早朝の誰もいない海辺に


半分萎んだビーチボールが

ゆらゆらと漂っていた



あれも波にさらわれて

この夏もまた終わりがくるのだろう



取り残されたのは私の方で

きっと自由になれたのはきみの方だね

なんて

捨てられたビーチボールに

甘い憐憫の情を向けてみる




私もかつてのようにもう一度

夏の魔物に拐われたい 笑


だけど私の資格はもう過ぎ去った


じゃあしょうがない 妥協案だ!

夏よ


せめて私が

この世界から消えても
永遠に変わらないでいてほしい。。