一日の始まり・・・。
それは、澄んだ蒼空に悠然と瞬く旭日から始まる。
時折、曇に遮られながらも放たれる一筋の光は、偉大な神の存在をも連想させる。
降り注ぐ柔らかな日差しの下、大地は暖かなその恩恵に報いるかのように彩を放つ。
そして、やさしく包み込んでくれた彼もまた今日の終わりを告げ、
静かに眠りにつく・・・。
かくも、人間は微力なる生き物なり・・・
自然が生み出すほんのわずかな日常は決してわれわれには創造しえない。
だが、人々の育んできた文明の歴史は「闇」を貫く「明」を
再現し、またその美しさを時に芸術に変えて私たちの心を和ませてくれる。
万物の創造は光の元に育まれ、生きとし生けるものすべての象徴として、
崇められ、守り続けてきた・・・。人類は自らを神に近づけるかのように・・・。
生み出された造形なる灯は、その美しさとは裏腹に
闇に対峙した、裏腹な美を創り出した・・・。
時がまた止まる・・・。
そして、私たちの光は大自然の中に包まれたほんの小さな存在だと・・・
そう気づかされる。
穏やかな秋の一日がまた終わろうとしている。
人々は、創り出した光に集い、今日の出来事を話し、笑い・怒り・哀しみ・楽しむ。
限りない明日への希望を秘めて・・・。
