七五三の為に伸ばしていた髪
子供部屋で遊ぶ兄妹
やけに静かだ
この静けさが一番怖い
喧嘩してたりキャッキャッ言ってる時はそうは思わないのだけれど
「何して遊んでるん?」
言い終わる前に呆然とした私
何と娘の前髪が無い!無い!無い!
生え際から3・4cm位の所でバッサリ切られている
それも結構な量・・・
震える声で
しゅう「なっ、なんで、なんでこんな事したん⁈」
ひきつる娘
娘「ひっ、暇やったから」
しゅう「七五三の時着物とドレス着るんやよなぁ。もう着られへんわ。お兄ちゃんみたいに坊主にしやなアカンわ。ほんで、お兄ちゃんみたいな着物着て、スーツきて蝶ネクタイしやなアカンなぁ!」
娘「坊主、いややぁ・・・」泣き出す娘
しゅう「鏡見てみ。メッチャ男前やから」
鏡を見せて尚更大泣き出す娘
娘「ごめんなさい。」
私は無残に散らばった前髪を掃除し怒りをおさめる
やらかした事今更言っても仕方ないけど七五三の事を考えると・・・
しゅう「あんな、今からお母さんが言う事と同じ事、真似して言うたら許したろ!」
しゅう「エーッ、鳳啓助でございます。ポテチン。って、言うてみ」
泣き声でしたが言った通り復唱した娘
(昭和の漫才師鳳啓介さん写真はお借りしております)
しゅう「よっしゃ!許したろ!なんぼ暇でも、これからハサミで自分の髪の毛も切ったらアカンよ。分かった?」
娘「わぁったぁ・・・」
平成の鳳啓子さん セルフカット数ヶ月でまだこの長さ💦
娘にひまを与えた私が悪かった
ポポちゃんで人形の髪の毛を切った娘
今回は自分の髪の毛を切りましたとさ・・・
娘が亡くなった時娘の遺髪を作る事に頭が回らなかった
今残っている娘の髪の毛は布団や枕から拾い集めた数本だけ
あんなに綺麗で艶々した髪を何故取っておかなかったのか
悔やまれてなりません