昨日、久しぶりに実家のある街にふらりと出掛けた。
今日も空は秋の晴天。
「彫刻の街」として知られたメインストリートには数々の彫刻・・・
何年ぶりだろう・・・。街はずいぶんおしゃれになった。
そう感じながら、ふと子どもの頃に通った商店街を見てみたくなった。
そしてまた歩く・・・
でも、華やかな表通りのにぎわいは、ここには存在しなかった。
忘れ去られたかのように、店はシャッターを閉じ、猫と老人の街になっていた・・・。
私の記憶は、もうとっくに色あせた日記のようにぼんやりと映っていた。
人々は生きていた・・・
寂しさの中でアスファルトを突き破って咲く一輪の花を見つけた。
地面に這いつくばって写真を撮っていたら、店先から出てきた初老の男性から声をかけられた。
「僕たちには、何気ない花にしか見えないのに何で撮ってるの?」
「生き抜くためにアスファルトを破るこの花に、生命のたくましさ、力強さがあるんです・・・」
「そうなんかね。やっぱり写真撮ってる人の見る目は違うんだね」
「頑張ってね」そう言って彼は去って行った。
褒められてるんだか、変わり者扱いなのか。よくわからないけど、
気軽に話しかけてくれる気さくな人情はまだ残っていた。
奇跡なのか・・・
商店街を歩き続けると、廃墟となり蔓に覆われた建物を見つけた。
ここで、また別の方から声を掛けられた。
「あそこに穴があいてるやろ・・・もうひとがおらんで、1回壁がくずれたんよ。でもそのあとアッという
まに、蔓だらけになったんよね・・・」
10分位話したろうか。おじさんは、自転車に乗ってさって行った。
「ありがとうございます。」私は、おじさんに叫んでいた。
街のにぎわいは、過去の想いでになってしまった・・・。
だけど・・・人々の人情は生きていた。
今日は3人の人と出会い、そして別れた。
ちょっと嬉しい一日だった。
今日も空は秋の晴天。
「彫刻の街」として知られたメインストリートには数々の彫刻・・・
何年ぶりだろう・・・。街はずいぶんおしゃれになった。
そう感じながら、ふと子どもの頃に通った商店街を見てみたくなった。
そしてまた歩く・・・
でも、華やかな表通りのにぎわいは、ここには存在しなかった。
忘れ去られたかのように、店はシャッターを閉じ、猫と老人の街になっていた・・・。
私の記憶は、もうとっくに色あせた日記のようにぼんやりと映っていた。
人々は生きていた・・・
寂しさの中でアスファルトを突き破って咲く一輪の花を見つけた。
地面に這いつくばって写真を撮っていたら、店先から出てきた初老の男性から声をかけられた。
「僕たちには、何気ない花にしか見えないのに何で撮ってるの?」
「生き抜くためにアスファルトを破るこの花に、生命のたくましさ、力強さがあるんです・・・」
「そうなんかね。やっぱり写真撮ってる人の見る目は違うんだね」
「頑張ってね」そう言って彼は去って行った。
褒められてるんだか、変わり者扱いなのか。よくわからないけど、
気軽に話しかけてくれる気さくな人情はまだ残っていた。
奇跡なのか・・・
商店街を歩き続けると、廃墟となり蔓に覆われた建物を見つけた。
ここで、また別の方から声を掛けられた。
「あそこに穴があいてるやろ・・・もうひとがおらんで、1回壁がくずれたんよ。でもそのあとアッという
まに、蔓だらけになったんよね・・・」
10分位話したろうか。おじさんは、自転車に乗ってさって行った。
「ありがとうございます。」私は、おじさんに叫んでいた。
街のにぎわいは、過去の想いでになってしまった・・・。
だけど・・・人々の人情は生きていた。
今日は3人の人と出会い、そして別れた。
ちょっと嬉しい一日だった。