写真を撮っていて、最近ふと地元を離れる事が多い事に気付いた。

改めて、僕の住む街に目を向けてみようと思う。




山口県人の風土とはなんだろう。自分というフィルターを通して見る・・・。

おそらくキーワードは、

「やりたい事」「やるべき事」「やらなければならない事」になる。

別の言葉に置き換えてみると・・・。

「自分の想いを形に」して「家族や友と生き」、「自分が社会にどう貢献できるかを問う」。

それを、歴史の中で現代の写真を通して見つめてみた。

3か月の間に撮った1万枚近い写真をもう一度丹念に見てみた。




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かつて栄えた大内文化・・・建造された瑠璃光寺は京都の五重塔を模し、城下も同じように碁盤の

目を模していた。江戸ではない。そこには、自然との共生、融合があったように思う。



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自然と共存し、「美」を追求した京の都を再現しようとしたのである。

そして、それは「幕末」という大きな時代の変革期にも引きがれた。




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山口市に今も当時の面影を残す旅館「松田屋」、料亭「菜香亭」。

松田屋・・・。
かつて長州、薩摩、土佐の勤皇の志士 高杉晋作・木戸孝允・西郷隆盛・大久保利通・伊藤博文・大村益次郎・山県有朋・井上馨・坂本竜馬らが、ここで倒幕・皇政復古の密議をした。

そして菜香亭・・・。
明治創業のこの料亭は山口の迎賓館として、井上馨・伊藤博文・佐藤栄作ら時代を担った人々が集った場所…。


時代は変わっても、その志は残そうと菜香亭はその後移築されたものの、共に今なお当時の面影を残したまま、今も大切に保存されている。

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そして山口市小郡から島根県津和野間を繋ぐSLの走るJR山口津和野線。

県庁所在地でありながら、その路線は今も電気機関車は走らない。かつて新幹線を通そうと話があったが、山口はそれを断ったという史実は意外に世に知らされていない。


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ここからは、僕の個人的な解釈だが・・・。

大内氏も、幕末の志士たちもきっと「文化の魁」を夢見たに違いない。

しかし、それは決して「近代文明」の導入ではなく、きっと「豊かな自然との共生的発展」に

違いないと・・・。

テレビでは「坂本竜馬」が話題になっているが、彼を含め維新の志士達が目指した本当の「近代日本」

、「強い国日本」とは何か・・・。軍事力や産業近代化なのか。


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確かにそれもある。しかし、彼が目指した先にはこの大海原の先にあるもっと遥かな先地球の行くすえではないだろうか。

それは、大いなる自然との「融合」と「共生」。

「人は、大地の恵みにより生きている。
すべての命は一つに繋がっていて、生きとし生けるもの全てを慈愛する心こそが未来を切り開くのだ」と。


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ここには、かつて日本を憂う志を実現しようとした人々が見たであろう風景が今も残る。

打ち寄せる波に落ちてゆく陽を見ながら彼らが目指した日本の未来を、僕たちは創ったのだろうか。

僕は、そうは思えない。そしてその想いを子どもたちに伝えて行こうと思う。

「希望ある未来」とは何かを「僕自身の言葉」で・・・。