夕暮れせまり誰もが家路に急ぐ頃、ふと立ち寄った公園で喧噪を離れシャッターを押した。
日暮れ前の空は蒼く、雲は大いなる海原を巡る魚の群れの如く、鱗をたなびかせていた。
バックグラウンドは静かに、また厳かに淡く紅を彩り、闇を照らそうと待ち構える。
鳥たちは、狩りを終え古巣へと舞い戻る。これから訪れる静寂を恐れるかの如く・・・。
紺碧の空にそびえる塔は、影となり闇の王への威厳をはかるかの如く、天空を見据えている。
偉大なる神への道をたどるのか。
闇を恐れる水たちは静かなる時を打ち破り、打ち上げる蒼龍の舞を音と色で奏ではじめた。
神が明かりを燈すまで、彼らはなにを伝えようとするのだろうか・・・。
やまぐち維新100年記念公園にて・・・