従兄弟とその娘は一旦自宅に戻る為、私達は見送った。

 

親族控室に娘が戻ってきた。

 

 

 

 

「今晩がご家族様4人で過ごされる最後の晩となります。

 

 皆様ごゆっくりお嬢様と語りあって下さい。

 

 お通夜ですので、遅くに来られる方も

 

 いらっしゃるかもしれませんが、

 

 控室の前に芳名記録帳を

 

 ご用意させて頂いておりますので、

 

 こちらの方に記帳して頂いて下さい。

 

 それと、上階でお休みになられないとおしゃったので、

 

 上の布団もこちらのお部屋に移動させておりますので。

 

 ほんの少しでも構いませんので、お体お休め下さい。」

 

 

 

そう言って、担当してくださった職員の方々は

 

長い長い長~~~~~い、お仕事が終わったのでした。

 

私達が長い間ドタバタするのは当たり前。

 

職員の方々は、この様な忙しく長い通夜を経験する事は稀だとか。

 

 

「一般の方のお通夜で、こんなにも大勢の方が

 

 お見えになられるのは初めての事です。

 

 お嬢様のお人柄だと思います。」

 

 

と、おっしゃて頂きましたラブ

 

 

 

 

長時間に渡る通夜・・・

 

訳あり家族の通夜・・・

 

ただならぬ空気が流れる通夜・・・

 

今思えば職員の方々は大変だったことだろうなぁ・・・

 

文句一つ、イヤ、ため息一つ聞かなかった。

 

問題山積の私たち家族に対して、

 

素晴らしい心配りを頂いた。

 

この葬儀会館に決めたのは、交通の便の良さ。

 

電車で来られる方の事を考えると、駅近が良い。

 

この会場は駅から2・3分だ。

 

それに、数人の方はバイクや車で来られることを想定して、

 

融通のきく駐車場がある事だった。

 

職員の方の良し悪しなんて、

 

考える余地はなかったのは事実。

 

でも、この年齢なると葬儀への参列も自然に増え、

 

否応なしに、職員の対応の優劣はついてしまう。

 

急遽決めた葬儀会社だったが、大正解だった。

 

 

 

親族控室に戻って数分経った頃

 

慌てて京都から来てくださったバイク店の店長。

 

 

 

 

「仕事が終わって来たもんですから、

 

 遅くなって申し訳ございませんが、

 

 手を合わさせて頂いて宜しいでしょうか?

 

 お店とは関係なく、個人的に来させていただきました。」

 

 

手を合わせ、私達と話をしたのはほんの数分。

 

この数分の為に、京都から仕事終わりに来てくださった事への

 

感謝は忘れてはいけないと改めて感じた。

 

弔問客は皆さん色んな状況の中、ほんの数分娘に手を合わせる為に、

 

遠方からも来てくださった。

 

 

感謝しなくては・・・

 

 

 

 

その後だった。旦那が重たい口調で話しはじめたのは・・・

 

 

 

バニコと娘はずっと食いしん坊です。

 

二人でアイスを半分こ(バニコは自分の事を人間だと思っているようでしたウインクそして娘をナメテもいましたガーン

 

 

いくつになっても食いしん坊の娘ですニコニコ(伊達巻一機食いするんかい!)