過去の出来事の可能性について考えると、キリが無い。

例えば……だったら。
あの時……なら。

選択により変わる未来を想像する時は、大半が良い状況である。
それは現在の不満を、そんな明るい未来で相殺しているようなものだ。
昔は、それが頻繁で今の自分の生活は己の望みとは全然違うと状況に悲嘆した。

あれから、数年。

ふいに、もし……を考えて。

昔のような夢未来が描けなかった。

ただ。
たぶん、こうなって、あー考えて、今の自分に近いモノになっているんじゃないかしら?と導いた。
経験の積み重ねが、予測した答え。

結局。私は私、状況が変わっても対応は変わりない、という結論。

ならば。

過去の可能性予測は本当に無意味な楽しい想像でしかないと云う事だ。

辿る船頭が変わらないと、違う航路はとれない。


だから。
だからね。黒い外套の異国の人。私には、命を賭とした取引は無駄だよ。
ここで契約して長らえた人生は、今しがた終えた人生と似たモノなるだろうから。

もし、劇的な変化が表れても、私が自分で引き寄せた結果、予定通り。





そんな話をしたような気がした。

目が覚めたら、病院。