なんとも独特のオープニングからはじまる
蟲師という漫画アニメに出てくるナレーションなんですが
お話の内容も、江戸から明治にかけての日本が鎖国していたら
という設定らしく、主役のギンコは洋装で、その他の登場人物は着物
なのも変わった感じを受ける一つかもしれません。
映像内の雰囲気はもちろん、挿入歌の音楽も独特を醸し出しています。
実際いろんな楽器をふんだんに使って曲を作っているらしく
1話ごとの完結の話で、その全ての話のエンディング曲が全部違うという
なんとも手の込んだ作品。
マニアな人は曲を聴いただけで「何話目の話!」と分かるらしく
私はそこまでは分かりませんが
私の「何度も見たくなるアニメランキング」で5本の指に入る一品です。
今日はそんな蟲師について
そもそも「蟲」とは
ナレーションにもある動植物とはまるで違う形や存在が曖昧で
生命エネルギーに近い「蟲」によって人間が影響を受け
何らかの怪奇現象に巻き込まれているのを蟲師という
蟲が見える特異体質であるギンコがいろんな問題を
解決していくという物語で
全26話ほどある中の
エピソードの第十二話「眇の魚(すがめのうお)」という話があって
ギンコの幼少期
幼少期からギンコという名前でなくヨキという名で
物売りの母と旅をしながら生活していた。
ある日、がけ崩れに遭遇し母は下敷きに。
ヨキは一命を取り留めるも、しばらくは母の傍らで佇んでいた。
しばらくすると後ろから蟲の群れが通り過ぎていく
その蟲を見つめながらヨキは森の奥に消えていく
(ここは回想シーンで描かれている)
道でヨキが倒れているところに
「ぬい」という白髪で碧の目の女性が通りかかってヨキを助ける。
(ここから物語は始まる最初のシーン)
ぬいは元々蟲師なので
ヨキに蟲についていろいろ教えてあげている。
ヨキ「あの・・・、あれらは幻じゃ、ないんだよね」
ぬい「我々と同じように存在してるとも。幻だとも言えない。ただ、影響は及ぼしてくる」
ヨキ「俺らとは、まったく違うものなの?」
ぬい「在り方は違うが、断絶された存在ではない。我々の”命”の、別の形だ」
というシーンがあるのですが
存在してるとも幻ともいえない
命の別の形
また別のシーンでは
ぬいの家の近くに池があって、その池の魚はみな真っ白で片目がなく
もう片方の目は碧色をしている
その魚をヨキが見ていると、ぬいは池に近づくなという
そうぬいと同じ白くて片目がなくもう片方が碧色
そしてその秘密にも気づく
それがトコヤミの仕業だと
そしてそのトコヤミについて
ぬい「畏れや怒りに目を眩まされるな。皆、ただそれぞれが、あるようにあるだけ。逃れられるモノからは、知恵ある我々が逃れればいい。蟲師とは、ずっとはるか古来からその術を探してきた者達だ」
というシーンでの
畏れや怒りに目を眩まされるな。皆、ただそれぞれが、あるようにあるだけ
というセリフが胸を打ちます。
ただそれぞれが”あるようにある”
目に見えない世界の方がとてつもなく広いのでしょうが
目に見えるものでしか認識できず理解できない
ので誤認識してしまいます。
みなが生命の違う表現で
良くも悪くも影響しあいながら共にいる
そう、共にいてくれることに感謝したいと思います。
「ありがとう」
ちょっと掻い摘んで話してるので
詳しい内容は十二話を見てもらえればと思います。
今回は私の「何度も見たくなるアニメランキング」より
蟲師をお送りしました
ご静読ありがとうございました
◝(⁰▿⁰)◜✧