ようやく来た娘婿にどうしても聞かなければならない事があった。

怒り悲しみは抑え奴の背中に手をまわし、その手で背中をさすった。

 

私「来てくれたんや~」

 

って、いつもの優しい義母を装って、言ってのけた。

 

来てくれたんじゃないやん!

 

お前が喪主せなアカンのんちゃうんかいびっくりマーク

 

 

奴は、穏やかで、いつもの優しい声に安心しきっている。バカよなぁ・・・

 

娘婿「〇〇さんを幸せにするって、

 

   約束したのに、約束守れませんでした。」

 

って、私の上着の袖口を握りしめて泣きだした。

 

娘婿「僕、お母さんに殴られるかと思ってました!」

 

なるほどね!

殴られるの怖くて、袖口握りしめててたんかぁ・・・

 

こみ上げる感情をグッと抑えて、ハグして背中を何度も何度もさする私。

顔見てたらムカついてムカついて、

奴をハグしてたら顔見て喋らなくてすむからその方が都合が良かった。

大泣きする姿がお芝居なのが、見え見えだった。

ハグしらた奴の香水だか整髪料か、はっきりは分からない臭いが、

私の体にまでまとわりついてとれなかった。

 

この臭いは弔問客に後程、苦情を聞かされる事に繋がった。

 

匂いではなく、臭いに感じたのは私だけではなく、その会場にいた全ての方々です。

本当に、くさかった!

 

 

 

私「ご主人は煩わしい事には関わりたくないって、

  警察で聞いてんけど、

  私は、まさか、あの子はそんな事言う子じゃない

  と思うんです。って、言うてんけど、 

  ホンマはどうなん?」

 

 

娘婿「そんな事言いませんよ。

   実は〇〇さんが、以前吞みすぎて、

   病院に運び込まれた事があったんです。

   それで、また、大したことないと思って・・・

   こんな事になってるとか思わなくて・・・

   僕の判断ミスです。」

 

 

私「でもさぁ、

  私らの連絡先位、教えてくれても良かったんちゃう?

  一言連絡先伝えてくれたら、よかったんじゃないの?」

 

 

と、や~んわり言うと、

 

 

娘婿「お義父さんと、お義母さんの、

   携帯番号削除してて、分からなかったんです。」

 

 

 

 

娘婿の噓はこんな時にも発動する。

なぜなら・・・

 

 

 

 

 

 

本日の一枚は、みんな大好きバカ殿と一緒にパシャリ!

ここはピースじゃなくてアイーンですよねウインク

 

 

綺麗な空と海

こんないい眺めの中、風を切って走ってたんだなぁドキドキ