込んでいく台詞

 

 

 

人と人とが繋がっていく連鎖に心がきゅうっとしました。

 

 

 

 

 

メインみんな最高なのはもちろん

 

 

 

 

そのお友達

 

 

上司

 

 

 

同僚まで愛おしいという。

 

 

 

俳優さんたちが言ってた通り

 

ドキュメンタリーのよう。。。

 

本当にいいドラマは登場人物がどこかで生きてる感覚になりますね。

 

みんな頑張れって応援しながら視聴しました。

 

 

 

 

 

以下 簡単に?主要人物所感。

 

 

 


 

 

 

 

謎の男
ク氏(ソン・ソック)

 

 

のどかなサンポ市と

素性のわからない、見るからにワケありな自分を特異な扱いせず

閉ざした扉をノックしてくるヨム家の人たちに

徐々に解放されていくク氏

 

 

過去がすこーしずつ明らかになっていく中

 

自分の本来の居場所に戻るのか戻らないのか

 

ここが全然見えないため最後の最後の最後までどうなるのかわからず

 

毎週の夜更かし、さらには有給まで取る事態にアセアセ

 

 

 

ほとんど台詞なしからポツポツしゃべるようになって

ちょびっとずつ表情がでてくる変化

 

 

かすかなサインを一つも見逃すまいと

本人はもちろん小道具から音楽まで

食い入るように何度も見る

 

 

そりゃー 嵌まるよね(笑)

 

 

 

 

元々好きな俳優さんでしたが

 

佇まいや表情の繊細さに今回がっつり嵌りました。

 

 

 

 

 

 

 

内に溜め込みすぎるミジョンが

溜めすぎて爆発しないように少しずつ内面を吐き出す場としてク氏を選択

 

混乱しつつも徐々にミジョンを受け止めていくク氏が大人可愛いんです。

 

 

一緒に歩いても横並びじゃないし会話がないことも。。

 

にもかかわらず

2人が同じ画面にいるだけでドキドキソワソワ

 

何故かスキンシップ見るよりよっぽど色っぽい

 

 

ク氏の一挙手一投足に歓喜(笑)

 

 

よくあるお互いの傷癒してみたいなのじゃなくって

とにかくお互いに対して出てくる言葉が予想外。

 

 

話してる時 聞いてる時 のそれぞれの表情がまた良い。

 

 

この2人の立ち位置、お互いの必要性の変化が最大の見どころです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

求めない女
マンネ次女ミジョン(キム・ジウォン)

 

すごく格好良くてしびれました。

生きづらくても周囲には合わせず自分で道を見つけていく。

強すぎて生半可な男は一緒にはいられない。。。

 

ジウォンちゃんの凛とした雰囲気がとっても役に合っていました。

 

優しい言葉なんか1つも出てこないのに心を開いていくク氏との会話に

いい台詞がたくさん。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

見送る(見守る)男

中間子長男坊チャンヒ(イ・ミンギ)

 

 

最初はドラマのトーンに似合わない機関銃トークにびっくりするかも?

 

ところが子供っぽさが可愛かったのがぐんぐんいい男になって

中盤までは笑いを終盤は涙をくれました。

 

このドラマの本質はチャンヒのキャラクターが中心だったように思います。

 

この人は若い頃は損な役回りも多く大変だったけど

年を重ねるごとに徳が集まって豊かな人生になっていくんじゃないかなあ。

 

 

 

 

不思議なご縁のヒョンとのシーン

ここの会話毎回とっても泣けました。

 

 

 

確実に最後全部持っていきました。

チャンヒ最高だった!!!

 

チャンヒは絶対ミンギくんにと脚本家のご指名だったそうで。。。

 

いい俳優さんになったなー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

受け止める女
長女ギジョン(イエル)

 

 

一番年上だけど少女みたいに可愛らしくて純粋

今までのクールなイメージから一転

とにかくギジョンが可愛かったです。

 

ミジョンがちょい怖いからなおさら可愛く感じました。

 

失言ややらかしも多いんだけどそこがかえって愛らしい。

癒しの存在でした。

 

「受け止める女」最後のオチ最高でした(笑)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

名も名乗らず酒浸り ほとんどしゃべらない(仕事はちゃんとやるよ)

明らかにワケありなク氏をなんの偏見も抱かず受け入れる両親
 

 

三人が魅力的なのはこの人たちの子たちだからこそなんだなあと終盤しみじみ思いました。

 

 

やっぱりチョン・ホジンさんはすごかった。

寡黙な味のあるお父さん


後半一回りしぼんだような雰囲気がとってもリアルでした。

 

 

 

厳格な家長から長男へのバトンタッチ

終盤この父子の関係性がとっても良いのです。。

 

 

 

 

 

 

 

 

細部まで丁寧にこだわって作られていたので

私には大事なドラマになったようです。

 

 

これから節目節目で

印象的なシーンの風景や登場人物の表情・台詞が浮かびそう。

 

 

 

 

Netflix

放送当日の配信 本当に感謝です。

 

 

 

 

 

 

いつもク氏がそわそわミジョンを待ってたタンミ駅に行ってみたいなあ。

 

*タンミ駅 架空の駅のようです

ロケ地は成歓(ソンファン)駅 忠清南道天安市西北区

 

 

 

 

こんだけ長く書いたのに

 

好きなシーン等もう少し別で書けたらと思っています。

 

みなさんのところにはちゃんと全部書いてから

改めてお邪魔させていただきます。。