孤高の鐘 ～明日への系譜～

今を輝くさまざまな光のアート。

当たり前のように眼前に現れ、私たちに「癒し」という暖色を与えてくれる

イルミたち・・・。

だが・・・彼らに明日はあるのだろうか。

彼らにとっての終焉。　クリスマス。２５日の夜、彼らはその短い命の幕を下ろす。

輝く事とはどういう事なのか。

心安らぐ安堵とは裏腹に私は、「彼らが何を想い消えて行こうとしているのか」

そう考えていた。

「生きる」とは何か・・・。その答えを知る者などいない。誰も・・・。

光りたちはやさしい風のなかに囁いた。

「終わらないよ・・・」

闇のなかで、何かがそっと呟いた。

「僕たちは多くの人たちに喜びや悲しみ・憂い・慈しみをもたらしているんだ。

　　そして、その役目はもうすぐ終わるんだ。達成したんだよ。でも・・・」

「君からみれば短い一瞬かも知れない。でも、僕達にはまだ見る事のできない多くの人たち

　　の心の忘れものを届ける使命があるからね。」

「もっと多くの人たちに、無限の可能性と生きている事の素晴らしさを伝えなきゃ・・」

クリスマスの夜

街に喜びの鐘が響く頃・・・彼らは静かにその灯を鎮める。

だけど、きっとそれは終わりではなんだよね。

また、新たな道へと導く「探求の旅」への出発点にすぎないんだよね。

新しい夜明けとともに・・・。


～新しい出会いをそして無限の可能性を教えてくれた「うめちゃん」に捧ぐ。～