大山崎インター

 

ラジオの交通情報でしか聞いたことがなかった名前

 

 

娘が初めて一人暮らししたマンションに行った帰り道

分岐点を左右間違えてしまった

ん?来た時ってこんなにトンネルあったっけ?

 

 

 

方向音痴の私は車のナビをセットし、携帯のナビをセットする

念には念を入れたのに

方向音痴には念がはいっていなかった

 

次のインターで降りて戻ったらいいわ

かぁるく考えていたが

次の大山崎インターとやらは

走れど走れど見当たらない

 

 

冷たい汗が流れる

半泣き状態

手汗をかいてハンドルは滑り出す

 

どうしよ・・・ここはどこ?

私はどこに向かってるの?

 

 

 

何とか大山崎インターとやらを出たのはいいけど帰り道がわからない

インターを見つけたあたりからガチで泣き出している

怖い・・・

人気の少ない道に移動し自宅まで帰宅するルートを設定しなおし

何とか娘の家付近までたどり着いた

 

 

 

そこからは高速を遣わず下道で数時間走り帰宅しました

明るかった空は真っ暗

 

童謡のとおりゃんせを実体験した

 

行きはよいよい帰りは怖い

怖いながらもとおりゃんせとおりゃんせ!

 

 

娘は扁桃腺をよく腫らしていた

通りゃんせ事件の後扁桃腺を腫らし寝込んでしまった時に行ってやりたいけど怖い

娘からのSOSが来た時友達淳ちゃんとランチに行く約束をしていた

淳ちゃんは免許は持っているが運転はしない

しないのに方向感覚と記憶力は私の数百倍優れている

友達に同乗してもらい何とか娘の家から帰宅する事ができた

 

もっと近くに住んで欲しかったなぁ

電車でスンスンいける場所に

実は電車移動も四苦八苦する位の私

駅員さんに聞いたり道行く方に教えてもらったりして

方向音痴を回避する

 

 

ラジオからながれる大山崎インターの名前を聞くだけでいまだに震えがくる私

なのに共有名義で購入した娘の家の最寄りのインターは

大山崎インターでした

 

 

 

しゅう「私に来るなって事やんなぁ(笑)」

 

娘「淳ちゃんの力借りやんでも来れる様になってや!何でも練習や!アンタはやったら出来る子やぁ!道覚え!」

 

娘によく言った言葉がそのまま私に返ってきた

 

 

 

結局新しい家も旦那と一緒に一度しか行った事はなかった

交通情報で大山崎を耳にするたびに娘を思い出す

私の地雷が何処に落ちているのかわからない

 

 

 

もっと近くに住んで欲しかった

もっといっぱい会えていたのに

遠くてもいい生きてさえいてくれば

会いたい・・・もう会えない・・・